ヴィクトリアマイル(GⅠ)2018の予想と血統分析

GⅠシリーズ六連戦が続いていますが、今回は2018年5月13日(日)に開催されるヴィクトリアマイル(東京競馬場、GⅠ、芝、1600m、牝馬限定)の予想をしてみたいと思います。

先週は残念クラシックともいえるほどメンバーが小粒だったNHKマイルカップ(GⅠ)でしたが、距離など同条件で行われるこのレースにはリスグラシューをはじめとして中々のメンバーがそろいました。

リスグラシューなどは早い段階からこのヴィクトリアマイルが今年の大目標と言っましたが、果たして悲願のGⅠ初勝利となるのか予想をしてみたいと思います。

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ヴィクトリアマイル(GⅠ)とは

2006年から東京競馬場で行われている古馬牝馬限定のGⅠレースとなり、芝1600mの条件で開催されます。

数週間後に同条件で行われる牡馬との混合戦である安田記念(GⅠ)に向けても非常に大切なレースですし、相手が牝馬のみとなることからもここを大目標にしている馬も多く出走してきます。

過去にはウォッカやブエナビスタ、ヴィルシーナなどポッと出というよりもそうそうたる馬たちが勝利していますね。

今回でまだ13回目の開催という歴史の浅いレースですが、面白いことに社台ファーム系の馬主の馬が二回しか勝っていない(2006年のダンスインザムードと2010年のブエナビスタ)という面白いデータもあります。

参考レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)2017

2017年5月14日 東京競馬場 芝1600m やや重

1着 アドマイヤリード 1分33秒9
2着 デンコウアンジュ
3着 ジュールポレール
11着 レッツゴードンキ

やや重発表ならが軽い馬場であり、1000mの通過が60秒2と遅く、瞬発力勝負になりました。

デンコウアンジュが最速の上り33秒2を記録して二着。勝ったアドマイアヤリードも33秒4で上がっており決め手のない馬にはつらいレースでした。

三番人気だったレッツゴードンキは3着に入ったジュールポレールに近い四コーナー六番手にいただけに、展開が有利だったにもかかわらず負けすぎですね。

東京新聞杯(GⅢ)

2018年2月4日 東京競馬場 芝1600m 良

1着 リスグラシュー 1分34秒1
4着 デンコウアンジュ
12着 アドマイアヤリード

1000mの通過が1分ちょうどなので少し遅いペースでしたが、リスグラシューが最後33秒6の足を使って中段から抜け出して勝っています。

武豊TVなどのコメントによると、いつもは直線で馬群を割るのに少し躊躇するのに、このレースは素直に抜け出しきたといったコメントをしています。

また少しかかったとのことですが、このレースはいつもよりスタートがよかったのも幸いしましたね。本番ではゲートで我慢ができない馬なので後入れの偶数番号が欲しいとコメントをしていました。

ちなみに末脚の定評のあるアドマイアヤリードですが、この後の阪神牝馬ステークスでのリスグラシューの上りタイムでの比較でも二戦とも負けています

京都牝馬ステークス(GⅢ)

2018年2月17日 京都競馬場 芝1400m 良

1着 ミスパンテール 1分23秒0
2着 デアレガーロ

この時は比較的時計がかかっていたはずの京都競馬場ですが4Fの通過が48秒3というのはちょっと遅めというぐらいですね。

ワンスインナムーンやソルヴェイグがレースを引っ張っていましたが、結局後方待機勢が上位に来てます。ただメンバーがちょっと弱かったという気もしますね。

ミスパンテールはまだまだ余力のある勝ち方だったように感じます。

中山牝馬ステークス(GⅢ)

2018年3月10日 中山競馬場 芝1800m やや重

1着 カワキタエンカ(逃げ) 1分49秒0
10着 エテルナミノル

1000メートの通過が61秒3の遅いペースをカワキタエンカが逃げ切りました。

最速のラップが11秒5で11秒台が二回しか出ていないことを考えると馬場状態は悪かったのでしょう。前に行った馬がほとんど残っていますね。

阪神牝馬ステークス(GⅡ)

2018年4月7日 阪神競馬場 芝1600m 良

1着 ミスパンテール 1分34秒8
2着 レッドアヴァンセ
3着 リスグラシュー
4着 アドマイアヤリード
5着 ジュールポレール
8着 エテルナミノル
9着 ラビットラン
10着 ソウルスターリング
11着 デンコウアンジュ
12着 ワントゥワン
13着 クインズミラーグロ

1000mの通過が61秒0で、かなり時計の出る時期だということを考えるとかなり遅いペースでしたね。もともと中段からいくミスパンテールが逃げたことを考えるといかに遅かったかがわかります。

結果的にほとんど四コーナーで入ってきた順に決着しましたが、3着に入ったリスグラシューのみ直線で詰めてきているのでいかに地力があるか分かります。

逆に四コーナーから順位を下げたのがソウルスターリングですが、途中で少しかかって最後の瞬発力を失ったそうですが、陣営によるともうちょっと早いペースのほうがいいということで、気象的に距離が長いのでしょうが。

最速の上りを見せたのは33秒2を記録したラビットランですがそれでも9着だったというのは後ろにいすぎというもので、先行力や機動性に問題がありそうですね。

逆にリスグラシューは元々スタートがよくないものの、ラビットランと近い33秒3で上がっているのに上位にきているのはある程度勝負所で動けるということかもしれませんね。(ただ今回はぎりぎり間に合ったという感じでしたね)

福島牝馬ステークス(GⅢ)

2018年4月21日 福島競馬場 芝1800m 良

1着 (キンショーユキヒメ) 1分46秒8
2着 カワキタエンカ(逃げ)
3着 デンコウアンジュ

1000mの通過は59秒0でカワキタエンカ以外の先行馬は撃沈していますが、それらの先行していた馬が力不足なだけでペースは平均ぐらいと言えますね。

逃げたカワキタエンカの上りが36秒1、まくり気味に進出してきたデンコウアンジュが35秒7で後半のラップのほうが落ちているので意外とタフなレースだったのかもしれません。

 

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血統分析(種牡馬別)

本体サイトであるNEWS73も今回は同じように予想をしている(枠順決定前の展望)ので別の視点も入れながら分析したいと思います。

ディープインパクト(サンデーサイレンス系)

  • カワキタエンカ(母の父クロフネ:逃げ)
  • ジュールポレール(母の父:エリシオ:差し)
  • レッドアヴァンセ(母の父:ダンシングブレーヴ:差し)
  • ワントゥワン(母の父ファルブラヴ:追い込み)

カワキタエンカは母の父にクロフネがいるせいかディープ産駒には珍しい逃げ馬です。このあたりは母系にいるクロフネやフォーティーナイナーなど北米系の影響でしょうか。

差し馬三頭に関してはいずれも母の父がサドラーズウェルズ系(その全弟フェアリーキング)ですが、母系にスプリント系のスピードの血をもっているのがジュールポレールぐらい(ミスタープロスペクターが母の母の父)なので、ディープインパクト産駒にしてはいずれももっさりした差し馬たちですね。

マンハッタンカフェ(サンデーサイレンス系)

  • クインズミラーグロ(母の父In Excess:自在)
  • デアレガーロ(Souvenir Copy:差し)

二頭とも血統表を見ていて面白いなと思ったのはいずれもノーザンダンサーの血が入っていないことですね。

ルージュバックやクイーンズリングといったマンハッタンカフェの活躍馬がいずれも近いところにノーザンダンサーの血が入っていることを考えると、ゴール前の踏ん張りが少し聞かないのはこのあたりに原因があるような気がします。

ゆっくり行ってピュッと差すのが得意なマンハッタンカフェ産駒ですが、両頭ともマイルはちょっと忙しいのではないのでしょうか。

ハーツクライ(サンデーサイレンス系)

  • メイズオブオナー(母の父Holy Roman Emperor:差し)
  • リスグラシュー(母の父American Post:差し)

東京コースに強いハーツクライ産駒ですが両頭ともに血統は面白いですね。

メイズオブオナーは曾祖母が世界最高マイラーと言われた名牝ミエスクで近親にはキングマンボなど活躍馬が多数という良血馬で血統上は爆発的なスピードを内在してそうです。成長力のあるハーツクライということを考えると不気味です。

逆にリスグラシューは母系がヨーロッパ型でザミンストレルやリファール、ミルリーフ、ベーリングなどの名前があり、ヨーロッパのマイルあたりで活躍馬を出しているもののどちらかといえばスタミナ内在型の底力に優れたタイプであり、ずぶいのはこのあたりの影響かなという気もしますね。

ただ問題はGⅠの肝心なところで差される善戦タイプのハーツクライ産駒なのでそこだけですよね。

ダイワメジャー(サンデーサイレンス系)

  • ミスパンテール(母の父シンボリクリスエス:自在)
  • レーヌミノル(母の父タイキシャトル:先行)

まず昨年の桜花賞馬レーヌミノルからですが、オークスと秋華賞は大敗しているものの、それ以外は着順ほど大崩れはしていません。

おそらく最近にしては珍しい距離の持たない馬なんでしょうが母系を見ると若干納得で、かつてのマイル王者タイキシャトルに早熟のスピード馬の多いロイヤルスキーの配合で、父ダイワメジャーも含めてピークが早く訪れる配合ですね。

2歳戦や3歳戦で活躍した馬が古馬になって活躍できないのは、気性的なものもありますし、古馬の早いペースについていくとかつての切れ味が影をひそめるというパターンが多いので、この馬については正直厳しいとみます。高松宮記念あたりで勝ち負けしていれば買えるんですが、おそらく距離が伸びてさらにひと踏ん張りがきかないような気がします。

次に今回人気しそうなミスパンテールですが、ダイワメジャー産駒は先行力が高い馬が多いものの、前半飛ばしすぎてゴール前でひと踏ん張りがきかない馬が多いのですが、時折大物を出してくるシンボリクリスエスがいて、レーヌミノルよりは断然底力がありそうです。母の父にシンボリクリスエスと言えば最近だとレイデオロ(父キングカメハメハ)がいますね。

母の母の父もマルゼンスキーでノーザンダンサー系のしっかりとした血がこのあたりにあるのは好感がもてますね。

ステイゴールド(サンデーサイレンス系)

  • アドマイヤリード(母の父Numerous:差し)

昨年の勝ち馬アドマイヤリードがステイゴールド産駒となりますが、相変わらず亡くなってからもコンスタントに活躍馬を送り出しているのは、現役時代この馬をよく見ていただけに感慨深く感じます。

ステイゴールドの種牡馬としての特徴はご存知のようにコンスタントに活躍馬を送り出すというよりも、時折大物をだしてくる底力にすぐれたタイプであり、洋芝への適性やスタミナなどにストロングポイントがありますが、苦手なのはやはりスプリント戦など時計の早くなるレースですね。

中級馬はわりとずぶい馬が多い反面、上級馬は驚くべき末脚を発揮しますが、エンジンのかかりが若干遅いのが特徴で、このあたりが成績の不安定さに出ているような気がします。

また数々のGⅠを買っていますが、時計のでやすい東京コースや春先の阪神では相性が悪く極端なスピード競馬は他のディープ産駒ほど得意にしていませんね。

アドマイアヤリードの母系を見ていくと母の父はNumerousという種牡馬でNureyev(ヌレイエフ)の子供ですが、他にナスルーラ系のケンマーレなどヨーロッパ型のスピードはあるものの、日本的な軽さがもう少し欲しい感じもあります。

クロフネ(ノーザンダンサー系)

  • アエロリット(母の父ネオユニヴァース:逃げ・先行)

クロフネ産駒の特徴は揉まれ弱いというか極端な競馬をしている馬が多いということですね。

かつてはノーザンダンサー系のリファールが同じような傾向をしめしていたのですが、クロフネ自身もそうだったように極端なスピード能力を活かして逃げるか、後方から爆発的な末脚で詰めてくる馬もおり馬群で我慢して差してくるというのはイメージに合いません。

クロフネ産駒の上級馬の血統的特徴として最近僕が感じているのは、活躍馬は母の父に東京コースを得意としている馬が多いという点です。

賞金順で調べてみると分かりますが、活躍馬の母の父にはダービーなど東京コースで活躍した馬や種牡馬が多く、踏ん張りのきく馬がポイントと言えます。

そういった点でアエロリットの母系はネオユニヴァース×ヌレイエフということで条件には合致しバランスがいい配合に感じます。

Frankel(ノーザンダンサー系)

  • ソウルスターリング(母の父Monsun:先行)

Frankel(フランケル)はこのブログでも取り上げたことがるように、ヨーロッパで今ナンバーワンといってもいいGalileo(ガリレオ)の子供で現役時代14戦14勝というとんでもない馬ですが、ソウルスターリングは第一世代となります。

種付け頭数が意図的に抑えられているせいか、他にクラックスマンがGⅠを勝っているだけなんですが、祖父のサドラーズウェルズの弱点であったスピードを備えているのが特徴と言えますね。日本では全く勝負にならなかったサドラーズウェルズの系統がオークスを勝ったのがいい例でしょう。

ただ、ソウルスターリングのほかにモズアスコットやミスエルテ、タニノフランケルなどが日本で走っていますが、どうしてもスローのヨーイドンの競馬は苦手としている感じがあります。

さらにソウルスターリングの母系は母の父がMonsun(モンズーン)というドイツが産んだ大種牡馬ですが、スピードがないとは言えないもののどちらかと言えばスタミナよりの異系種牡馬で、高いスピード能力を補完しているといったタイプではないですね。

母系をさかのぼってもアメリカのスピード競馬に対応できそうな血もないですし、どうしてもヨーロッパのロングスパート競馬のほうがあっているようなタイプでしょう。

 

最終予想

本命はリスグラシューで問題ないと思います。さすがに大崩れはないでしょう。問題は1着から3着のうちどこに来るかと見ます。

ただ枠順がちょっと外目に入ってしまったのが残念ですが、やはり問題はペースであり、スローだと外を回せられそうでコースロスが心配で、ある程度流れてくれるのがベストでしょう。

スローになった時に面白そうなのが、前走差し馬ながら逃げて勝っているミスパンテールで、脚質的な器用さはやはり魅力ですし、アエロリットにもプラスに働きそうです。

逆にハイペースでのみ浮上してくるのが昨年の3歳女王ソウルスターリングですが、先行勢が56秒台で行ってくれてそれを58秒後半ぐらいで追走できれば時計的には間に合いそうです。ただ、33秒台前半の脚はないので、かなり厳しいとも言えますね。

そして枠順で面白いのが最内枠に入ったレッツゴードンキですね。

距離はこのレースの実績的に内枠に入らなければいらないと思っていのたので、少し希望は見えてきたような気がします。コースロスをなくして直線まで死んだふりできれば一発ありすな感じもしますね。

印をつけていくと上位人気馬ばかりになってしまったので、あえて切る馬を探すとすれば筆頭はアドマイアヤリードですね。

昨年の勝ち馬ですが、パンパンの良馬場だと上位人気の馬では一番適正がない気がします。あとそういうアプローチだとソウルスターリングやレッドアヴァンセも消したくはなるんですが、上積みなどを考えると、アドマイアヤリードほどスパッとは行きにくいですね。

ただちょっとでも雨が降るとアドマイアヤリードは浮上してきます。

◎ リスグラシュー(16)
〇 ミスパンテール(2)
▲ アエロリット(10)
△ ジュールポレール(4)
× レッツゴードンキ(1)、メイズオブオナー(18)
注 ソウルスターリング(9)、レッドアヴァンセ(6)

買い目

馬連各100円

16軸に2、10、4、1、18、9、6

2から10、4、1

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