エンパイアメーカー産駒の特徴と傾向

アメリカの種牡馬ランキング2018年1月時点で首位!

アメリカの種牡馬について調べるために、アメリカのとあるデータサイトを参考にしているのですが、2018年の現時点でのリーディング種牡馬を調べてみるとなんとそこには日本でおなじみのエンパイアメーカーの名前がありました。

しかも一番稼いでいる馬の欄にはEteruna Minoruという名前があり、そのまんまエテルナミノルなわけで(笑)一人でウケてしまったんですが、なぜリーディングの首位なのか?と思って調べてみるとすでに2016年にアメリカに帰っているようで、それでカウントの対象になるというカラクリがありました。(日本での賞金は高すぎるので確か補正が掛かってはいるはずです)

すでに日本にいない種牡馬ではありますが、こういったダート系の種牡馬(ゴールドアリュールやサウスヴィグラス、シスターミニスターなど)はなんとなく区別がつきにくいのでまとめてみることにしました。

 

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エンパイアメーカーの血統

Unbridled
1987 黒鹿毛

父の父

Fappiano
1977 鹿毛

Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Killaloe Dr. Fager
Grand Splendor
父の母

Gana Facil
1981 栗毛

Le Fabuleux Wild Risk
Anguar
Charedi In Reality
Magic

Toussaud
1989 黒鹿毛

母の父

El Gran Senor
1981 鹿毛

Northern Dancer Nearctic
Natalma
Sex Appeal Buckpasser
Best in Show
母の母

Image of Reality
1976 鹿毛

In Reality Intentionally
My Dear Girl
Edee’s Image Cornish Prince
Ortalan

父Unbridled(アンブライドルド)は現役時代にケンタッキーダービーやBCクラシックなどを制した名競走馬であり、産駒は2歳戦や3歳戦に強く数々のGⅠホースを送り出しています。その中でも代表的な産駒がこのエンパイアメーカーやケンタッキーダービーを制したグラインドストーンになります。後継種牡馬としては二歳の時にBCジュヴェナイルを制したUnbridled’s Songの系統が発展し大成功しています。

Unbridledは比較的大きなGⅠを勝っている子をたくさん送り出していますが、勝ちまくるというよりも2着、3着が多いような印象を受けます。

母系は兄弟が種牡馬として活躍している名牝系であり、母の父El Gran Senor(エルグランセニョール)はSaddlers Wells世代の強豪馬であり英2000ギニーなどを制し、名馬の一頭に数えられます。受精率が低く直系の種牡馬として成功はしませんでしたが、血統的には底力のある種牡馬であり母系に入ってその血が残り、ブルードメアサイアーとして存在感を放ちます。全兄にはTry My Best(トライマイベスト)がいます。

全体的な印象としては仕上がりの早いタイプであり、少し日本の芝向きのスピードには欠ける印象です。

競走成績

現役時代は3歳まで走り8戦4勝。三冠レースの一つベルモントステークス(GⅠ、ダート12ハロン)に勝利している他、ケンタッキーダービーはファニーサイドの2着で、負けた4戦も2着三回3着1回と安定した成績を残しました。他にウッドメモリアルステークスやフロリダダービー(いずれもGⅠ)を勝利しています。

主な産駒

Pioneer of the Nile(パイオニアオブザナイル)

母の父:Load at War(Brigadier Gerard系)

ケンタッキーダービー2着であり主な勝鞍はサンタアニタダービーぐらい(10戦5勝)ですが、この馬からアメリカの久しぶりの三冠馬American Pharoah(アメリカンファラオ:つづりはこれで合っているそうです)を送り出しました。母系は1970代のイギリスのアイドルホースブリガディアジェラードにさかのぼる珍しい血統ですね。

ただ種牡馬成績はアメリカンファラオが活躍した2015年は4位だったものの、2017年は42位、2016年は26位とこの馬につづく大物はまだ出ていませんね。

Battle Plan(バトルプラン)

母の父:Seeking the Gold

日本で繋養されているバトルプランですが、現役時代はGⅡしか勝っていないものの母フランダース(アメリカ2歳牝馬チャンピオン)が有名ですね。ブレスジャーニーを送り出し、注目されますが父系は完全に仕上がりの早いタイプなので、これからGⅠで活躍するかというと少し怪しい感じがしますね。

日本での種牡馬成績は現在の所勝ち馬率、アーニングインデックス(賞金獲得額の偏差値みたいなもの)も低くデータからは大物感に欠けます。

Royal Delta(ロイヤルデルタ)

母の父:A.P Indy

22戦12勝でBCレディーズクラシック(現在のディスタフ)を二回勝利したアメリカの牝馬チャンピオンです。デビュー二戦目と二回のドバイワールドカップで大敗した以外は大崩れしておらず、2着は5回、引退レースとなった三回目のBCレディースクラシックも4着に踏ん張っています。

フェデラリスト

母の父:サンデーサイレンス

エンパイヤメーカーにとって三世代目の産駒になり、母があのダンスパートナーということで注目されました。以前も書いたかもしれませんが僕がかつてPOGで指名していたこともある馬でしたが、明け4歳で金杯と中山記念を制しこの頃までは大崩れはなかったものの、4歳の夏以降は不振を極め尻すぼみに終わりました。

カイザーパル

母の父:サンデーサイレンス

この馬もダンスパートナーの全妹ダンスインザムードが母ということで注目されましたが、秋華賞とローズステークス3着という成績が限界でした。通算成績は14戦4勝2着五回、3着二回、秋華賞以降の四戦は条件戦だったものの他の馬と同様詰め切れないレースが続きました。

エテルナミノル

母の父:フジキセキ

現役馬であり先日の愛知杯を勝利しました。現在の所(2018年1月25日)19戦6勝。二けた着順はエリザベス女王杯も含めて二回ありますが、大きく離されて負けたレースも少なく善戦傾向が高くなっています。

プラチナヴォイス

母の父:サンデーサイレンス

2017年のスプリングステークス3着馬です。皐月賞やNHKマイルは二けた着順に敗れましたがレースの格が落ちると大負けしないなど、微妙な安定感(笑)をみせましたね。

エンパイアメーカー産駒の特徴と傾向

2015年から産駒成績が上がり始め、2015年は21位、2016年は16位、そして昨年2015年は15位と上位に顔を出し始めましたが、ランキングが上位なわりに中央の重賞へののべ出走歴が2017年までで66回とかなり少なく、オープンにまで上がってくるような大物がかなり少ないと言えます。

勝ち上がり率の3割3分という数字はこの順位にしては悪くないもの良いとは言えず、アーニングインデックスは0.6(1.00が平均)を切っており一定の馬が条件戦で賞金を稼いでいると分析できます。これはアメリカに残してきた産駒にも言えることですが、かなり詰めが甘い傾向にあるということを示しており、それは自己条件になっても同じような走りをしていますね。

勝ち馬の平均距離に目をやると、芝では1700mを若干越え、ダートは少し1600mを切っており特にダートでの勝利が多いのですが、この平均距離に関してはキングカメハメハの平均距離に比べると若干短くなるものの、年間ダートで40勝以上する種牡馬の中ではかなり距離がもつ種牡馬と言えます。

2017年にダートで40勝以上している種牡馬の勝ち馬の平均距離(通算)

エンパイアメーカー(2017種牡馬ランキング総合15位) 2017年のダート勝利数59 芝:約1700m ダート:約1600m

キングカメハメハ(2位) 2017年のダート勝利数71 芝:約1770m ダート:約1670m
ダイワメジャー(5位) 2017年のダート勝利数48 芝:約1560m ダート:約1470m
クロフネ(7位) 2017年のダート勝利数78 芝:約1590m ダート:約1580m
ゴールドアリュール(9位) 2017年のダート勝利数75 芝:約1680m ダート:約1550m
キンシャサノキセキ(14位)2017年のダート勝利数40 芝:約1380m ダート:約1400m
サウスヴィグラス(18位) 2017年のダート勝利数56 芝:約1410m ダート:約1270m
シスターミニスター(20位) 2017年のダート勝利数43 芝:約1200m ダート:約1500m

まとめ

まとめるとエンパイアメーカーは大物感に欠け、下級条件で活躍する馬を多く輩出するタイプの馬と言えます。芝もこなすことができ、距離に対する融通性もありますが、多くがダートを得意とします。

また決め手に欠け、重賞から自己条件に下がって出走した場合でも取りこぼす可能性が高く、人気馬を軸にするには少し危ないタイプだと言えます。反面調子のいい時期は重賞レースでも大負けがないのでGⅢあたりでは穴馬として押さえておいても面白いかもしれません。また距離延長はプラスに働くでしょう。

2歳戦から走り、ピークは4歳途中までですが、自己条件で凡走が二回続いた時が見極めのポイントでしょうね。多くの馬は500万以下や1000万円以下で複勝圏内に絡んでくることが多いと推測できます。重賞に出てくるような馬は底を見せていればGⅡだとあっさり切っても大丈夫でしょう。

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