ゴールドアリュール産駒の特徴と傾向

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来週はフェブラリーステークスが行われるということで、前々回の記事で種牡馬別に登録馬をまとめてみましたが、やはりダートと言えばゴールドアリュールですね。

僕なんかは困った時にはゴールドアリュールの産駒を買っておけばいいと思っているぐらいで、実際にサクッと勝ってくれるのでいつも感心してしまうぐらいなのですが、実際に種牡馬成績なんかを調べてみても中央競馬では勝ち馬率が4割(3割超えるだけで優秀)を超え、地方競馬に限ると7割という驚異的な勝ち馬率を記録しています。

残念ながらちょうど一年前にゴールドアリュール自身は心臓疾患で18歳の若さでなくなっていますが、このダート界のディープインパクトとも呼べる種牡馬ゴールドアリュールの産駒がどういった傾向にあるのか調べてみました。

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ゴールドアリュールの血統

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛

父の父

Halo
1969 黒鹿毛

Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
父の母

Wishing Well
1975 鹿毛

Understanding Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower Montparnasse
Edelweiss

*ニキーヤ
Nikiya
1993 鹿毛

母の父

Nureyev
1977 鹿毛

Northern Dancer Nearctic
Natalma
Special Forli
Thong
母の母

Reluctant Guest
1986 鹿毛

Hostage Nijinsky
Entente
Vaguely Royal Vaguely Noble
Shoshanna

父サンデーサイレンスは言わずと知れた大種牡馬であり数々のGⅠホースを送り出していますが、中央のダートGⅠを勝っているのはこのゴールドアリュールのみとなります(孫世代になるとフジキセキの子カネヒキリなどが勝っています)。

ただ、これは能力がある馬はまず芝レースに出走させたりする傾向があったり、ダートのGⅠがフェブラリーステークスが1997年まで存在しなかったことなどの影響もあるでしょう。サンデーサイレンス自身は現役時代ダートで素晴らしい成績(アメリカ三冠レースのうち二冠を制し、最後のベルモントステークスも2着)を残し、祖父のHalo(ヘイロー)はサンデーサイレンスの他にケンタッキーオークスなどGⅠ7勝の名牝Goodbye- Halo(グッバイヘイロー:種牡馬キングヘイローの母)なども送り出しており、ダートに適性がないとは言えません。

母系はNureyevにNijinsky系のHostageというNorthern Dancer(ノーザンダンサー)同士の配合です。Nureyev系はヨーロッパや日本などで母系に入り活躍しており芝系の種牡馬の色合いが強いのですが、Nijinsky自信はアメリカの種牡馬ランキングで10位以内に10年間入るなどかなりパワーのある系統ですのでゴールドアリュールのダート適性はこのあたりの血の影響があるのかもしれません。

 現役時代

ゴールドアリュールは4歳の夏まで走り16戦8勝の成績を残していますが、当初はサンデーサイレンス産駒ということもあり芝レースを中心に走り日本ダービーにも出走しています。このダービーでもタニノギムレットの5着に入っているので、超一流とまではいきませんが芝レースへ対応できる上級のスピードとスタミナを備えていたことが分かります。

日本ダービー以降はダートに完全転向し、ダート限定だと9戦7勝(中央4戦4勝、地方5戦3勝)の成績を残しています。ちなみに引退レースとなった大井競馬場の帝王賞は1.1倍の断然人気で11着に沈んでいますが、体調不良などの影響があったと言われています。

レース内容はスピードを活かしての逃げ、先行戦法であり、これが安定した成績につながったと考えられます。

代表産駒

代表産駒をとりあげながら産駒の傾向をつかんでいきたいと思います。

エスポワールシチー

母の父:ブライアンズタイム(Hail to Reason系) 母の母の父:ブレイヴェストローマン(Never Bend系)

2005年産のファーストクロップになります。中央・地方を合わせてGⅠを9勝したダートの名馬ですね。

総賞金は地方を合わせて10億円を超えましたが、レース内容はゴールドアリュールと同じくスピード活かし逃げることが多く、安定した成績を残しました。通算40戦17勝(17-10-3-10)という安定した成績ですが、フェブラリーステークスは4度出走して4着、1着、2着、5着という成績でした。

血統を見ると近親に活躍馬はいませんが、ブライアンズタイム(ゴールドアリュールと同じHail to Reason系)にブレイヴェストローマンというダートの鬼を多数輩出している二頭の名前があります。

コパノリッキー

母の父:ディンバーカントリー(Mr Prospector系) 母の母の父:トニービン(Grey Sovereign系)

先日引退を発表したコパノリッキーですが、中央と地方をあわせたGⅠの11勝は史上最多となります。ゴールドアリュールやエスポワールシチーと同じ逃げ・先行タイプながら成績は連勝するときと大崩れするときがあり、33戦16勝(16-3-3-11)という成績を残しています。

フェブラリーステークスは4度出走して1着、1着、7着、14着という成績です。

母の父はやはりダートで活躍したアドマイヤドンなど送り出していますが、母の母の父トニービンはダートが下手な種牡馬です。

2010年産。

スマートファルコン

母の父:ミシシッピアン(Hyperion系) 母の母の父:クラウドプリンス(Raise a Native系)

最初に血統を見ると少し古くて現在は異系ということもありよく分かりません(笑)が、エスポワールシチーと同じく2005年産のファーストクロップです。

現役時代は地方での出走が多かったものの34戦23勝(23-4-1-6)という圧倒的な成績を残していますが、父ゴールドアリュールと同じく当初は芝で使われており、優れたスピードを備えていたことが分かります。事実ダートでは地方でコースレコードも3度記録しています。

レースはほぼ逃げでした。

ゴールドドリーム

母の父:フレンチデピュティ(Vice Regent系) 母の母の父:Cox Ridge(Turn-to系)

現役馬ですが中央GⅠであるフェブラリーステークス2017、チャンピオンズカップ2017を制しています。

上記三頭ほど前に行けるタイプではないのが特徴ですが、チャンピオンズカップでは先行馬有利な展開の中、この馬だけ後方から伸びてきました。このあたりは母系のフレンチデピュティの爆発力の影響でしょうか。

勝つときは強い勝ち方をするものの、負ける時は大きく負けるなどイマイチ取り扱いの難しい馬ですね。

クリソライト

母の父:エルコンドルパサー(Mr Prospector系) 母の母の父:クリソライト(Never Bend系)

 

ゴールドアリュール産駒の特徴と傾向

底力のあるダート血統

今回データなどを分析するにあたり、各ダート系種牡馬別に産駒一覧を調べてみたのですが、他の種牡馬に比べて非常に粒が揃っています。生涯獲得賞金額が2億円近くになれば、ある程度の大物と言えますが、このクラスの馬が10頭近くいるのは見事とも言える数字で、ほぼクロフネと同じぐらいなのですが、芝の大物もいるクロフネと比べるとダート中心なのはあきらかで、これはさすがです。粒ぞろいと言えるでしょう。

ダートではエスポワールシチー、スマートファルコン、クリソライトという超大物を産み出しているので、ダートにおいては底力は最強レベルです。

芝ではタケミカヅチという有力馬(皐月賞2着)がいる他、他のダート系種馬馬に比べると、ある程度勝利はしていますが、どうしても芝になると決め手に欠けるので、こなせはするもののダートほどの信頼はおけませんね。

下級条件をしっかり抜けてくる

冒頭に書いた通り勝ち上がり率は4割(中央では7割5分)を超え、アーニングインデックスは1を超えているので、たくさんの馬が下級条件を抜け出してきていると言えます。全体的に下級条件で苦労していても3歳の夏以降に条件に慣れてくると連勝してクラスを駆け上がってくる馬も多いので、早めの見切りは禁物です。

二けた着順を繰り返すまでは追いかけても大丈夫なタイプなのではないでしょうか。このあたりは成長力のあるキングカメハメハと似ていて、いつの間にかオープンや1500万以下あたりいる馬も多いような印象があります。

上級馬はスピードをベースにしている馬が多い

産駒がどこまで成長するか判断の難しいところですが、超大物三頭が逃げ戦法をとっていたことを考えるとやはりこの産駒の武器はスピードにあると言えます。

ただ、重賞に出走レベルの馬の走りを見ていると比較的差してくる馬も多く見受けられ、このあたりは判断材料になるのかもしれません。ゴールドドリームやサンライズノヴァなどは差し馬でも出走馬中最速の上りを記録することが多いので、一流馬は先行力もしくは差した時に爆発的な末脚を発揮するなど、その片鱗をどこかで見せてくれます。

マイル前後の距離が一番信頼できる

以下のデータはエンパイアメーカーについてまとめた時のデータなのですが、ダートを得意としている種牡馬の中でも比較的長い距離を勝っていることが分かります。

ただダートレースというのはご存知のように2000m以上のレースは芝のレースに比べるとどうしても少なくなり、平均距離は延びにくくなります。そう考えると詳しいデータをとっているわけではないのですが、1200m以下のレースなどでは取りこぼしている可能性が高くなります(先ほど数えてみたらダートの1200m以下では882回の出走中大体25勝ぐらいでした)。

一概には言えませんが、優れた先行力を持たないようなタイプであれば、割引して考えてもいいのかもしれません。

2017年に中央競馬のダートレースで40勝以上している種牡馬の勝ち馬の平均距離(通算)

キングカメハメハ(2017種牡馬ランキング2位) 2017年のダート勝利数71 芝:約1770m ダート:約1670m
ダイワメジャー(5位) 2017年のダート勝利数48 芝:約1560m ダート:約1470m
クロフネ(7位) 2017年のダート勝利数78 芝:約1590m ダート:約1580m
ゴールドアリュール(9位) 2017年のダート勝利数75 芝:約1680m ダート:約1550m
エンパイアメーカー(総合15位) 2017年のダート勝利数59 芝:約1700m ダート:約1600m
キンシャサノキセキ(14位)2017年のダート勝利数40 芝:約1380m ダート:約1400m
サウスヴィグラス(18位) 2017年のダート勝利数56 芝:約1410m ダート:約1270m
シスターミニスター(20位) 2017年のダート勝利数43 芝:約1200m ダート:約1500m

まとめ

今回色々なデータを見たりして調べてみたのですが、芝系の種牡馬ほど際立った傾向は見えませんでした。しかしながら今でもゴールドアリュール産駒はダートレースにおいて圧倒的な存在感を放っているのは事実であり、データ上で見えない部分もたくさんあります。

他のブログやサイトではゴールドアリュール産駒は新馬戦が買いとか、内枠は苦手といったのも見たりするのですが、正直なところこういった気性的な部分に依存するようなデータは子の種牡馬には当てはまらないのではないかな?とは感じています。

これといった結論がでないのがもどかしくはありますが、唯一僕がゴールドアリュール産駒に感じていることはやっぱり迷ったらゴールドアリュールを買っておけということですね。これが結構当たるんですよねぇ(笑)。ということは混戦向きなんでしょうかねぇ。

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