東京新聞杯(GⅢ)2018 出走馬の血統分析と展望(軽めです)

2018年を迎えて、昨年の早い段階でのキタサンブラックの引退発表に引き続いて、ミッキークイーンなど前年までの活躍馬の引退が続々と発表されています。

昨年までは中距離であればキタサンブラックという絶対的エースがおり、マイル路線ではサトノアラジンやイスラボニータやミッキークイーンなど群雄割拠の状態でしたが、彼らも引退してしまったので勢力図はより混沌としています。

そんな中、明日(2018年2月4日)行われる第68回東京新聞杯には今後を占う意味で中々面白いメンバーが集まっていると見たので、出走馬たちの分析をしてみたいと思います。

 

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東京新聞杯とは

東京競馬場、芝1,600mで行われる重賞レース(GⅢ)となります。

ここ10年の上位馬の顔ぶれを見ていると、その後大きいレースを勝った馬が少なく、また一番人気が勝っていないなど一筋縄ではいかなさそうなレースという印象です。休み明けということもありますし、このあたりの状態判断が重要でしょう。

出走馬(有力馬)の血統と寸評

アドマイヤリード(1枠1番)

父:ステイゴールド 母の父:Numerous(Mr Prospector系)

昨年のヴィクトリアマイル(GⅠ)の強烈な決め手は記憶に新しいところですが、この馬の難しいところは成績が安定しないところでしょう。

父はリーディング上位馬ステイゴールドで、母の父はあまり聞きなれないNumerousという血統ですが、この馬の近親にはSaddlers WellsやNureyevといった豪華なメンバーがいる一大牝系であり、その父もMr Prospectorなので底力に関しては信頼できます。他にもKenmareやRivermanなどの名前も見え大物を出しそうな血がならんでいますね。

ただ全体的に見ると種牡馬の名前は錚々たる感じがするものの、父がステイゴールドということも重なり、ちょっとアクが強いというか、もうちょっとNorthern Dancerなんかの血が近いところに欲しい感じですね。

決め手はあるものの自分でレースをコントロールするタイプではないので、おそらく今回スローペースになりそうなことを考えても割引は必要でしょうね。ステイゴールドということで休み明けもマイナスという印象です。

デンコウアンジュ(1枠2番)

父メイショウサムソン 母の父:マリンエバート(Caerleon系)

たまたまですがヴィクトリアマイルの上位二頭が一枠に入りましたね。昨年のヴィクトリアマイルで二着に入り波乱を演出した原因となりましたが、やはり馬場がある程度渋ってこその馬でしょう。

血統面を見ると母の母の父にサンデーサイレンスの名前がありますが、オペラハウスやダンシングブレーヴ、NijinskyなどNorthern Dancer系でもスタミナをベースにした馬たちがならび、どうしてもこの距離だと現代的な軽さに欠ける印象です。

上り勝負のヨーイドンには全く向いてないので、いかに先行して粘れるかということになりますが、できればあと1800ぐらいで小回りの競馬場のほうが力は発揮できそうな気がします。

サトノアレス(2枠3番)

父:ディープインパクト 母の父:デインヒル

一昨年の朝日杯ヒューチュリティステークスの勝ち馬ですが、近走は巴賞を勝ったのみでGⅠホースのわりにパッとしません。

血統的には母の父がデインヒルなので爆発的な切れ味という感じよりも溜めるとしっかり伸びるといった類のタイプだと思います。限界的な決め手勝負には向いていないとは思いますが、今回の出走馬でそこまでの決め手を持っている馬がいるかというと疑問であり、この馬については忙しい展開よりもスローになったほうが持ち味が活きるような気がします。

差し切るところまでは難しいとは思いますが、どのメンバーも絶対的な武器を持っているわけではないので、うっかり突っ込んでくる余地は十分にあると思いますし、激走するとすればいい舞台ではあると思います。アドマイヤリードやリスグラシューが本調子でない今は狙い目でしょう。

クルーガー(4枠7番)

父:キングカメハメハ 母の父:ディクタット(In Reality系)

前走京都のほうの金杯で二着に来ているので当然注目が集まります。また数少ないGⅡの勝ち馬であり、大敗したのも一年ぶりのマイラーズカップだけということも考えると勝ち負けの実績的には最上位にいると言えます。同じキングカメハメハ産駒のダイワギャグニーと比べると逆に人気がそれほど出ていないのは美味しい感じはしますね。

血統は父キングカメハメハに母はドイツの馬のようで耳慣れない馬が並びます。母の父の系統はIn Realityの血をひくですが、母の母の父は直仔にカルストンライトオやサニングデールをだしたウォーニングで日本との相性は悪くないですね。枠順などからも面白いと思います。

リスグラシュー(4枠8番)

父:ハーツクライ 母の父:American Post(Sea-Bird系)

昨年は3歳牝馬戦の真ん中にいましたが、この馬だけビックタイトルに恵まれませんでしたね。先行しては今一歩踏ん張れず、差してはあとひと伸びが足りず、こういうところはハーツクライぽいと感じさせますね。

血統を見ると父ハーツクライは東京コースの大舞台に強いというハッキリした特徴があり、長距離も得意としていますが、GⅠになると若干詰めを欠く傾向があります。逆にGⅡになると強い勝ち方をするので、ここが勝負だと感じますが問題は前走は少し行きっぷりも悪く、負けすぎというところが気になりますね。

母系は全体的にスピードにあふれるというよりもどちらかと言えばスタミナと底力を感じるのですが、昨年の走りを見る限りマイルあたりでしっかり走ってしていました。そう考えると能力が相当高いという可能性はあります。最近の主流血統からは少し外れつつある血が多いのが少し気になります。

ダノンプラチナ(5枠10番)

父:ディープインパクト 母の父:Unbridled’s Song

この馬の実績やタイプはサトノアレスに非常に似ていると思いますが、前走を勝っているという点でサトノアレスよりは評価ができます。

母系はかなりアメリカ色が強くUnbridled’s SongにSeattle Slewという配合ですが、こういったタイプは母系に入ってこそのタイプであり、イメージは悪くありません。底力という点では古馬のGⅠ向きではないものの、完全に底を見せてない点でここではグレーターロンドンより下という判断は早計な感じがします。

ダイワギャグニー(8枠15番)

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

日本ダービーこそ大敗しましたが、東京コースではいい成績を残しているので個人的に気になる一頭です。前々走キャピタルステークスで今回と同条件で先行して勝っているのは好材料と言えます。

問題はまだ重賞での勝ち負けがないので、どこまでの馬かということですが、血統的にキングカメハメハはMr Prospector系のイメージから完全に外れるぐらい古馬になって成長します。ダービー以外は大負けしてないのであっさり勝ってしまうことも考えられるのですが、逆に実はローカルGⅢどまりの馬も多く送り出しているのも事実です。

母系からそれほど活躍馬がでていないので後者ではないかと思いますが、決め手鋭いタイプではないものの、展開は間違いなくプラスなのでチャンスを活かせるか注目したいと思います。ただ思ったよりも人気しているのが少し嫌ですね。

グレーターロンドン(8枠16番)

父:ディープインパクト 母の父:ドクターデヴィアス

昨年の安田記念の頃は5連勝で勢いがあり旬な馬でしたが、最近は大崩れはしていないものの詰め切れず、昨年の夏の勢いを失っている感じの同馬です。父はディープインパクト、母は快速馬ロンドンブリッジという良血で期待はた高まりますが、問題はスタートが悪いという点ですね。このあたり展開に関してはどうしてもマイナスでしょう。

母系は日本競馬に対する相性はそれほど悪くないアホヌーラ系のドクターデヴィアスであり、他にDanzigやDamascusなど日本向きの血が並びスピード感などは出走馬などの中でも上位に入ります。

ただこの母系の馬たちは一旦調子が落ちると立て直しが難しい淡泊なところもあるのでこのあたりがどう転ぶか、今回のレースが今後の試金石となりそうです。前回勝たなければいけなかったはずのディセンバーステークスで3着に終わったことを考えると、今回のレース次第では評価を一気に下げる必要があります。

この馬もリスグラシューと同様ここのレースは勝たなければいけないタイプではありますね。個人的にはGⅠでは善戦どまりで、グレードが低いレースで弱い相手にしっかりと勝つタイプだと思います。

展望

上位馬が拮抗していると感じますが、リスグラシューやグレーターロンドンなどはタイプ的にも軸にするには危険な感じがします。かといって先行馬にそこまで力のある馬がいるかというと疑問で、こういった時は操作性の高いキングカメハメハ産駒が面白いように感じます。

今回は例年より少しだけレベルの高いメンバーが集まりましたが、時期的には微妙な時期の開催です。リスグラシューが調子を戻しているのか、グレーターロンドンは少しは成長して前にいけるようになったのかこのあたりが今後のポイントになるでしょう。

穴はサトノアレスです。スローで馬場状態がよければ浮上してくるような気がします

予想

◎ クルーガー
〇  リスグラシュー
▲ ダノンプラチナ
△  ダイワギャグニー
× グレーターロンドン
注 サトノアレス

 

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