ヴィクトリアマイル2020予想 出走馬の血統と寸評

投稿者: | 2020年5月14日

競馬新聞

2020年5月17日(日)に東京競馬場で行われる第15回ヴィクトリアマイル(GⅠ、芝1600m、古馬牝馬限定)の予想を行っていきたいと思います。

今年はアーモンドアイが出走してきたことにより、一気にメンバーが豪華になった印象がありますね。

ただ、昨年はクロコスミア、一昨年はジュールポレールとレッドアヴァンセ、三年前はデンコウアンジュをはじめとして上位三頭が六番人気以下だったという結果で、毎年波乱を呼ぶことで有名なのがヴィクトリアマイルというレースです。

アーモンドアイはその実績に応えしっかりと結果を残すのか?、はたまた今年もあっと言わせてくれる馬が出てくるのか探してみたいと思います。

今週は少し時間が取れなさそうなので血統を中心に各馬を見ながら、簡潔に行きたいと思います。

 

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出走予定馬の血統診断と寸評

いつものように種牡馬別に見ていきます。

ディープ産駒多いですね(笑)。

アルーシャ

時計勝負には向いてない

父:ディープインパクト 母の父:Tapit

母はアメリカのGⅠホースでその父は大種牡馬タピット(Tapit)という筋の通った配合です。

ただ母系のタピット×ミスターグリーリー(ゴーンウエスト系)×プレザントコロニー(リボー系)という配合はマイル戦には対応できるスピードはあるものの、少しパワーに寄った配合なので時計の出る東京コースが合うとは思えませんね。

ピークもやはりクラシックシーズンあたりという感じもして上積みがあるように感じません。

前に行けるわけでもなく、後ろから爆発的な脚を使えるわけでもなく厳しそうです。

コントラチェック

中距離がベスト

父:ディープインパクト 母の父:Halling

逃げが予想されます。今の馬場だと前に行けるのは何か起こしてくれそうなだけに気になりますね。

母系はエタン系のホーリング(Halling)×サドラーズウェルズの全弟フェイアリーキング×ナスルーラ系のレッドアラートという配合ですが、全体的にヨーロッパ色が強い母系になっています。

エタン系は元々スピード寄りの配合ですが、ホーリングは若干中距離寄りの配合なので全体的には中距離を淡々と走るのが一番パフォーマンスを発揮しそうな配合になっています。

展開面で恩恵はあるかもしれませんが、距離はやっぱりもう少し欲しいですね。

サウンドキアラ

母の父は若干詰めの甘い系統

父:ディープインパクト 母の父:アグネスデジタル

昨年のヴィクトリアマイルは7着に終わりましたが、それ以後のレースは五戦して四勝し現在重賞三連勝中、今年はレースの中心として挑みます。

母系は母の従兄弟にビリーヴなどがいるかなりレベルの高い牝系出身です。

アグネスデジタル×シアトルスルー×セクレタリアトという配合は前向きな気性のアメリカ型中距離配合という感じがしますが、それでいてこの実績を残しているというのは相当能力が高いのではと思います。古馬になって活躍できる牝系というのもいいですね。

母の父アグネスデジタルはクラフティプロスペクターの血を引いているので時計勝負にも対応できると思いますが、若干詰めの甘い系統なので勝ちきれるかな?という心配はありますね。

サトノガーネット

やはりローカル向き

父:ディープインパクト 母の父:Victory Note

昨年は中日新聞杯を八番人気で制し、あっとあどかされたサトノガーネットですが、それ以外の重賞ではいまいちでした。今年に入ってもぱっとはしませんね。

母系は母の父がフェアリーキングの血を引くヴィクトリーノートという種牡馬であまり馴染みがありませんが、お母さんがフランスの馬のようなので母系はヨーロッパのローカル血統のようです。

祖母の母はロベルト系種牡馬、三代母の父はリファールなので日本には合いそうな血が入っていますね、

母系にそこまでの重たさは感じず、ヨーロッパのマイルから中距離が合うとは思いますが、爆発的なスピードがあるようなタイプでもなく、成績に実力がしっかりと出る配合なので厳しいのではないのでしょうか。

ダノンファンタジー

一発はある血統も工夫が必要

父:ディープインパクト 母の父:Not For Sale

三歳の春までは輝きを放っていたダノンファンタジーですが、すっかり地味な印象になってきたダノンファンタジーです。

果たして復権はあるかというのが気になりますね。

母系はアルゼンチンの系統、母の父はカロ系のノットフォーセール(Not For Sale)という配合ですが、今のところカロの血を引く馬にありがちな1着かコロッと負けるという、いかにもという成績です。

元々スピードはある馬なので高速馬場は対応できますが、問題はレースに行ってクセの強さを出すカロの血を引いているので、できれば思い切った乗り方をしたほうがいいタイプのような気がします。アーモンドアイをマークして器用な競馬をするよりも、この馬の乗り方をしたほうが成績につながるのではないのでしょうか。

上品な競馬をするとまた五着や六着に終わりそうな気がしますね。

ただ、プラスなことを言うとするなら、まだ老け込むような血統ではない点ですね。一発はあると思います。

ディメンシオン

決め手不足

父:ディープインパクト 母の父:モンジュー

母系はモンジュー×シャーリーハイツ系のハイエステイトという配合です。非常にフランスの馬場が合いそうな配合ですね(笑)。凱旋門賞の好走馬に多い母系の配合です。

どうしても瞬発力勝負やスピード勝負を苦手にしそうな配合ですが、そうれを証明するかのように前走の阪神牝馬Sは三着と好走しているものの、他の重賞ではあまり見せ場が作れていませんね。

配合的にはジリジリと確実に伸びてくるような母系ですが、東京1600mで突然激走するかと言うと期待はしにくいですね。

トーセンブレス

馬場が湿れば面白いが・・・

父:ディープインパクト 母の父:ファルブラヴ

祖母はフェアリーSなどを勝利したタヤスブルームです。そして、ファルブラヴ×カーリアン×ファビュラスダンサーという配合はダビスタ世代には何となく気になる配合ですね(笑)。

祖母が短い距離で結果を残したので一瞬のスピードを持ち合わせていそうで不気味ですが、この馬もパワー寄りのタフな馬場を得意としてそうな母系なのがどうしてもひかかりますね。

近走東京コースで勝ちれ切れていないのも正直買いにくい所があります。

穴馬としては何となく面白そうな配合なんですが、それでも馬場が湿るなどの手助けは最低限必要でしょうね。

プリモシーン

リピーターが走るレースというのは◎ もスタミナ面が心配

父:ディープインパクト 母の父:Fastnet Rock

母は南半球のGⅠホースで、母系にはスピードのある種牡馬が並びます。

昨年のヴィクトリアマイルの二着という結果が示すようにやはりかなり速い血統です。

負けるときは人気してコロッと負けるなど安定感を欠く成績を残していますが、現在の軽い馬場はピッタリでレーン騎手が乗ってくるというのも怖いですね。

ただ恐らく長く伸び続けるような配合ではないので、軸にはしにくい馬ですね。

ベストは1400mあたりのような気がします。

ラブズオンリーユー

東京マイルのための配合

父:ディープインパクト 母の父:Storm Cat

昨年のオークス馬であり秋華賞以来の出走となります。

マイルは2歳戦で一回走ったのみですが、配合は兄にリアルスティールがおり、三代母が八十年代最強マイラーのミエスク(Miesque)という世界に誇れる良血馬です。

ミエスクは競走成績だけでなく繁殖成績も素晴らしく、名種牡馬キングマンボのほかイーストオブザムーンなどを出している他、代を経ても超一流馬をだしています。

そのミエスクに配合されているのがミスタープロスペクターやストームキャットなので、スピードや底力面に関しては一切の心配がありません。

そして最終的にディープインパクトが配合されており、スピード競馬の究極の配合とも呼べます。

心配な面としてはレースが久しぶりな面と2000mあたりの距離を中心に使われてきたということもあり、いきなり速いペースに途惑わないかという点ですね。

爆発力はある血統ですが、現在の東京競馬場のレース傾向を見ていると先行馬や内枠有利なので、できれば真ん中より少し内目の枠が欲しいところです。

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シャドウディーヴァ

東京向きで不気味

父:ハーツクライ 母の父:Dansili

前走阪神牝馬Sでは二桁着順に終わったものの二走前の東京新聞杯は先行馬有利の中唯一後方からやってきての二着でした。

父ハーツクライは舞台が大きくなればなるほど東京コースで結果を残す種牡馬なので怖い一頭ですが、実際にここまで東京ではオークスの六着が最低着順で、しかもハーツクライの成長力を考えるとかなり不気味な存在です。

母系はデインヒル系のダンシリ(Dansili)×アホヌーラ系のインディアンリッジ、エルグランセニョールという配合でかなり中距離型の配合になっていますが、デインヒルやアホヌーラの系統は潜在的にはスピードのある血なで時計がかかる馬場だと浮上してきそうな一頭ですね。

またハーツクライは大レースで突然前に行って激走すうることもあるので穴馬としては注目の一頭です。

シゲルピンクダイヤ

まだ底を見せているわけではない

父:ダイワメジャー 母の父:High Chaparral

昨年は桜花賞ではグランアレグリアの二着、秋華賞ではクロノジェネシスの三着と活躍したシゲルピンクダイヤですが、前走の阪神牝馬Sではシンガリ負けするなどここ二戦凡走が続きます。

ただレースを見直すと前走は断続的なぺースの中終始外をまわるだけでなく、早めに仕掛けており直線で完全に脚が止まっただけの内容です。

鞍上はデムーロ騎手からこの馬のことを知る和田騎手に戻っており、脚の使いどころは十分分かっていることでしょう。実績を考えると無下にはできません。

血統はダイワメジャーに母系がサドラーズウェルズ系のハイシャパラル(High Chaparral)×シンダー×ザミンストレルというイギリス・アイルランドが合いそうなヨーロッパの中でもトップクラスにタフな母系になっています。

そういった面からも時計勝負には弱点を見せるものの、本来であればタフなレースには強いタイプです。

ダイワメジャー産駒は距離的限界をしっかりと見せるタイプですが、本番に馬場が湿りそう、騎手が戻ったという要素は完全にプラスだと見ます。

スカーレットカラー

一瞬のスピードはある

父:ヴィクトワールピサ 母の父:ウォーエンブレム

さて、読めないのがこのスカーレットカラーです。

父ヴィクトワールピサ、母の父ウォーエンブレムともに読みにくい種牡馬ですね。

どちらも正攻法の競馬になるとイマイチ結果を残せないタイプの種牡馬ですが一瞬のスピードがあるので、気付いたらあっさり勝っていたというケースがあり、僕との相性が悪い種牡馬達です。

近親にそこまでの活躍馬はいないんですが、全体的にスピード内在型の血が多く含まれるので位置取り次第ですっと抜け出してきそうな配合ですね。

ただそうは言っても非根幹距離や小回りコースを立ち回りでこなすタイプでしょうね。少しハービンジャー産駒に近いイメージかもしれません。

アーモンドアイ

精神面が若干心配

父:ロードカナロア 母の父:サンデーサイレンス

絶対女王アーモンドアイが出走してきましたが、有馬記念の9着以来の出走となります。

実績面についてはもはや説明不要でしょうが、有馬記念に関しては個人的には一番合わないレースだと思っていたので敗戦は仕方ない結果だと思います。

ただ心配は精神的な面で、この敗戦を引きずらないか?というのはどうしても感じてしまいます。

過去の一流馬もよもやの敗戦から転落していったケースは多々あるので、本命に推すには少し危険な香りもします。このあたりの理由は父ロードカナロアの血です。

配合上は母系がサンデーサイレンス×ヌレイエフ×バックパサーなのでマイルからクラシックディスタンスまで走れる万能配合で心配はまったくないのですが、父ロードカナロアのキングカメハメハ×ストームキャットという配合は、どこかで気持ちが切れる精神的なもろさをあわせもった配合なのが気になります。

状態が本来の出来であればまず馬券にからまないわけはないでしょうが、上記のようなことが杞憂に終わることを祈ります。

トロワゼトワル

中距離のほうが面白そう

父:ロードカナロア 母の父:ハーツクライ

徐々にオープンクラスに上がってきた同馬ですが、ここ二戦は重賞を走って二桁着順に終わっています。

父ロードカナロア、母の父ハーツクライともに晩成傾向にあるので、まだまだ馬が強くなる可能性はありますが、さすがにここ二戦は負けすぎですね。

血統は祖母がアメリカのGⅢの勝ち馬ですが近親には目立った活躍馬は見当たらないものの、ノーザンファーム産なのである程度筋の通った配合であることは想像できます。

母系はハーツクライにカロ系のアルファベットスープという配合になっています。

アルファベットスープは90年代にあのシガーを破った馬として僕も記憶にある一頭ですが、種牡馬としては成功していません。

母系全体に受ける印象としては爆発力というよりも、淡々としたペースで違いを出すタイプという感じがして距離も中距離型のように見受けられます。

安田隆行きゅう舎なのでスピード馬になっていますが本質的にはもう少しゆったりしたペースで走れる距離のほうがいいと思います。

メジェールス―

一発のある血統で侮れない

父:ロードカナロア 母の父:フジキセキ

五歳馬ですが、前走の重賞初挑戦となった阪神牝馬Sは11着でした。

このあたり実績面だけを見ると軽視したいところですが、お母さんはなんとヴィクトリアマイルを制したあのエイジアンウインズです。

そしてこのエイジアンウインズの牝系はサドラーズウェルズやヌレイエフなどを出したことで知られる世界的名牝スペシャルの系統なので、底力は十分の血統です。

母系をたどるとフジキセキにデインヒル、フォーティーナイナー、ニジンスキーと代々超一流種牡馬がつけられており、若干タフな馬場向きの配合ですがスピード感も十分で血統上は侮れない一頭ですね。

時計はできればかかったほうがいいタイプですが、重賞経験、東京競馬場での経験が一戦のみなので狙ってみても面白い一頭です。

セラピア

この条件ではライバルが強力過ぎる

父:オルフェーヴル 母の父:Tapit

三歳時にはフローラSで一番人気になりながらも14着と大敗しましたが、しっかりとオープンクラスまで成長してきました。

母はアメリカのGⅠホースで全姉にサラス(マーメイドS)がいます。

母系がタピット(Tapit)にエルプラド、三代母の父もプレザントコロニー系の配合なのでダートなども走れるパワー系のマイル中距離配合ですね。

爆発力はありますが、高速馬場や瞬発力勝負でどうこうするというよりもある程度力のいる馬場でこそという配合です。

どうしても気性的に激しさを持った馬なので行くことになると思いますが、東京コースだとマイルよりはもうちょっと距離があったほうが結果は残りそうな気がします。

将来性はあると思いますが、ベストな条件ではない上にライバルが強力で買いにくいですね。

ノームコア

得意な条件でしっかりつ伸びてきそう

父:ハービンジャー 母の父:クロフネ

昨年のこのレースの覇者で、東京コースは三戦二勝、二着一回と結果を残しているノームコアです。

香港マイルは4着、前走宝塚記念は15着と敗れていますが、前々走は出走馬がかなりレベルが高かった、前走は調教代わりに出てきたということで完全に度外視できますね。

血統は妹があのクロノジェネシス(父パゴ)で母系はクロフネにサンデーサイレンス×ミスタープロスペクターという配合でスピード感は十分、父がハービンジャーなので一本筋が通っている印象です。

得意な条件ではしっかりと走ってくるハービンジャーというのもプラス材料で、少し人気がないのは美味しい感じがします。

ビーチサンバ

パンチ力不足

父:クロフネ 母の父:サンデーサイレンス

ノームコアやクロノジェネシスの近親(ノームコアの母親と従姉妹)に当たる同馬で、母は重賞戦線で活躍したフサイチエアデールです。

個人的には三歳時のクイーンカップでクロノジェネシスに子ども扱いされたことにより、この馬には少し能力的な限界を感じていますが、成績もお母さんのフサイチエアデールと彷彿とさせるようなGⅠでは今一つ足らない何かを感じています。

配合的にはこの条件はピッタリとだと思いますが、同じクロフネ産駒のアエロリットクラスかというと、どうしてもそこまでのスケールを感じません。

勝負所で無理に動くタイプではないでしょうし、かと言って満を持して追い出しても有力馬の迫力のほうがあるので、パンチ不足という印象ですね。

予想

アメリカ型のスピード配合が結果を残している東京マイルですが、最近のヴィクトリアマイルは欧州型の血統馬が上位に来ています。

また前残りという展開も最近の東京コースの傾向から見て取れるので前に行ける馬は押さえておく必要があるでしょう。

この二条件で浮上してくるのはダノンファンタジーあたりでしょうか。またセラピアも父オルフェーヴルということで古馬になって一変している可能性もあり気になりますね。

逆に人気所や実績馬で不安のはサウンドキアラやプリモシーンでしょうか。サウンドキアラに関しては大外枠に入ってこれまでの競馬が出来るか不安ですし、昨年からコンスタントに使われているのはディープ産駒としてフレッシュさがないのが不安です。

プリモシーンについては一瞬の脚には優れているものの、好位から最後まで断続的に伸び続けるタイプではないので、先行組に取りついたところで脚をなくしてそうで馬券に絡むまでいかないという気がします。

上位陣ではダノンファンタジー以外のGⅠ馬三頭は実績的にも無様な競馬を見せるとも思えず、やはり印は重たくなります。

あと人気所で面白いのは母系や母が超一流で、底を見せていない点で面白いメジェールスーが非常に気になりますね。

あとはスカーレットカラーは気になるんですが、そこまでは手を拡げにくいですね。

◎ ラブズオンリーユー
〇 アーモンドアイ
▲ ノームコア
△ ダノンファンタジー
× メジェールス―、セラピア
注 プリモシーン

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