ヘニーヒューズ産駒の特徴と傾向

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春のGⅠシリーズが終わりに近づき残すは宝塚記念を残すのみとなりましたが、今週(2018年6月17日)はJRAの現時点での三歳馬のダート王者を決めるユニコーンステークス(GⅢ、ダート1600m)が開催されます。

過去にはユートピアやゴールドアリュールと言ったダートの一流馬が勝っていますが、近年もゴールドドリームやノンコノユメなど後のGⅠホースも勝ち馬に名を連ねており、グレードこそGⅢですが今後のダートのニューひろーを探す上でも重要なレースとなります。

今回は二頭のヘニーヒューズ(父ヘネシー)産駒が登録しているということでこの種牡馬にフォーカスしてみたいと思います。

 

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ヘニーヒューズの血統

*ヘネシー 1993
栗毛 アメリカ合衆国
父の父

Storm Cat 1983
黒鹿毛 アメリカ合衆国

Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母

Island Kitty 1976
栗毛 アメリカ合衆国

Hawaii Utrillo
Ethane
T.C. Kitten Tom Cat
Needlebug

Meadow Flyer 1989
栗毛 アメリカ合衆国

母の父

Meadowlake 1983
栗毛 アメリカ合衆国

Hold Your Peace Speak John
Blue Moon
Suspicious Native Raise a Native
Be Suspicious
母の母

Shortley 1980
黒鹿毛 アメリカ合衆国

Hagley Olden Times
Teo Pepi
Short Winded Harvest Singing
Wind Cloud

まず父系は、現在のノーザンダンサー系種牡馬の中でアメリカで一番成功していると言ってもいいStorm Bird(ストームバード)の系統になりますが、アメリカのダート競馬との相性は抜群で、数多くの一流馬が存在しますが、かつては日本競馬との相性は必ずしも良くありませんでした。

ヘニーヒューズの父ヘネシーの産駒が日本に登場するまでは、ストームキャットの父Storm Birdの産駒を含めても、スキーキャプテン(きさらぎ賞:GⅢ)やシーキングザダイヤ(ニュージーランドトロフィー:GⅡ)がいた程度で、印象としては気性が激しく、一本調子な競馬しかできないという印象でした。

その後ヘネシーやその子ヨハネスブルグの産駒が日本で本格的に走り始めて徐々に活躍馬を送り出し始めたことにより、風向きが変わり始め、2014年からこのヘニーヒューズの日本での供用が開始されています。

父ヘネシーはBCジュベナイルで2着(通算9戦4勝)した一流馬で2001年にリース種牡馬として一年だけ供用され、その中からサンライズバッカス(フェブラリーステークス:GⅠ)が登場しているものの、全体的な傾向としては2歳時から活躍する馬が多が多いですね。

また、走らないと思ったら突然活躍馬が出てくるなど、アメリカや日本の生産者を振り回している系統です。

母系は現在ではかなり異系色が強く、プリンスキーロ系のMeadowlakeが母の父で母の母の父もRelic(レリック)系のHagley(ハグレイ)と最近では珍しくなってきた配合になっていますね。近親に活躍馬はある程度いるものの一流とは言えませんね。

ヘニーヒューズ自身の血統を五代までさかのぼっても現在ほとんどの馬に入っているミスタープロスペクターやダンジグ、ヌレイエフ、ターントゥなどの血がないので、現在の日本の繁殖牝馬ならほとんど気にすることなく配合できるのが強みと言えますね。

ただ基本的な運動能力が高くなければ、やっぱり主流血統を持たないのは弱点のような気がします。

現役時代

2003年産で通算成績は10戦6勝(6-3-0-1)。

二歳時にデビューしてBCジュベナイルでは二着に入った他、引退レースとなったBCスプリントで14着と大敗した以外はすべてのレース(5Fから7F)で連対しています。

ヴォスバーグステークス(GⅠ、ダート6F)では現在種牡馬として活躍するWar Front(ウォーフロント)を1分8秒13の好タイムで下しているほか、GⅠを計2勝。

種牡馬成績

引退後アメリカで種牡馬生活を送っていたものの、日本に輸入されたのが2013年の暮れなので産駒が本格的にデビューしたのは昨年2017年からになります。

2016年までの種牡馬ランキングはいわゆるマルガイ馬と持ち込み馬だけなので種牡馬ランキングはいずれも100位手前(ただし中央重賞6勝)、2歳馬がデビューした2017年は56位という結果でした。

これまで中央で120頭近くがデビューして勝ち馬率が3割9分近くあるので、種付け料が100万円台の種牡馬としては立派な成績でしょう。

アーニングインデックスは0.7程度なので条件馬が多いということになりますね。

主な産駒

Beholder(ビホルダー)

母の父:Tricky Creek(Icecapade系) 母の母の父:Stop the Music(Hail to Reason系)
主な戦績:BCディスタフ(GⅠ、アメリカ)二回、BCジュベナイルフィリーズ(GⅠ、アメリカ)他GⅠ計11勝

2010年生まれの最強牝馬の一頭で26戦18勝(うちGⅠ11勝)二着7回というとんでもない馬です。現役時代の2歳から5歳の四年間のいずれでそれぞれの世代の最優秀牝馬に選ばれています。

母系はの血統はアイスカペイドの系統にヘイルトゥリーズンの系統が配合されており、強烈さはないもののバランスがよく、逆にそれが父系の良さを出しているのかもしれませんね。

兄のInto Mischief(イントゥミスチーフ)は種牡馬として活躍中ですし、や弟のMendelssohn(メンデルスゾーン)は現役馬ですがGⅠをすでに勝利しており活躍の下地は十分だったと言えますね。いずれの兄弟もストームキャット系種牡馬であるHarlan’s Holiday(ハーランズホリデー)とScat Daddy(スキャットダディ)が配合されており、相性はいいのでしょう。

モーニン

母の父:Distorted Humor(フォーティーナイナー系) 母の母の父:Cozzene(カロ系)
主な戦績:フェブラリーステークス(GⅠ)、根岸ステークス(GⅠ)、かしわ記念(GⅠ、浦和)三着

2016年のフェブラリーステークスの勝ち馬ですが、デビューから七戦での勝利はお見事だったものの、若干相手に恵まれていた印象はあります。

その後は地方の交流戦ではたまに好走するものの、中央ではイマイチで、先日のコーラルステークス(OP)が久々の勝利になりました。

現在は骨折休養中で引退も取りざたされますが、1400m以下だと比較的成績も安定しているので、距離的な壁もあるのでしょうか。

血統に関しては母系に活躍馬はあまり見られず、意外と芝が得意な血が入っていますね。

アジアエクスプレス

母の父:Running Stag(カロ系) 母の母の父:Notebook(ボールドルーラー系)
主な戦績:朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ)、レパードステークス(GⅢ)、スプリングステークス(GⅡ)二着など

アメリカ時代の産駒であり、唯一の芝の重賞の勝ち馬ですね。

短い間ですがダートでも活躍しており、スピードとパワーを持ち合わせていたのでしょう。ダートで四回負けていますが、いずれも時計が早かったのが気になります。

現在は種牡馬入りしているようですが、血統は確かに悪くなく、さかのぼると早世したDubai Millennium(ドバイミレニアム)やティンバーカントリーなど世界クラスの名馬がいますね。

母系はナスルーラ系同士の配合ですが、少しトレンドからは外れている感じですね。

ケイアイレオーネ

母の父:Marquetry(ミスタープロスペクター系) 母の父:Spectacular Bid
主な戦績:シリウスステークス(GⅢ)、ジャパンダートダービー(GⅠ、大井)三着

二歳時に三連勝して、三歳の夏は勝ちきれないレースが続きますが四戦続けて重賞で好走しています。

大井に転籍したあとは重賞では通用しないものの平場で勝ち星を稼いでいますね。

 

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産駒の特徴と傾向

早熟で賞味期限は四歳の春まで

本格的に産駒が出始めてまだ二世代しかいないので何とも言えないところですが、活躍馬やストームキャット系のこれまでの歴史を考えると早熟傾向が強く、二歳戦や三歳の春がピークの可能性が高くなります。

上級馬の活躍も四歳になって目立ったものがないので、今のところ買えるのはフェブラリーステークスあたりまでと言ったところでしょうか。

高い勝ち上がり率

上位種牡馬になれば勝ち馬率が4割近くになりますが、勝ち馬率は中堅種牡馬としては同じぐらい高くかなり優秀な種牡馬と言えます。

現在のところ中央に所属する同産駒のほとんどが三歳以下なのでアーニングインデックスが低いのですが、新馬線や未勝利戦から動いてくる可能性は高くなります。

短距離向き

芝、ダートともに勝ち馬の平均距離は1400m台であり、これは上位の種牡馬に比べると300m程度短くなります。

芝ではあまり結果を残せておらずダートはマイルまで、芝は1400mまでと考えておくべきでしょう。

感覚的にはダートも走るアドマイヤムーンと考えておくのがいいかもしれませんね。

底力はないが超大物が出てくる可能性はあり

父ヘネシーや同じヘネシー産駒であるヨハネスブルグと同様にヘニーヒューズ産駒は早熟で底力に欠けるスピードタイプだと判断しておいてほぼ大丈夫だと思うのですが、やはり現在のアメリカでこの系統から前述のビホルダーや2018年には三冠馬Justify(ジャスティファイ:父Scat Daddy)など超大物がでてきているので、完全に軽視はできません。

おそらく二勝馬や三勝馬が多く出てきて、オープンの壁に跳ね返されるというパターンがほとんどなのでしょうが、もしかしたらいずれ爆発的なスピードを武器としたスピード馬が出てきても不思議ではありません。

先日の安田記念を好時計で勝ったモズアスコットの母の父はヘニーヒューズの父親のヘネシーなので一流馬は時計勝負にも対応できると思います。

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