天皇賞・秋2018の予想と出走馬の血統診断

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問答無用の現役最強馬決定戦

2018年10月28日に東京競馬場で開催される天皇賞・秋(GⅠ、芝2000m)の予想記事となります。

先週は菊花賞が開催されフィエールマン(父ディープインパクト)が勝利しましたが、ダービー馬が四年連続出走しないなど、レースとしての価値が昔に比べて落ちているよう感じ、個人的には少しさびしい気持ちになりますね。

レースによっては中々強いメンバーが集まらないことも多くなりましたが、近年の競馬界は距離適性などを考えて無理をしない調教師も増えましたし、海外遠征も積極的に行われるようになったのも原因でしょう。

しかしながら今年の天皇賞・秋は中々いいメンバーが揃いましたね。

今年のダービー馬ワグネリアンこそ事前登録のみとなりましたが、昨年と一昨年のダービー馬であるマカヒキ、レイデオロが出走。

特に昨年のクラシック戦線を賑わせた主力馬がすべて出走してきたのも珍しいことでしょう。皐月賞を制したアルアイン、前述の日本ダービー馬レイデオロと二着馬であり大阪杯を制しているスワーヴリチャード、菊花賞を制したキセキも出走してきており、そろい踏みとも言える状況です。さらにいうと三冠ともに善戦したダンビュライトも出てきていますね。

あえて言えば牝馬の有力どころがエリザベス女王杯への出走を控えているので、ヴィヴロスぐらいなのは残念なところですが、それでも中々の面々と言えますね。

これで、サトノダイヤモンドやシュヴァルグランあたりも出ていれば現役オールスターに近い状況だったのですが、それは贅沢な注文かもしれませんね。

 

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天皇賞・秋(GⅠ)の展望

高速決着は不可避か?

先々週の府中牝馬ステークスはディアドラをはじめとする有力馬の上りタイムが32秒台、先週の富士ステークスも平均より速いペースを先行したロジクライが33秒台で粘りこむなど、これでもかというぐらい速い時計がでています。

勝ち馬に33秒台の末脚が必要なのは間違いないでしょうし、スローペースにでもなろうものなら32秒台や33秒台前半の決め手は必須になってくるでしょう。

高速決着に対応できる血は必要でしょうね。

ごまかしの効かない東京2000m

GⅡやGⅢぐらいになると馬場状態を活かして行った行ったの競馬もありますが、天皇賞・秋はそう簡単には行きません。

1800mと2000mのレースは別物という話は有名ですし、マイルに対応できるスピードと東京コースの長い直線を踏ん張れるだけのスタミナが必要であり、何と言っても馬の格も重要になって来るレースですね。

過去の上位馬を見てもフロックと言える馬がほとんどいないのがいい証拠でしょう。

出走馬の寸評と血統診断

すでに枠順が決定しているので内枠から見ていきたいと思います。

ステファノス

父:ディープインパクト 母の父:クロフネ

すでに7歳馬で、近走、特にこの一年ぐらいはあまりパッとした成績を残せていませんが、天皇賞・秋は三回走って二着、三着がそれぞれ一回ある実績馬です。大阪杯でもキタサンブラックの二着が一回あり、高速馬場での実績がありノータイムでは切りにくいですね。

騎手も短期免許で来日しているアイルランドのオドノヒュー騎手がテン乗りということで新しい持ち味を発揮する可能性も捨てきれず、面白い存在ではあります。

父ディープインパクトは言わずと知れたトップ種牡馬であり、時計勝負や決め手勝負は得意なところですね。問題は母系でクロフネは単純なスピード勝負には強いものの、展開などに注文の多い馬が多く、母の父クロフネの最大の活躍馬が同馬というのは少し気がかりなところです。

祖母のゴールドティアラ(父Seeking the Gold)はダートで活躍したスピードとパワーを兼ね備えたタイプであり、そこにクロフネが配合されてスピードに関して問題なし。あとはやっぱり血統的に底力がありそうな馬が少なく、勝負弱そうなのが問題ですね。

ゴール前で見せ場ぐらいは作れそうなものの、最後のひと踏ん張りがどうかなという気はしますね。前走キセキとはいい勝負していますが、スワーヴリチャードやレイデオロが普通にまわってくると厳しいでしょうし、よくて三着まででしょう。

三連単の穴としては面白いとは思いますが・・・。

ブラックムーン

父:アドマイヤムーン 母の父:ジェネラス

今年の金杯は勝利しているものの、ここ三戦は勝ち馬から離された負けが続いています。

血統的には父がアドマイヤムーンということですが、アドマイヤムーンはいずれ中距離の一流馬も出てくるとは思いつつも、得意な距離や馬場ではしっかりと結果を残してくるタイプです。今年の安田記念あたりで結果を残せていれば評価も変わったんですが、買える要素がありませんね。

父アドマイヤムーン、母の父ジェネラス(その父カーリアン)、母の母の父リヴリアという構成を見ても、極端な時計勝負には向いていない感じがします。

ヴィヴロス

父:ディープインパクト 母の父:Machiavellian

兄シュヴァルグラン(父ハーツクライ)が出てこないなと思ったら妹が出てきましたね。父ハーツクライからディープインパクトに変わって、GⅠ勝ちの実績もあるので侮れません。

血統的にはスピード、スタミナ、底力ともに兼ね備えバランスのいい配合で、シュヴァルグランをより中距離型にしようなイメージでいいでしょうね。父ディープインパクトなのでスピード勝負は苦手でないのでしょうが、母系は少しヨーロッパ色が強く勝負所でついていけるか、流れに乗れるかは心配ですね。

今年二着に入ったドバイターフのように、最後の200mでどの位置にいるか、このあたりが勝負の分かれ目になりそうですね。

東京コースが合わないわけはないでしょうし、先週までの馬場状態であれば上位二頭以外では一番合いそうな配合です。

ま、やっぱり位置取り次第でしょうね。

レイデオロ

父:キングカメハメハ 母の父:シンボリクリスエス

慎重なローテンション、今年序盤の海外遠征などの影響もあって、肝心な時にいない感じの馬なんですが現四歳世代の頂点に輝いた馬ですね。当然今回もスワーヴリチャードとの一騎打ちという雰囲気です。

個人的にはキングカメハメハ産駒らしく勝ちきれないレースも多いのでそこまで信用していないんですが、実はスワーヴリチャードには直接対決で二回とも先着しているんですよね。面白ことにスワーヴリチャードはすべてレイデオロの一つ下の着順です。(皐月賞はそれぞれ五着と六着、日本ダービーは一着と二着)

このあたりの相性の良さがどうでるかは注目ではあるものの、スワーヴリチャードがパワーアップしているだけに、力関係が入れ替わっている可能性も十分考えられます。

血統的には父キングカメハメハということでスピード、決め手はディープインパクトほどではないもののトップクラスの能力を秘めており、レースに行っての前向きさや、速いラップでの消耗戦ではこちらに分があります。母系は近親にディープインパクトなどがいる超一流の母系で、母の父シンボリクリスエスでスタミナや底力がうまく保管されている印象です。

ただ血統的な弱点としてはキングカメハメハは秀才タイプが多くて、相手が強いと勝ちきれないケースが多いところですね。

血統的に格(底力)としては十分とは感じるものの、今年の二月にはクリンチャーに負けているぐらいなので、スワーヴリチャードとどっちが飛ぶ可能性が高いかというとどうしてもこちらのほうが怪しい感じはします。

 

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スワーヴリチャード

父:ハーツクライ 母の父:Unbridled’s Song

今年の大阪杯で初のGⅠ勝利となりましたが、内容は残り1000mを57秒台で一気に走り切るというとんでもない内容でしたね。僕も三歳の共同通信杯の頃から評価していた馬なので、非常にうれしかったレースでした。また安田記念も三着に敗れたとは言え、負けて強しの内容だったことは誰もが思ったことでしょう。

問題は休み明けということと、レイデオロに三戦三敗という相性の悪さですが、逆に東京コースの圧倒的な実績は強みです。このあたりはどちらに転ぶかは注目ですね。

個人的には能力に関しては頭一つ抜けていると感じているのですが、問題はハーツクライ産駒が勝つときは物凄く強い勝ち方をするものの、結果的にあまり勝ちまくっている馬がそれほど多くない点ですね。また、ここぞという時にだけ先行ちょい差しで超一流馬に勝つ刺客タイプなので、目標にされた時にどうかなという一抹の不安はあります。

血統上ハーツクライ産駒は長距離のほうが適性がありますが、牝馬や一流馬はマイルなどスピードレースへの対応を見せているので時計面に関しては問題なし。あとは後方一気で長くいい脚を使うというよりも、勝負どころで一瞬だけ物凄い脚をつかって先に前に出て粘りこむタイプなので、後方一気というタイプや先行して逃げて止まらない相手、たたき合いに強い馬には取りこぼします。(もしウォッカやダイワスカーレットみたいなタイプが今いたら相性は最悪だったでしょう。)

母系はアメリカ系のバランスのよさそうな配合ですが、他のハーツクライ産駒ほどスプリント力がある種牡馬が思いのほかいないんですよね。ただ逆の見方もできて、それでこれだけのスピード感を出せているということは相当能力が高いという見方もできるような気がしますね。

マカヒキ

父:ディープインパクト 母の父:フレンチデピュティ

一昨年のダービー馬ですが、その年の凱旋門賞で惨敗した後、勝利がありません。

内容的には惨敗しているわけではないのですが、前走の札幌記念で久々の二着に入ったことで、かつての輝きを取り戻すかできたのか期待も高まります。

血統面を見るとディープインパクトの一流馬に多いフレンチデピュティとの配合です。こういった配合にはかなり強烈な決め手を持った馬が多いですね。

母系はアルゼンチンの牝系のようであまりなじみはないのですが、母の母の父はRainbow Quest(レインボウクエスト)、三代母の父はサザンヘイローで日本でもなじみのある血があるのは幸いでしょうか、この部分を見ると少しスタミナよりなのかなという印象はありますね。

実際のところ、昨年の毎日王冠あたりの走りを見た時点ではクラシックディスタンス(2400m)あたりのほうがいいのかなという印象も受けていました。

この馬に関しては決め手、底力に関しては問題はないのでしょうが、究極の切れ味勝負になるとスプリント系の血がないのでその部分では心配です。

これまでのレースぶりからも位置取りが少し後ろ過ぎるのが難点ですが、中々前が止まらない馬場状態などを考えてもある程度前目で追走することは勝ち負けの条件になってきそうです。

今回武豊騎手が初騎乗という部分で、そのあたりがどう改善されるかは注目ですね。

アルアイン

父:ディープインパクト 母の父:Essence of Dubai

現四歳世代の皐月賞馬ですね。三冠すべてに出走し、その後も大きなレースにしっかりとは出てきていますが、勝ちきれないレースが続きます。

血統は父がディープインパクト、母がアメリカなどで大活躍したドバイマジェスティという世界的に見ても良血馬ですが、母系は現在の一流馬のほとんどに流れているダンジグやヌレイエフなどのヨーロッパの短距離でも通用するようなノーザンダンサー系のスピードの血がなく、アメリカンな配合ではありますね。

おそらくこのあたりが、ディープインパクトにしては前向きなレースぶりになっている原因なのでしょうが、今回先行力は魅力ではあるものの、どうしても最後のひと踏ん張りが甘りそうなのが心配な部分ですね。

ただ、スピード馬場での実績や展開が向きそうという部分ではプラスな点はあります。

ダンビュライト

父:ルーラーシップ 母の父:サンデーサイレンス

この馬もアルアインと同様昨年から元気に走り続けていますが、善戦マンぶりを発揮していますね。

血統上ルーラーシップなので詰めが甘いのはしょうがないかもしれませんが、この血が東京コースでプラスかというとかなり怪しい部分はありますね。勝負どころではついていけるものの、じりじりとしか伸びない産駒がルーラーシップの特徴と言ってもいいでしょう。

母系にはマリアライトなど活躍馬の名前も見られますが、この馬もスプリント系の血には少し欠けるので、母系からも切れ味があまり期待できません。

いかに流れに乗って粘りこむかが鍵でしょうが、このメンバーだと決め手に欠けるのはかなり厳しいところです。

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サングレーザー

父:ディープインパクト 母の父:Deputy Minister

昨年のマイルチャンピオンシップあたりから決め手もあるので個人的に期待していた同馬なのですが、札幌記念で勝利して一線級でも力が十分に通用すること見せてくれました。

血統的にはマカヒキと同じようにディープインパクト×Deputy Minister(系)の配合で決め手には期待できますが、この馬も他の馬と同じように現代的なスプリンターの血がありません。もしかしたらこのあたりが天皇賞・秋というレースの難しさなのかもしれませんが、やはり単純な切れ味だけでは勝てないということかもしれませんね。

マカヒキに比べると、スピードはこちらが上、底力では劣るというのが血統的な印象ですし、感覚的にはもう少しコレだという血が欲しかったですね。

あとは中距離の一線級とどこまで戦えるかというのが気になるところですが、前走の走りを見る限り力はあると感じつつもあくまでマカヒキと同クラスまでかなという雰囲気を感じないこともありません。

はたしてそれが現四歳世代にどこまで通用するか気になるところではありますが、ディープインパクトの上級馬にありがちな、最後凄い脚は使ったけど三着どまり。こういったパターンも多いだけにイマイチ信用しにくい部分もありますね。

これまでの実績ではまだ馬券の軸にはおけません。

キセキ

父:ルーラーシップ 母の父:ディープインパクト

前走の毎日王冠の三着は少しびっくりしたのですが、決め手やスピード勝負などの部分では少し厳しくなりそうな気がします。

血統上はルーラーシップが入るとどうして詰めが甘くなりそうです。

ミッキーロケット

父:キングカメハメハ 母の父:Pivotal

今年の宝塚記念の勝ち馬ですが、どうしても東京コースで激走するような絵が見えません。

母系はヌレイエフ系のPivotalにカーリアン、ミスワキという配合で底力とスタミナ、ある程度のスピードはありそうなんですが、この血統でこの成績だとどうしても能力差で勝ちまくるようなタイプなので、宝塚記念がハマったというような印象を受けます。

年齢的にも突然本格化したとは考えにくいですし、このクラスでの切れ味勝負には若干分が悪そうな印象を受けます。

サクラアンブルール

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

実績的にはGⅡやGⅢでこそのタイプですね。

血統的にもキングカメハメハは芝の中距離で激走するタイプでもないので、あまり期待は出来ませんね。

母系は近親にサクラチトセオーやサクラキャンドルなどもいるお馴染みの血統ですが、切れ味で勝負するタイプではなかったので、どうしても切れ負けしそうです。

アクションスター

父:アグネスタキオン 母の父:Loup Solitaire

父アグネスタキオンで母系はフランスの牝系です。また母の母の父はフォーティーナイナーなんですが、この二つの種牡馬に共通して感じているのは天才型という点です。

連勝を重ねるタイプであるのが共通点なのですが、そう考えると近走の不振からとつぜん激走する姿は当然浮かびません。

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天皇賞・秋2018予想

今回はスワーヴリチャードの得意な東京コースということもあるので、この馬を軸にして少ない点数で流すのが無難なような気がしますね。

ある程度スローも予想されるので、勝負所での機動力や走りの軽さみたいなものも必要でしょう。

◎ スワーヴリチャード
〇 ヴィヴロス
▲  レイデオロ
△ アルアイン
× サングレーザー
注 マカヒキ

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