皐月賞2020予想 出走馬の血統評価と寸評

投稿者: | 2020年4月17日

競馬新聞

ハイレベルな一戦

2020年4月19 日(日)に開催されるの第80回皐月賞(GⅠ、中山、芝2000m)の予想を行いたいと思います。

新型コロナウイルスの影響で各種プロスポーツの開催が世界的に延期および中止されている中、無観客と言えどもなんとか開催してもらえているのは娯楽が少なくなっていることを考えるとありがたい限りです。

さて今回の皐月賞は久しぶりにコントレイル、サトノフラッグ(ともに父ディープインパクト)、サリオス(父ハーツクライ)というかなり素質を感じさせる馬が出走を予定しており、三強対決とも言われています。

他にも武豊騎手が早くから素質を認めていたマイラプソディやホープフルステークスSでコントレイルの二着に入ったヴェルトライゼンデなどもまだ底を見せたわけでなく、軽視はできません。他にも連勝馬が何頭かいます。

個人的には近年にないハイレベルな出走メンバーだと思うのですが、血統を中心に見ながら各馬の取捨選択を行っていきたいと思います。

※私用で記事を書くのがかなり遅くなってしまったので、有力馬を優先して書きますが一部簡略な内容になることはご了承ください。できるだけギリギリまで追記は行っていきたいと思います。

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皐月賞の過去の傾向

ディープインパクト産駒、キングカメハメハ系の有力馬は信頼

ディープインパクト産駒がデビューしてから間違いなく言えることは、ディープインパクト産駒やキングカメハメハ系(キングカメハメハ、ロードカナロア、ルーラーシップなど)の有力馬が結果を残している点です。どちらかというとあっと驚く馬が突っ込んでくるということは過去に比べると少なくなってきている印象があります。

また大きな括りで捉えると種牡馬ランキングの上位に来ている種牡馬の子供たちはほぼ期待どおりの走りを見せているのが特徴です。

逆に言えばランキング上位種牡馬で底を見せている馬は信頼できないレースとも言えます。

速い馬が勝つ

これは何十年も前から言われていることですが、”速い馬”が勝つのが皐月賞です。

どこかスタートからダッシュがつかなかったり、勝負所で反応が悪い馬が結局最後かわし切れなかったというシーンは何回も見てきた光景です。

やはり走りに軽さを感じる馬がこのレースを勝ちきっていますね。

持久力勝負に強い血が必要

かと言って速さだけでは勝ちきれないのが皐月賞です。

近年はどうしてもラスト3F~4Fが11秒台の速いラップが続くことが多いので、一瞬の脚だけではなく最後まで我慢できる血統や、息の長い末脚を発揮できる血がポイントになってきます。

おそらくこのあたりがキングカメハメハ系が結果を残している理由でしょうし、ディープインパクト産駒の好走馬の多くが母系にヨーロッパの重厚な血を持っているのは特徴ですね。

 

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登録馬の血統診断と寸評

種牡馬の系統別に見ていきたいと思います。今年の皐月賞は18頭が出走予定です。

  • ディープインパクト 4頭
  • キズナ(父:ディープインパクト) 3頭
  • ハーツクライ 2頭
  • ジャスタウェイ(父:ハーツクライ) 1頭
  • オルフェーヴル(父:ステイゴールド) 1頭
  • ドリームジャーニー(父:ステイゴールド) 1頭
  • ゴールドシップ(父:ステイゴールド) 1頭
  • キンシャサノキセキ 1頭
  • シンボリクリスエス 1頭
  • スクリーンヒーロー 1頭
  • Tapit 1頭
  • New Approach 1頭

黒字・・・サンデーサイレンス系 紫字・・・ロベルト系 緑字・・・ナスルーラ系 オレンジ:ノーザンダンサー系

今年はなんとキングカメハメハ系の出走がありません。

近年はキングカメハメハ自体の体調が悪かったせいもあり種付け頭数が抑えられていたという理由もあるのでしょうが、ルーラーシップどころかロードカナロア産駒が出てきていないのは少し変な感じがしますね。

ノーザンファームや社台グループの種牡馬ビジネスに関しての思惑なんかがあるんでしょうか。

あと今回気になるのはタピットとニューアプローチというアメリカを代表する種牡馬とヨーロッパでも上位にくるガリレオ(ノーザンダンサー)系の両極端な馬が出走している点ですね。

かたやアメリカ血統でもう一方はゴリゴリのヨーロッパ血統というのも面白い感じがします。

コントレイル

血統的な上積みやタフさという面では疑問

父:ディープインパクト 母の父:Unbridled’s Song

1枠1番。ノースヒルズ産。

同条件で行われたホープフルステークス(GⅠ、2000m)の勝ち馬であり二歳チャンピオンです。

三戦三勝で底は見せていないので最有力馬なのは当然ですね。僕も中々強い馬だと思います。

ただちょっと気になるのは母系です。

祖母のFolklore(フォルクローレ、父:Tiznow)はBCジュベナイルフィリーズの勝ち馬で2005年の北米最優秀2歳牝馬なので出所としては問題ないんですが、全体的にアメリカのスピード色が強すぎます。

母の父Unbridled’s Song(アンブライドルズソング)なんかは最近スワーヴリチャードの母の父として有名だったり、祖母の父Tiznow(ティズナウ)や三代母の父Storm Cat(ストームキャット)などアメリカでも超一流と呼べる種牡馬ばかりがつけられてはいるものの、”ザ・アメリカン”という印象で、こういった血統だとタフなレースになったときに最後まで踏ん張れるかな?という心配はありますね。

血統的には距離は条件によって持つタイプの配合だと思いますが、極限の一戦では不安で少しトライアル向きという見方もできます。

またお祖母さんが2歳チャンピオンだったように仕上がりは早いタイプなので、ここに来て急成長してきた馬たちと力関係が逆転していないかという心配はあります。

この馬の2歳時点での完成度と他馬のここにきての成長度との闘いだと思われます。

やっぱり今がピークの馬でしょうね。来年の秋ごろに一線級でいるかは少し疑っています。

あとは最内枠で福永騎手というのもなんとなく心配ですね。

レクセランス

母系はヨーロッパのスピード型で面白いものの・・・

父:ディープインパクト 母の父:Champs Elysees

1枠2番。ノーザンファーム産。

この馬もディープインパクト産駒で同じく三戦三勝です。

母の父Champs Elyseesという馬は聞いたことなかったんですが、シャンゼリゼ(通り)という意味でどうも日本語表記ではシャンゼリゼの通称で通っているようです。(なぜ・・・?)

調べてみるとフランスやアメリカ、カナダで走った馬のようで、2009年のカナダの年度代表馬に輝いています。GⅠを3勝(24戦6勝)していますがいずれも12Fというのは注目ですね。

そう考えると母系は一見スタミナ型には見えるんですが、この馬の面白い所は母の父がデインヒル系、母の母の父がゴーンウエスト系でヨーロッパで血が残っているXaal(ザール)であるなど、元々はスピード血統だった系統が代を経て中距離やヨーロッパ型にシフトチェンジしている点ですね。

よって我慢比べにはコントレイルよりは強そうな配合には感じで面白んですが、問題はこれらの種牡馬が日本でどちらかと言えば結果を残しているとは言えない点ですね。ザールなんかは日本で種付けをしていたようですが結果は残せませんでした。

レクセランスのお母さんが仏オークスや仏1000ギニーで三着に入っているので軽視は禁物なんでしょうが、GⅠで最後違いを生み出せるような配合かというと若干信用できません。

サトノフラッグ

前走は強い勝ち方も過信は禁物

父:ディープインパクト 母の父:Not For Sale

3枠5番。ノーザンファーム産。

弥生賞は四コーナー手前から捲っていき押し切るなどかなり強い内容の勝ち方でした。以前乗っていたマーフィー騎手がアイルランドに帰ってからもダービーを勝つ馬だと絶賛していた馬なので、僕も注目していた馬だったんですが、それに違わぬ内容でしたね。

血統は母系が最近ノーザンファームお好きなアルゼンチンの牝系(母は亜オークス馬を勝つなど超一流)で母の父はダノンファンタジーと同じカロ系のNot For Sale(ノットフォーセール)ですが、アメリカの見知った血があるダノンファンタジーに比べると、見慣れぬ血がならびより異系色は強いですね。

正直血統的には分からないという感じはするんですが、母の父にあるカロの血は結構出たがりなのでやはりダノンファンタジーと同じような戦績となりそうな気がします。

つまりは物凄く強い勝ち方をしたと思ったらコロッと負けたりして、燃え尽きたと思ったら突然走ったりするタイプですね。

こういったタイプはどちらかと言えば時計はかかったほうがいいパワー型の馬場を得意としているので、パンパンの良馬場というよりは少し湿った馬場や荒れた時のほうが本領を発揮しそうな気はします。

そう考えると前走はピッタリだったわけで、そう考えるとあまり過信し過ぎないほうがいいような気がします。

ラインベック

大きな変わり身は期待できない

父:ディープインパクト 母の父:キングカメハメハ

7枠15番。母はアパパネで兄は重賞戦線で地味に活躍しているジナンボーです。

僕が今年のPOGで指名している馬なんですが、正直なところ兄であるジナンボーと全く同じようなレースをしているので厳しいのではないかと思います。

血統的には父ディープインパクト、母の父がキングカメハメハという正統派の血統なので、もしポテンシャルがあればこの時期にはまだ底を見せているはずがなく、人気していなければいけないタイプです。

やはりレースぶりを見ていても大成するには中団で我慢ができるようにならなければ厳しいでしょうし、気性的に大きく成長しないと大化けは難しいのではなにのでしょうか。

とりあえずは兄ジナンボーを超えられるかが目標でしょう。

ディープボンド

父:キズナ 母の父:キングヘイロー

勝負所でついて行けないのでは

3枠6番の一勝馬です。

従兄弟にローレルゲレイロがいるものの母系はキングヘイロー、カコイーシーズ、マルゼンスキーという配合を見ると、格安とは言えないものの、どおしてもノーザンファームなんかに比べると見劣りがします。

キングヘイローやマルゼンスキーはどちらも種牡馬として名前を残した種牡馬ではあるものの、やっぱり現代的な高速競馬に向いている感じはしません。ペースが上がった時にどおしても置いていかれるような気がします。

あくまで目標は一けた着順でしょうか。

クリスタルブラック

ピークではあるもののここから大成するかは?

父:キズナ 母の父:タイキシャトル

6枠11番。二戦二勝で京成杯の勝ち馬です。

まだ底を見せていないので完全な軽視は禁物なんですが、近親に活躍馬がいるわけではなく血統的に奥行きがあるかは疑問が残ります。

また、おそらく父キズナは奥手なタイプも出してくるでしょうが、母の父タイキシャトルと同様仕上がりは早いタイプなので、今がピークとも考えられ京成杯から大きな上積みが期待できるかというとこれも怪しいところですね。

母の母の父もヘイルトゥリーズンの系統でロベルトの血も入っているので、たまに大仕事をするような配合ですが、今回は上位陣がどうしても盤石な感じもするので一泡吹かせるには少し壁が高すぎるような気がします。

思い切った敗者の競馬に徹してなんとか掲示板といったところではないでしょうか。

キメラヴェリテ

淡白そうな母系

父:キズナ 母の父:Cozzene

7枠14番。前走の若葉Sは逃げて2着でした。

今回は逃げ馬がいないのでこの馬が逃げることになるのでしょうか。

1勝馬で、デビューからはダートを中心に使われていましたが、前走は初芝で結果を残したものの、今回相手がグッと強くなってどういった走りができるかといったところですね。

父がキズナで母系を見ると、母の父Cozzene(コジーン)に母の母の父はダンジグ系、さらに三代母の父はファピアノ系となるとどうしても印象としてはアメリカの単調なスピード血統に見えてしまいますね。ダートを当初使われていたのも納得してしまいます。

配合的にはスピードにものを言わせたレースをして最後はバテるかもしれないけどとりあえず行ってまえ!という配合なので、有力馬が先行タイプなのは最悪という感じで厳しそうな印象です。

サリオス

ハーツクライ産駒伝統のちょい負けを覆せるか

父:ハーツクライ 母の父:Lomitas

4枠7番。三戦三勝で朝日杯FSの勝ち馬です。

圧倒的なレース内容により二歳時点でコントレイルとどちらが強いかと話題になりましたが、個人的にはこのサイオスのほうが将来性も含めて上ではないかと見ていました。

やはり朝日杯のハイペースを先行して押し切るというのはただのスピード馬ではないと思います。

血統面に関しては成長力とスタミナ、そして早い段階から活躍できるスピードがありながら、若い時期は取りこぼすことの多いハーツクライ産駒ながら隙の無いレースを見せているのは素晴らしいと思います。

よく議論されるスタミナ面に関しては現役種牡馬の中ではスタミナ能力が高く遺伝性も高いハーツクライなのでそこは問題ないと見ます。

ただこにれは条件があって、基本的に時計が速い高速馬場というのが前提としてあるので、馬場状態の悪くなりそうな今回は少し割り引いて考えたほうがいいのかもしれません。

母の父Lomitas(ロミタス)は凱旋門賞馬Dane Dream(デインドリーム)などを出したドイツの名種牡馬ですが、このあたりの馬はフランスや日本の馬場にも適性を見せるので心強いところです。やはりイギリスの種牡馬に比べると軽い感じがしますね。

アメリカの種牡馬のような限界的なスピード・瞬発力には期待できませんが、スピードの持続力などの勝負になると持ち味を発揮する血ですね。母のサロミナが独オークス馬なので底力もあると思います。

あと、懸念事項としてはハーツクライはGⅠになると東京競馬場や京都競馬場でしかほとんど勝っておらず善戦止まりに終わることが多いので、ちょい負けという結果に終わるのではないかという心配はありますね。

力や将来性としては出走馬中一、二を争う馬だと思いますが、強い馬が勝つとは限らないのが皐月賞なので、今回は力を認めつつも少し評価を下げます。

マイラプソディ

サリオスに比べると若干見劣る

父:ハーツクライ 母の父:Salt Lake

6枠12番。ノーザンファーム産で武豊騎手が手綱を握ります。

今年は武騎手が乗る可能性があった有力馬がかなりいた中この馬を選んだわけですが、今回は能力を最優先させたというよりも、馬主であるキーファーズとの縁を取ったのではないかと推測されます(もちろんただの推測ですが・・・)。

早い時期から話題となっていた同馬ですが、三連勝で迎えた共同通信杯を完敗してしまい少し評価を下げたわけですが、果たして巻き返しはあるのでしょうか。

血統を見ると父ハーツクライは比較的主張の強い種牡馬で一流になる馬は早い段階から素質を見せるものの三歳の春の時点ではかなり取りこぼしが目立ちます。おそらくですが勝ちきるというよりもサリオス含めて、間違いなく善戦するけど勝つとちょっとビックリぐらいと見ておいたほうがいいでしょう。

どちらかという高速馬場が得意で時計がかかると凡走するので本番は馬場がかなり気になります。

母の父Salt Lake(ソルトレイク)はデピュティミニスター系のスプリンターで牝馬の活躍が多い中、細々と残っている直系となります。

短距離馬で距離に対する心配がある方はいるかもしれませんハーツクライの一流馬は母の父にスプリント系の血を持つことのほうが多いので逆にこれはプラスと見ます。

あと気になる点としてはさらに遡ってもCapote(カポーティ)やAlydar(アリダー)など完全なアメリカのパワー系種牡馬がならんでいるので、やはり最後我慢比べになった時にどうだろうという心配はありますね。元々競り合いに強くないハーツクライ産駒なのでさらに心配です。

また母系全体の配合を見ると突然淡白さが顔を出してくるような種牡馬が並んでいるので、リスグラシューやスワーヴリチャードのように徐々に強くなるというよりも、グレイルやタイムフライヤーみたいに徐々に成績が振るわなくなっていくタイプなのではないかという心配はあります。

唯一プラスな点としてはここまで四戦とも武豊騎手が乗っており、この馬の良さと悪さを知っているのでそこは少し不気味な部分ではあります。

ただ勝ち馬から少し離れた集団を少し抜け出したところがゴールなんじゃないかという気がします。

テンピン

新馬戦の内容では厳しい

父:ジャスタウェイ 母の父:クロフネ

2枠4番。一戦一勝で出走してきました。

ジャスタウェイ産駒ですが非社台系の生産馬で近親の活躍馬は祖母がフラワーCの勝ち馬というぐらいで、特に名牝系という感じではないようです。

母系はクロフネ、メジロマックイーン、カツラギエースと日本で走ったお馴染みの種牡馬達がならび親近感が湧きますが、どうしてもこういうタイプは勝負所でついて行くだけの脚に欠けるような気がします。

新馬戦の前半63秒5の超緩いペースでありながら後半の最速ラップが11秒6だったというのはパンチに欠けますね。

ビターエンダー

仕上がりの早いタイプか

父:オルフェーヴル 母の父:Afleet Alex

8枠18番。

まだ完全に底を見せていないので注意は必要も大外はどうなんでしょうか。

母系はアフリート系のAfleet Alex(アフリートアレックス)にアンブライドルズソングという配合で、スピード感は感じるものの、逆に仕上がりの早さでここまで好走してきたという感じもします。

近親に活躍馬が見当たらず、ここで一段上の走りをするかというと、オルフェ産駒と言えども信頼しずらいですね。

ヴェルトライゼンデ

超大物という可能性もある

父:ドリームジャーニー 母の父:Acatenango

個人的に注目している同馬ですが8枠17番に入ってしまいました。

ホープフルステークスではコントレイルに2着に入りながら、勝たなくてはいけなかったスプリングSを取りこぼしたのが評価を下げているのか思ったほど人気していませんね。

血統的には素晴らしく、兄に昨年の菊花賞馬ワールドプレミアやワールドエース、叔父にはフランスのGⅠなどを三勝しているManduro(マンデュロ)などがおり、スピードや底力などに関してはかなり高い母系です。

母はドイツの一流馬で母の父Acatenango(アカテナンゴ)はドイツのスーパーホースで名種牡馬で産駒にジャパンカップを勝ったランドなどがいます。

ドイツの系統はフランス競馬などへの相性も良く、日本競馬にも適性を見せる馬が多いのでこの系統が走るのは納得ですね。

父ドリームジャーニーはオルフェーヴルの全兄ながら若干不遇をかこってはいますが、競走実績は元々一流であり、種牡馬成績も牝馬の質を考えると決してダメな種牡馬とは言えずかなり大仕事をする下地は十分にあると思います。

今回は馬場が少し重たくなるという情報もあり、若干弱点である瞬発力勝負にならなさそうなのもプラスですね。

成長力十分の系統なのであっさりと勝っても全く驚かない血統構成をしていますし、弟のオルフェーヴルも皐月賞時点ではこの程度の評価でした。

ただ、やっぱり外なのがなぁ・・・。

ブラックホール

ニシノデイジーと同じ香りがする

父:ゴールドシップ 母の父:キングカメハメハ

5枠9番。あのゴールドシップ産駒初の重賞勝ち馬として話題となったブラックホールも出てきました。

正直なところ一年目の産駒が皐月賞に出てくるのは意外でしたが、僕な好きなステイゴールド系なので期待したいところですね。

ただ、本音としては父ゴールドシップの意外性は魅力ですし、母系があのスカーレット一族というのは魅力なんですが、父が意外性のある種牡馬、母系が名牝を生み出している系統というのは昨年のニシノデイジーと似ており、同じように前哨戦の弥生賞でイマイチだったまで共通しているのはイヤですね。

こういった血統のタイプは混戦時には不気味なんですが、すでに二度の完敗をしていることや、今回有力馬が一流種牡馬の産駒たちということを考えると少し買う要素がないですね。

逆転があるとすれば抜群の道悪適性をこの馬が見せて、他の馬が道悪下手だったというパターンぐらいでしょうか。

まぁ扱いとしては三着の穴まででしょうか。

ゴールドシップ、キングカメハメハ、フジキセキと気の強い種牡馬が多く展開に注文がつきそうです。

ガロアクリーク

父:キンシャサノキセキ 母の父:Kingmambo

母系が素晴らしい

8枠16番。前走スプリングSは中々見どころのある勝ち方でした。

ただ、スタッツを見直すと前半1000mが63秒2の超スローからの上り3Fの瞬発力勝負になっているだけ若干ハマったという印象はありますね。

ヴェルトライゼンデを破ったというのは評価できるもののあくまでこのレースはすべてがこの馬向きだっただけのような気がします。

血統はスピードが武器ながら父が距離がしっかりと持たないタイプのキンシャサノキセキなので距離延長はマイナスと見ます。

牝系は素晴らしく母の従姉妹にはGⅠを13勝したスーパーホースGoldikova(ゴルディコヴァ)やその妹もヴェルメイユ賞を勝つなどしており不気味です。

キングマンボからナシュワン、リファールといった一流所牡馬が代々つけられており、もしかしたらヨーロッパのほうが通用しそうな配合ですね。

気性次第では距離は持つタイプだと思いますが、本質的にはベストはマイルだと思うものの、配合を見るとなんとなく消しにくいですね。

コルテジア

父:シンボリクリスエス 母の父:ジャングルポケット

2枠3番。ノースヒルズ産で鞍上は先週の桜花賞をデアリングタクトで制して勢いにのる松山弘平騎手です。

父がデアリングタクトの父(エピファネイア)の父であるシンボリクリスエスというのも個人的にはなんとなく不気味ですね。

重賞三戦は人気こそしていませんがデイリー杯は凡走しているもののここ二戦は好走しているので完全に見限るのもどうかなという一頭ですね。

血統を見ると母系は可もなく不可もなくという感じはしますが、ジャングルポケットやニジンスキーといったタフさに長けた血があり、スピード面に関してもいい位置にサンデーサイレンスがいるので突然激走してもおかしくないような配合ですね。

あくまで時計がかかってこそという一頭ですが、タフさと勝負強さという面では気になる一頭です。

ウインカーネリアン

父:スクリーンヒーロー 母の父:マイネルラヴ

4枠8番。

いつも言いますが、スクリーンヒーローのことは彼が現役時代からよく分かりません(笑)。

判断の難しい馬ですが重賞では二戦とも完敗しておりさすがに買えませんね。こういった血統で大成するような馬はどこかで片鱗は見せているはずです。

血統的にはシルヴァーホークの系統に母の父はシーキングザゴールド系でシャーリーハイツの血が入っているとなると、なんとなくフランスのGⅢもマイル戦が合うような気がしますね(笑)。

アメリカンシード

父:Tapit 母の父:Stormin Fever

5枠10番。

今回は二頭の〇外馬が出走していますが、ザ・アメリカ型のアメリカンシードとザ・ヨーロッパ型のダーリントンホールということで個人的にこの二頭の結果がどうなるかにも注目しています。

まずアメリカ血統のアメリカンシードですが、こちらは4戦1勝(1-2-1-0)も前走オープンクラスの若葉Sをアドマイヤビルゴの三着に踏ん張っており、ある程度の相手でも走ることが分かっておりまだ完全に底を見せているわけではありません。

問題はここから上積みがあるかでしょうね。

そこで血統に注目してみると、父はアメリカがほこる大種牡馬Tapit(タピット)ですが、産駒は芝・ダート問わず走り上級馬を多く送り出しますが、弱点は超大物まで行く馬が少ないことですね。クラシックなんかでは好走するもののちょい負けしたり、重賞勝ち馬のわりにGⅠの勝ち馬が少なくトライアルでこそ活躍するタイプです。

ちょっと前にタピット産駒のラビットランがローズSでかなり強い勝ち方をして本番の秋華賞でちょい負けしたのはいかにもという感じでしたね。これぞタピット産駒という感じです。

母系は母がアメリカの芝のGⅠを勝っている他、近親も重賞の勝ち馬がいるので質としてはかなり高そうです。

母の父がストームキャットの系統なので日本向きのスピードをもっているのがこれまでの好走の原因でしょうが、全体的には父タピットは目立つものの母系につけられた種牡馬は少し落ちるかなという感じがして少しパンチに欠けるという感じがしますね。

全体的な印象としては芝・ダート兼用の中距離タイプである程度走るとは思いますが、ピークはあくまで今という感じがして、ここから一化けするかというと怪しい感じがします。

とは言ってもノータイムで切れるかというと、ちょっと怖い感じもするタイプでまったく人気していないようだと穴としては気になりますね。

今回道悪なのはプラスに働く配合だと思います。

ダーリントンホール

父:New Approach 母の父:Pivotal

7枠13番。もう一頭の〇外馬がダーリントンホールとなります。

父がヨーロッパで絶対王者として君臨するガリレオ産駒のNew Approach(ニューアプローチ)で母の父がファンディーナやミッキーロケットの母の父として知られるPivotal(ピヴォタル)なんですが、この両頭はヨーロッパの中でも一番タフだと言われるイギリスで繋養されている種牡馬となることからも、最近の日本ではかなり珍しい配合です。

ただ両馬ともに日本への適性がないかというとそういうわけではなく、ニューアプローチはガリレオの代表産駒であるFrankel(フランケル)に次ぐ実績馬であることや、半兄には日本で活躍したシンコウフォレスト(父Green Desert)がいるなどスピードを備えます。

同様にピヴォタルは直系こそ伸びていませんが、元々牝馬の活躍が多いフィリーサイアーであり、世界的にも、日本でも前述のとおり活躍馬を送り出しています。元々日本と相性のいい万能種牡馬ヌレイエフの系統です。

総合的に判断するとタフさを持ち合わせた仕上がりの早いスピード配合であり、我慢比べになると非常に強そうな印象があります。それを証明するかのようにダーリントンホールの従兄弟であるクロスカウンターはオーストラリアのGⅠを制していますね。(ただ距離が3200mの長距離レース)

血統的な弱点としては母の母の父にはナスルーラ系の血はあるものの現代的なスプリント力があるとは言えず、やはり極端な時計勝負は歓迎しないタイプだと思います。

共同通信杯の勝利も、比較的時計がかかったことも勝因の一因だったのではないのでしょうか。

もし良馬場で皐月賞が行われるのであれば、詰め切れないだろうと思ってはいたのですが、多少湿った馬場になると出走馬の中では非常に面白い一頭だと思いますね。

ただ、どちらかと言えばトライアルを得意とする若干底力に欠けるタイプなのであくまで二着、三着の押さえという位置づけですね。

 

 

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予想

馬場がパンパンの良馬場であればサリオスやコントレイルが本命対抗筋なんですが、若干時計がかかる馬場になりそうということでヴェルトライゼンデの評価を上げます。将来的に超大物になるという下地は十分の配合ではあると思います。

逆に時計がかかるようになって評価を下げるのがハーツクライ産駒のサリオスや母系が少し軽いコントレイルです。

マイラプソディも気になる一頭なんですが良馬場でなければ掲示板前後が限界かな?という感じもしますね。

サトノフラッグは前走と条件が近いということで大崩れが逆にないと考えられ評価を上げました。

コントレイルは戦績を見ずに血統だけ見ていれば印はもっと下げていたんですが、やはり2歳チャンピオンということやレース内容を考えると、評価はこれ以上は下げにくいですね。

◎ ヴェルトライゼンデ
〇 サトノフラッグ
▲ サリオス
△ コントレイル
× ダーリントンホール
注(三着の穴) ガロアクリーク、コルテジア、マイラプソディ

 

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