高松宮記念2020 出走予定馬の血統と寸評

投稿者: | 2020年3月24日

2020年3月29日に中京競馬場で行われる第50回高松宮記念(GⅠ、芝1200m)に関する記事となります。

新型コロナウイルスによる混乱がついにドバイワールドカップの中止という事態となってしまいましたが、早めに現地入りしお手馬アーモンドアイの騎乗に備えていたルメール騎手が、どうやら帰国して即騎乗というわけにはいかないようです。

今回高松宮記念に出走を予定しているグランアレグリアやタワーオブロンドンなども彼のお手馬だっただけに、鞍上がそれぞれ池添騎手、福永騎手にどういった影響を与えるかは気になるところですね。

相性の悪いレース(昨年は勝ち馬ミスターメロディに関してはしっかりと評価できていたんですが・・・)なので今回は予想までいかずに各馬の血統を中心に見ていきたいと思います。

場合によっては予想までいくかも?しれません(笑)

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タワーオブロンドン

父:Raven’s Pass 母の父:Dalakhani

速いが取りこぼしのある血統

出走馬中僕が一番強いと思うのがタワーオブロンドンです。やはりスプリンターズSの走りは圧巻でした。種牡馬として成功すると思います。

すでにこの距離で結果を残しているようにレイヴンズパスなどイルーシヴクオリティ(Elusive Quality)の系統は主張が強いので母系が中距離タイプというのは問題はないと見ます。逆にこの馬の底力は母系のおかげとも言えます。

問題はそのイルーシヴクオリティの系統がやはりここぞという時に勝負弱くGⅠを勝ちまくるタイプではない点ですね。

また、今回タワーオブロンドンが右回りに比べると結果を残せていない左回りという点や、鞍上がルメール騎手ではなく福永騎手というのは不安な要素ではあります。

こういった馬は理論的な騎乗の福永騎手よりも直感的な騎乗もできる武豊騎手のほうが合うとは思うんですが、はたしてどうなるでしょうか。

出来れば三枠か四枠の偶数番というのが理想ですね。

グランアレグリア

能力はトップクラスも若干短い

父:ディープインパクト 母の父:Tapit

昨年の阪神C(一着)以来の出走となります。

桜花賞の内容も含めて能力・速さに関しては疑いようがありませんが、問題は1200mGⅠ未勝利のディープインパクトにタピット(Tapit)という配合で距離に関しては若干短いという感じがしますね。

母の母の父マーリン(Marlin)も中距離タイプなのであとは能力でどこまで押し切れるかですが、スペシャリスト相手に最後捕まえ切れるでしょうか。

気性的にも久々は心配ですね。

GⅡでは強いけどGⅠでは勝ちきれないタピットの影響力も強そうでこちらも不安です。

アイラブテーラー

距離は問題ないものの時計勝負は厳しそう

父:トーセンラー 母の父:ダンスインザダーク

今回ディープインパクト系の馬は二頭のみですが、もう一頭はトーセンラー産駒のアイラブテーラーです。

いやートーセンラーがしっかりとオープン馬を出してきましたが、そんなに強い相手とやってはいないもののまだ7戦5勝で連対をはずしていません。ちょっとだけ気になります。

トーセンラー自体はマイルチャンピオンシップの勝ち馬で弟にスピルバーグ、兄にラッキーライラックの母の父として知られるフラワーアレイ(Flower Alley)がいるのでマイル~2400m向きの廉価場版ディープインパクトタイプの種牡馬だと思いますね。

母の父はダンスインザダークなので一見長めの距離が良さそうなものの、たまに極端な距離でも結果を残したり母の母の父はスプリンターのニホンピロウイナーなので血統からそんなに嫌う必要はないかと思います。

問題は本質的には現代的な速い血がないので時計勝負になるとつらいところですね。

ダノンスマッシュ

血統はタワーオブロンドンと双璧

父:ロードカナロア 母の父:ハードスパン

今回ロードカナロア産駒が最大勢力となりそうですがその筆頭がこのダノンスマッシュです。

昨年は一番人気ながら四着に終わったものの、まだ底を見せておらず調子も良さそうです。あとはGⅠのタイトルが欲しいところでしょうか。

血統面に関しては母系がアメリカの超一流血統でロードカナロアの速さが最大限に活かせる配合になっています。

母系のダンジグ系のハードスパンにロベルト系のクリスエスというのもバランスがよく、いい意味でガチガチのスプリント配合になっていないのはGⅠという舞台を考えると好印象です。

問題はスプリンターズSでは完敗したタワーオブロンドンの牙城を崩せるかという点でしょうか。

あえて懸念事項を挙げるとすれば、アーモンドアイ以外のロードカナロア産駒がどうもGⅠになると若干勝ちきれないという印象がある点です。GⅡ番長タイプでなければいいのですが、サートゥルナーリア含めてブレイクスルーのきっかけになってほしいところですね。

力関係的にはタワーオブロンドンとグランアレグリアとダノンスマッシュの三頭が抜けていると思います。

あと、僕はロードカナロアは現役時代はさておき、種牡馬としてはスプリンターというよりもマイラー型と見ていることを付け加えておきます。

ダイアトニック

そろそろ壁に当たりそう

父:ロードカナロア 母の父:サンデーサイレンス

阪急杯は降着により三着となりましたが一番人気だった馬です。

昨年はスワンSを勝ったことによりマイルチャンピオンシップでは四番人気に推されましたが十着と大敗していますが、今回勝ち負けしようと思ったらマイルでもある程度内容のある走りをして欲しかったところですね。

血統的にはロードカナロアに母系がサンデーサイレンス×アレミロードという短いところが合いそうな配合ではあるんですが、ノーザンファームの生産馬ではなく血統的に奥行きという面では不安に感じます。近親にそこまでの活躍馬がいません。

本質的にはもうちょっと長めの距離が合うような感じはするので、そう考えるとスプリントGⅠでは上位三頭に比べるとスピードが足らない感じがします。

調子は悪くないので今回は追っていいかもしれませんが、あくまで真ん中より内枠を引いてスタートを決めるという条件が必要ですね。

ステルヴィオ

タフな条件で活きるマイラー

父:ロードカナロア 母の父:マイネルラヴ

一昨年は三歳でマイルチャンピオンシップを制し脚光を浴びた同馬ですが、昨年は未勝利でした。

ただ大阪杯以外は一線級相手に差のない競馬をしているのはさすがといったところですが、初めての1200mがどうかという点ですね。

血統を見ると母の父マイネルラヴは短い距離で活躍する馬を送り出しましたが、同馬は元々サドラーズウェルズの全弟であるフェアリーキングにシアトルスルー系という配合で中距離型の血統構成をしていたダンシングブレーヴやキングヘイローのようなタイプです。

さらにステルヴィオはさかのぼるとシンボリルドルフがいるスタミナとタフさの牝系でありサンデーサイレンスがうまく効いているような配合です。

となると全体的にステルヴィオは中距離配合なので距離適性という面ではまったく買えません。あと先行馬が有利なこのレースであまりスタートがよくないのも不安な要素です。

とは言ってもGⅠホースで初条件というのは切りにくいところですが、できれば外枠に行ってくれると自信を持って切れるのですが・・・。

こういった本質的に中距離配合の短距離に出る血統の馬はマイルあたりで時計がかかってこその馬ですね。

グルーヴィット

中京で実績があるのは買えるがそこだけ

父:ロードカナロア 母の父:スペシャルウィーク

ここ三戦見どころのないレースが続いていますが、昨年は中京記念を制して、同競馬場で行われたファルコンSで二着だったように中京競馬場での実績が気になる同馬です。

おそらく陣営もこのあたりを見越しての登録なんでしょうが、相手強化で尚且つ初距離がどう出るのか気になりますね。

三代母がエアグルーヴという日本がほこる牝系出身でロードカナロアにスペシャルウィーク×フレンチデピュティ×トニービンという底力は抜群の血統ですが、問題は父ロードカナロアも含めて純粋なスプリントの血がない点です。

スペシャルウィークは母系に入って万能性を見せるとは言っても、もし産駒がスプリントGⅠで勝つようなら父は純粋なスプリンター血統の馬だと思います。

ステルヴィオよりは融通の効きそうな血統ではありますが、やはり馬場が湿って初めて名前が挙がってくるような馬だと思いますね。

内枠に入って馬場が湿れば面白そうな馬ですが、それでも三着まででしょうか。

セイウンコウセイ

混戦向きなので今回は消し

父:アドマイヤムーン 母の父:Capote

三年前の同レースの勝者であり、昨年の二着馬です。

これまでの成績から見ても突然好走したり、凡走したりする馬なので、とりあえず内枠を引けたら押さえておく馬でしょうね。こういう走りをするのがアドマイヤムーン産駒で、いまだに僕がよく分からない種牡馬です(笑)。

母系には短距離で活躍したタイキブランドの馬が多数おり良血の部類に入りますが、カポーティ、ミスワキなど決して短距離血統ではないものの父アドマイヤムーンと同じく中距離血統なのに産駒が本来の適性距離とは違った距離で活躍している変な種牡馬が並んでいますね。

全体的に不思議な血統構成なんですが、とりあえず行って行って流れ込むタイプの馬なので、あとはいい枠引けて最後前に馬がいるかどうかでしょうね。

個人的には混戦向きの血統馬だと思うので、強い馬が三頭いる今回は消してこそうま味があるような気がします。

ライトオンキュー

父:Shamardal 母の父:Raven’s Pass

昨年行われた京阪杯(GⅢ、京都、芝1200m)の勝ち馬です。

母の父がレイヴンズパスなのでもしかしてとは思いましたが、ゴドルフィングループの馬でダーレー・ジャパン・ファームの生産馬のようです。となると血統的にはやはりあなどれません。

母系をさかのぼるとタップダンスシチーだけでなく、牝馬ながらケンタッキーダービーを制した名牝ウイニングカラーズ(Winning Colors)がいます。

父はストームキャット系最大の活躍馬ジャイアンツコーズウェイの血を引くシャマルダルですが、アメリカで圧倒的なスピードを見せつけるストームキャット系の中ではヨーロッパでも走るタフさを備えた系統です。

個人的にはジャイアンツコーズウェイを経由するとストームキャット系のいい意味での軽さが失われるのであまりいいイメージがないのですが、できれば父と母の父が逆の配合のほうが印象としては良かったですね。

オーストラリアやヨーロッパあたりでは1200mでもピッタリの配合ではあると思うんですが、日本ではやっぱりスピード不足じゃないのかな?という気はしますね。

馬場が湿って好枠ならちょっと気になるというタイプです。

モズスーパーフレア

惨敗もあり得るが波乱も起こせる

父:Speightstown 母の父:Belong to Me

昨年の高松宮記念は勢いを買われて二番人気に支持されたものの十五着と大敗し、逆に少し能力を不安視されたスプリンターズSでは二着でした同馬です。その後は二戦ほど馬券には絡めていませんね。

父はアメリカで安定した成績をほこるゴーンウエスト系のスパイツタウンですが、特徴はダートを得意とするパワー系スプリンターであり距離適性は抜群です。

併せて母の父もダンジグの直仔なので完全にスプリンター配合です。

完全なアメリカ型の配合ではあるんですが、他の有力馬が比較的ヨーロッパのエッセンスを感じさせるのに対して前に行ってなんぼの高松宮記念なので血統的な印象は決して悪くはありません。

ただ、そんなに勝負強い父系ではなくイケイケドンドンで最後まで持つかは走ってみないと分かりませんという血統なので、大敗もある反面、気付いたら最後まで走り切って馬券に絡んでくるという可能性も考えられますね。

アウィルアウェイ

どこまで詰められるか

父:ジャスタウェイ 母の父:キングカメハメハ

シルクロードSの勝ち馬です。

祖母はあのトキオリアリティで、直仔からアイルラヴァアゲインやリアルインパクト、ネオリアリズムを出し、孫の代からはインディチャンプとアウィルアウェイなどを出し、一大牝系を築きつつあります。

祖母の父であるメドウレイクなどプリンキーロ系の分かりやすいスピードがうまく活かされている感じがしますが、この血をベースにしながら各馬父系の特徴がよく出ている一族だというのが全体的な印象です。

どの馬も種牡馬が変わるとまったく違う顔を出しているの面白い一族です。

となるとこの馬はジャスタウェイのイメージで見たほうがいいとは思うのですが、となると重賞では勝ちきれないのかなというイメージを抱いてしまいますし、やっぱり距離が足らないというのが印象としてはありますね。

また前走も勝ちはしたものの後方待機馬が上位三頭を占めたようにちょっと特殊な展開だったので、実力で勝ったかというと少し疑わしいという感じがします。

もちろん勝ったからには力はあるんでしょうが、前走は逆に逃げて四着に粘ったモズスーパーフレアのほうがどうしても気になりますね。

ノームコア

さすがに短い 次走への叩きレースか

父:ハービンジャー 母の父:クロフネ

昨年はヴィクトリアマイルCを制し、妹のクロノジェネシス(父バゴ)とともに同一年でのGⅠ制覇を達成しました。

両馬ともに中々にスピード感のある馬だとは感じますが、正直登録だけかと思ったら本当に出てきそうです。

配合を見ていくと本馬のお祖母さんのインディスユニゾンはサンデーサイレンス×ミスタープロスペクターでスプリントGⅠでも通用しそうな感じもする当時の日本での最高レベルのスピード配合です。全姉にフサイチエアデールがいますが中距離重賞で活躍しているものの、配合的には1200mでも勝ち負けできたと思います。

そこにクロフネが配合されハービンジャーがつけられているんですが、どちらも比較的個性の強い配合なのでマイルあたりで一番強さを発揮しそうなものの、融通の利きにくいという印象を受けます。

またハービンジャー産駒は道中の機動力で勝負するタイプなので、どちらかと言えばワンペース型のレースになりやすい今回のようなレースで勝ち負けできるかな?と思いますね。

あとは能力でどこまで詰めてくるかでしょう。あくまで目標はここではないので今回は見送るのが賢明だと思います。

モズアスコット

再び常識を破れるか

父:Frankel 母の父:ヘネシー

さて分からないのがモズアスコットです。分からないからこそ切れません。

父フランケルはヨーロッパの中長距離レースでは圧倒的な強さを誇るガリレオが産み出した超一流馬ですが、そうは言っても祖父サドラーズウェルズの影響を良くも悪くも残した印象があります。

それだけに高速決着で決まりやすい安田記念を制したのは驚きだったのですが、さらにダートのフェブラリーステークスを制してしまい、これまでの血統的な常識を覆しています。

安田記念は母の父ヘネシーにあるストームキャット系の血のおかげかな?とは思ったんですが、そう考えるとさすがにGⅠを何回もは勝たんだろと思ってた中でのフェブラリーステークスの勝利と本当に意味が分かりません(笑)。

こういうのはアグネスデジタル以来の感覚なんですが、そう考えると相当に強いのか、賢い馬なんだと思います。

血統どうこうというよりもここは調子に乗っかって押さえておきたいところです。

あえて血統表から戦績がどの馬のイメージぽいかというとヘネシーなんですが、そう考えるとやっぱりマイルあたりがベストなんですがはたして・・・。

 

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