弥生賞2020の出走予定馬を血統から分析してみる

投稿者: | 2020年3月2日

今年から弥生賞ディープインパクト記念の名称に

いよいよ三月に入りましたが新型コロナウイルス肺炎の影響により中央競馬も無観客でレースが開催されるようになりました。

クラシック目前ということもあり、歓声がないレースというのは異様とも言えますが、こればっかりは沈静化を待つしかありません。

さて今回は弥生賞ディープインパクト記念(以下弥生賞と表記)です。

2019年に残念ながら亡くなってしまったディープインパクトの偉業をたたえ、今年から弥生賞のレース名にその名が冠されるようになりました。

個人的には違和感しかないのですが、いずれセントライト記念(正式名称は朝日杯セントライト記念)やシンザン記念(日刊スポーツ賞シンザン記念)のように定着していくのでしょうか、おっさん競馬ファンにはもどかしい年が続きそうです。

いつもは予想と行くところなんですが、予想になると想像以上に時間を取られてしまうので、今回は各馬の個人的チェックの意味合いを込めてあーでもないこーでもないとそれぞれの将来性なども見ておきたいと思います。

 

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今回はサラッと種牡馬の系統別にさらっと第一印象重視でコメントしていきます。

まずはサンデーサイレンス系からいきます。

サトノフラッグ

父:ディープインパクト 母の父:Not For Sale

今回唯一のディープインパクト産駒です。

何となくですが、昨年ディープインパクトが亡くなってから、ディープ産駒のデビュー時期が慎重になっている印象があります。この世代のハーツクライ産駒の活躍が目立つのはこのせいなんでしょうか、それともハーツクライの当たり年なのでしょうか気になります。

短期免許で来日していたマーフィー騎手が早い段階から”2020年のダービー馬”と評していたのがサトノフラッグですが、帰国後もこの馬の名前を出していたようです。おそらく相当能力が高いと思われますね。

今回は武豊騎手が乗るようです。

血統は母の父がカロ系のノットフォーセール(Not For Sale)で、最近ノーザンファームが取り入れている南米系の血で母系はアルゼンチンの流れのようです。

ディープインパクト×ノットフォーセールの配合と言えばダノンファンタジーと同じ配合で、ダノンファンタジーのは母の母の父がアイスカペイドの系統、対してこちらはダマスカスです。

どちらも北米のパワー型血統ですが、カロ系の印象としては勝負強さはあるものの、突然人気してコロッと負けるような不安定さが思い当たります。

こういったカロのような血は、GⅡやGⅢで物凄く強いレースをしていても、肝心な時に五着あたりにコロッと惜敗するよう印象があります。

血統的には気難しさも持ち合わせた配合なので日本ダービーは少しだけ長い感じもしますが、中山は合いそうなのでここを勝つようであれば皐月賞あたりまでは信用できそうです。

若干スプリント系の血がないのが弱点で、瞬発力勝負になった時に足元をすくわれそうです。

ただ本番よりもトライアル向きの配合で軸に据えるならこういったタイプでしょう。

ワ―ケア

父:ハーツクライ 母の父:Oratorio

一番人気が確実とみられるのがこのワ―ケアです。ホープフルステークスはコントレイルの三着でした。

母系は素晴らしく、母はイタリアオークス馬で、叔母は残念ながら昨年亡くなってしまったものの世界最強馬エネイブルのライバルとも言われたシーオブクラス(Sea of Class)で近親にも世界クラスで活躍馬が多数います。

母系はデインヒル系のオラトリオ(Oratorio)にニジンスキー系のエルナンド(しかも三代母の父もニジンスキー系のカーリアン)という配合ですが、デインヒルの血を引いているとは言ってもスピード豊かかというと若干疑問は残りますね。

血統的には将来どこかで重賞を勝つとは思いますが、ハーツクライ産駒の特性を考えるとこの時期は信頼しずらく”ちょい負け”するぐらいの感覚でとらえておいたほうがいいかもしれません。

ここで勝ちきるようだと皐月賞は馬券圏内でしょうが、負けるようだと秋以降に期待ですね。

ハーツクライ産駒の上級馬に多く見られる母の父がスプリント系ではないのが気になります。

オーソリティ

父:オルフェーヴル 母の父:シンボリクリスエス

ホープフルステークスの五着馬です。

祖母はあのシーザリオで、母はエピファネイアの全妹にあたり、当然叔父はリオンディーズやサートゥルナーリアなど錚々たる面々がならびます。

父がオルフェーヴルという部分で走ってみないと分からない部分はありますが、他の出走馬と同様スプリント力のある血がないので、超一流の瞬発力勝負に弱点はありそうです。

ただ父や母系が日本がほこる超一流の底力血統なので、ここで一変して勝ちきるまでするとGⅠ級の化物という可能性はありますし、惜敗するようだと平均的なオルフェーヴル産駒の上級馬という感じで、秋や翌年にポッと重賞を勝ちそうな気がします。

重賞級には間違いないでしょうがここはやはり試金石でしょう。

ちなみにこの馬は新馬戦で今回のレースに出走予定のブラックホールに勝っています。

ブラックホール

父:ゴールドシップ 母の父:キングカメハメハ

札幌2歳Sの勝ち馬ですが前走ホープフルステークスは九着でした。

母は桜花賞の二着馬ブルーリッジリバーで、母系はあのスカーレット一族でこの馬も出自はしっかりしています。

問題はゴールドシップ産駒ということでデータが少なく傾向を読み切れない点ですが、母系はキングカメハメハ×フジキセキという配合で少し気難しい配合になっているのは気になります。

そこにゴールドシップがつけられているので、どの条件でもしっかり走るタイプの配合ではない感じですね。

母系はパワー寄りなのでやはり少し時計はかかったほうがいいタイプでしょうね。

三勝目は苦労しそうなイメージがありますがはたして・・・。

エンデュミオン

父:ヴィクトワールピサ 母の父:ブライアンズタイム

未勝利戦を勝って挑んだ前走のあすなろ賞(1勝クラス)は11着でした。

谷川牧場産で叔父にインカンテーションがいますが、この牧場の馬は全体的にパワー系の馬が多いのですね。

母の父ブライアンズタイムだと今の時代少しスピード不足かな?という印象も受けるんですが、母の母の父には日本向きのスピードをもったマキャベリアンなのでこのあたりの血に期待したいところです。

父ヴィクトワールピサは一瞬のスピードがあり、有力馬がいずれも真逆のタイプなので、このあたりの隙をつきたいところですね。マキャベリアンの3×3のクロスもあります。

まぁ、ただ現実的にはトライアルに出てくるまでの馬でしょうね。

ディヴィナシオン

父:ヴィクトワールピサ 母の父:ストリートセンス

惜しいレースが続きましたが五戦目にして未勝利を勝ち上がってきました。

母系はオーストラリアの牝系にマキャベリアン系のストリートセンスが配合されており、比較的重たい配合の出走馬が多い中、かなり軽さを感じる一頭です。

うまく内枠をひけて我慢できればという感じはありますね。

他の出走馬とは配合のコンセプトが違うのでそのあたりが面白そうです。

パンサラッサ

父:ロードカナロア 母の父:Montjeu

ここからは非サンデーサイレンス系ですが、父はロードカナロアではあるもののノーザンファーム関係の生産馬ではありません。

ただ血統背景は悪くなく四代母のAlligatrixまでさかのぼるとヨーロッパで活躍した馬が多数おり、母系のサドラーズウェルズ系のモンジュー×シャーリーハイツ系という配合は凱旋門賞の活躍馬によく見られる配合であり、全体的にはフランスやドイツあたりのマイルあたりだと合いそうだなという印象を受けます。

血統に奥行きはあるので、展開も向きそうで有力馬がけん制し合えば、可能性はまったくゼロではない感じもします。

でも、いずれダートで勝ち上がっていく馬なのかなぁという気もしなくはないですね。

アラタ

父:キングカメハメハ 母の父:ハーツクライ

未勝利戦を勝ったばかりですが、社台ファーム産であり、母の姉にワンカラット、妹にジュエラーのいる良血馬です。

母系に瞬発力のある血がないので勝ちきるのは難しそうですし、キングカメハメハ産駒の牝馬というのも少し買い要素ではありますが、他の中位下位人気の馬を入れるぐらいなら、血統背景と未知の魅力を勝ってみたい一頭ではありますね。

ただ、血統的にはもうちょっと先のような気がします。

オーロアドーネ

父:エピファネイア 母の父:アグネスタキオン

新馬戦を勝ちあがったばかりで唯一の無敗馬です。

ただ非社台系で近親馬はアスカノロマンが目立つ程度で奥行きという点では推しにくいですね。

母系はアグネスタキオン×デピュティミニスター×デビルズバッグが配されており、スピードはそこそこありそうなんですが、それよりもパワーが目立つ配合ですね。

ダートのほうがなんとなく合いそうな気もするんですが、負けていないことは魅力なので無下にはしにくいですね。

メイショウボサツ

父:エピファネイア 母の父:マイネルラヴ

近親にホクトヘリオスなどがいる日本に昔ある牝系にサンデーサイレンスやマイネルラヴなど代々スピード能力の高い種牡馬が配合されています。

エピファネイアのようなロベルト系の馬はバランスのいい身体能力を活かして活躍するタイプが多いので、スピードが母系で強調されているのはいいと思います。

問題はシンボリクリスエスは比較的勝ち上がり率が高いわりに条件があがると苦労しているので、馬券に絡むところまでくるかというと少しこれまでのパフォーマンスが物足りないですね。

ウインカーネリアン

父:スクリーンヒーロー 母の父:マイネルラヴ

一勝馬ですが、前々走の芙蓉Sはオーソリティの二着に逃げ粘っています。

父がスクリーンヒーローということで読みにくい一頭(僕はこの種牡馬のことがいまだによく分かりません)なんですが、グラスワンダーのような系統で一流になるような馬は早い段階からその素質を見せているはずで、そこまで大物ではないだろうとは思いますね。

近親にはオペラハウスなどがいる牝系出身ですが、やはりそこまでのスケール感は感じませんね。

母の父がスピードのあるマイネルラヴなので、バランスは悪くないものの徐々に相手が強くなってきており、スピード勝負にはならないほうがいいタイプでしょう。

ヴィズサクセス

父:Siyouni 母の父:Darshaan

父はヌレイエフ系ピボータル(Pivotal)産駒でフランスで走ったシユーニ(Siyouni)、母はシャーリーハイツ系のダルシャーン(Darshaan)という日本ではあまり見ない配合です。

ヨーロッパでもメインストリームではないローカル寄りの配合ですが、配合はイギリスの馬より日本に合うとしても日本向きのスプリントの血がないのは気になります。

中山替わりはプラスでしょうが、ここぞという時に決め手となるような血がないのである程度前に行く必要がありそうな配合ですね。

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