NHKマイルカップ2020予想 出走予定馬の血統と寸評

投稿者: | 2020年5月7日

競馬新聞

早熟のスピード王決定戦

2020年5月10日(日)に東京競馬場で行われる第25回NHKマイルカップ(GⅠ、芝、1600m、三歳限定)を取り上げてみたいと思います。

かつてNHKマイルと言えば、エルコンドルパサーやクロフネといった実力を認められながらも日本ダービーへの出走がかなわなかった(当時は海外生産馬はダービーに出走ができませんでした)馬たちなどのためのマル外ダービーや残念ダービーと呼ばれていたレースでしたね。

レース創設当初は、日本ダービーを勝った馬よりもNHKマイルを勝った馬のほうが強かったのでは?と思われる時期もありましたが、2001年に海外生産馬が徐々にダービーに出走できるようになってから(現在は賞金さえ足りていればほぼ出走可能)は完全にスピード馬たちのレースになりました。

その反動かもしれませんが、強いと思われる馬たちはどうしてもダービーやオークスに向かう傾向にため、最近はメンバーが軽い印象があります。

このレースを勝ったり好走した馬が、古馬になってから鳴かず飛ばずになったりするケースが非常に多く目立ちます。

昨年だと勝ち馬であるアドマイヤマーズはともかく、二着ケイデンズコール、三着カテドラルはこのレース以降三着以内にすら入っていませんし、一昨年だとケイアイノーテック、ギベオン、レッドヴェイロンの中でオープンクラスで勝利を挙げたのは中日新聞杯のギベオンのみになるという恐ろしい結果になっています。

逆に馬券に絡めず惜敗した馬たちのほうが大成していることのほうが多く、完全にこのレース時点での完成度を問われる闘いになっています。

そのため非常に予想が難しくなるレースですが、各馬の血統を見ながら見通しを立ててみたいと思います。

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Contents

 

NHKマイルカップの傾向

僕も非常に相性の悪いレースなので事実を中心にまとめてみたいと思います。

安田記念とは真逆の血統傾向の馬が来ている

これは先ほど過去の上位馬を見ていて気付いたのですが、ここ十年間の三着以内の馬を見ているとスピードはあるものの極限の時計勝負にあまり強くない血統構成の馬が目立ちます。

例えばダイワメジャー産駒なんかがまさしくそういうタイプですが、過去十年でカレンブラックヒル、メジャーエンブレム、アドマイヤマーズと三勝していますし、馬券に絡んだ馬で言えばボンセルヴィーソやフラムドグロワールもダイワメジャー産駒です。

同じ種牡馬のタイプにはクロフネなどがいますが、クロフネ産駒も好走がやはり目立ちますね。

そしてディープインパクト産駒に目をやると、安田記念では鉄板配合である母の父ストームキャットとかではなく、比較的他のGⅠでは好走しないような母の父であることが多いですね。

母の父にストームキャット系の馬が過去十年で何頭いるか調べたところなんと一頭(2009年二着のレッドスパーダのみ)しかいませんでした。(父系は何頭かいます;ストームキャット系は父系に入るのと母系に入るのとで特性が変わります)

大雑把に言うと爆発力というよりも、アメリカ型のパワーを前面に押しだ出したタイプが走っていると感じます。

過去十年で三着以内に入ったディープインパクト産駒の母の父

  • Smarty Jones
  • Goast Zapper
  • ロックオブジブラルタル
  • トニービン
  • Meadow Lake

この中で安田記念で好走しそうな母の父と言えばロックオブジブラルタルぐらいですね。

8枠はほぼ好走

そしてやはり目立つのは大外枠である8枠の好走です。

場合によっては不利なことが多い大外枠ですが、凡走している馬はいくらかいるものの、人気馬はともかく少し人気がない馬でも上位に来ていることが多いですね。

やはりこの時期外が伸びるということも影響しているのでしょう。

追い込みもかなり決まるレースですね。このあたりも安田記念と少し違う感じがします。

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出走予定馬の血統診断と寸評

今回やっぱり独特だなと思うのはディープインパクト系の少なさとダイワメジャー産駒が参戦しているなど、通常のGⅠに比べるとバラエティにとんでいるという印象を受けます。

  • ディープインパクト 3頭
  • リアルインパクト(父:ディープインパクト) 2頭
  • ダイワメジャー 2頭
  • オルフェーヴル(父:ステイゴールド) 2頭
  • キンシャサノキセキ(父:フジキセキ) 1頭
  • リーチザクラウン(父:スペシャルウィーク) 1頭
  • キングカメハメハ 1頭
  • ロードカナロア(父キングカメハメハ) 1頭
  • スクリーンヒーロー 1頭
  • ストロングリターン(父:シンボリクリスエス) 1頭
  • レッドスパーダ(父:タイキシャトル) 1頭
  • タートルボウル 1頭
  • クロフネ 1頭

黒字・・・サンデーサイレンス系 青字・・・ロイヤルチャージャー(ヘイルトゥリーズン)系 赤字・・・ミスタープロスペクター系 緑字・・・ノーザンダンサー系

それではいつものように種牡馬の系統順に見ていきます。

かつて評したことある馬については簡単にいきます。

サトノインプレッサ

タフさで勝負するタイプで瞬発力勝負は?

父:ディープインパクト 母の父:Sahm(ミスタープロスペクター系)

武豊騎手が乗りますが、力があって期待していると言ってる馬ですね。実際に三戦三勝で底を見せていません。

そこは怖い部分ですが、気になるのは他に強い馬はいるけどチャンスはあるといったニュアンスの表現をしているので、絶対的に強いとはまだ信じ切ってはいないようです。時計面でもまだ走ってみないと分からないような表現をしていました。

血統に注目してみると、母がヨーロッパでも活躍しながら日本でも走ったこともある(マイルCSに三度出走し、三着、三着、四着)サプレザで、同一GⅠを三勝している一流牝馬です。

ただ、気になるのはこの牝系の近親に目立った活躍馬があまりいないのと、母の父サーム(Sahm:ミスタープロスペクター直仔)も血統が買われて種牡馬入りしただけの種牡馬で、このサプレザ以外に目立った活躍馬がいないという点です。

サトノインプレッサ自体の走りっぷりは中々いい馬なんですが、血統だけ見るとあくまで素軽いディープインパクト産駒という印象で、GⅠを勝つまでかと言うとあまり信用できません。

母の母の父プレザントタップ(Pleasant Tap)はタップダンスシチーなどを出した一発型の種牡馬ですが、このあたりの血はわりと強いので33秒台前半の瞬発力勝負になった時にどうかなという心配はありますね。時計はかかったほうが持ち味が出るでしょうし、実際にここ三戦はそういった条件でのレースでした。

量産型のディープインパクト産駒なのではないかという印象ですが、そうは言っても、こういう血統タイプが好走してしまうレースなので難しいところです。

ただ、ノーザンファームではなく社台ファーム産ですが、今年はなんか社台ファームの調子がいいような気になります

現在三連勝中とは言っても、将来的には負けを繰り返しながら重賞をぽつりぽつり勝っていくタイプなのではないかと思います。

最後詰めては来ると思いますが、前が中々止まらないと思いますのでどうでしょうか。

ストーンリッジ

まだ軽視は禁物も陣営は弱気?

父ディープインパクト 母の父:フレンチデピュティ

三戦一勝ながらきさらぎ賞の二着馬です。前走の毎日杯はサトノインプレッサの六着でしたが、やや前傾ラップで初のやや重馬場だっということでこのあたりがどうかというところですね。

血統面に関して言うと兄たちが軒並み重賞で活躍しているので怖い部分はありますし、母系がフレンチデピュティ×カーリアン(Caerleon)というのはパワー系ということでレースに対する相性は悪くはなさそうです。

問題は母の父フレンチデピュティだと少しエンジンのかかりが遅いことが多いのでこのあたりがどうかな?というところですし、スローのヨーイドンだと切れ負けしそうな気がします。

ノーザンファーム産で馬主が金子真人さんというのが怖いところですが、乗るのは松田大作騎手というところはアレ?という感じがしますね。走ったらラッキーぐらいなんでしょうか。

全兄のマウントシャスタは八年前のこのレースで失格(二番人気で六位入線)になっています。

ラインベック

距離短縮は面白い

父:ディープインパクト 母の父:キングカメハメハ

前にも書きましたが僕のPOG指名馬で大将格です(笑)。

前走皐月賞は最後はスタミナが残っておらず案の定15着と大敗しましたが、今回は二歳以来のマイル戦ということで僕は少し期待しています。

元々行きたがる馬なので短いほうがいいとは思っていたのですが、スピードの持続力があるタイプなので、直線の途中まではある程度恰好はつくのではないのでしょうか。

戦ってきた相手はコントレイルなのでそこまでノーチャンスというわけはないと思います。。

お母さんはあのアパパネで底力的には問題なく、母系は完全なパワー系のスピードタイプなのでレースへの相性も悪くないと思いますが、問題は決め手という点では期待できず、粘りこむ競馬になりそうな点ですね。

シャチ

すでに十三戦目で買える要素が見つからず

父:リアルインパクト 母の父:ブライアンズタイム

デビューから十戦目で勝利した馬でなんとここは十三戦目にあたります。

母の父は名種牡馬ブライアンズタイムとは言え母は未勝利、一族に目立った活躍馬はおらずかなり厳しいという印象ですね。

先行力もないので、さすがにレースは最後方から何頭交わせるかが見どころになるぐらいでしょう。

ラウダシオン

ベストは1400m 同型も強力

父:リアルインパクト 母の父:Songandaprayer

ファルコンSの二着馬ですでに三勝を挙げています。

母系は種牡馬として活躍中のパイロなど一流馬が多数おり牝系は出走馬の中でもトップクラスです。

ただ気になる点としては父リアルインパクトがディープインパクトの代替馬であるように、母系にならぶアメリカの主流血統も、ほとんどが超一流種牡馬の子供でお父さんは種付け料が高かったのでその子供をつけたというのは繰り返しているようにも見えますね。

これで走っているのはさすがという感じはしますが、どうしてもこれだと奥行きのないスピードタイプに終わりそうな気がしてしまいます。

配合的には瞬発力や爆発的なスピードというよりもある程度短い距離を淡々と走るタイプだと思うので、東京のマイルで違いを出せるかというと疑問ですね。

あとまったく関係ないのですが、この馬の二歳上のアンブロジオは僕が二年前にPOGで指名していた馬でした(笑)。そこそこ稼いでくれました。

レシステンシア

力はあるが初めての牡馬とのレース

父:ダイワメジャー 母の父:Lizard Island

桜花賞はやや重ながら二着に残りその血からを示しましたが、オークスに向かわず距離の合うこちらに出走してきました。

すでに阪神JFの走りから圧倒的なスピードがあるのは分かっていますが、問題は牡馬との闘いで同じような走りができるかでしょうね。調べてみると初の牡馬とのレースになります。(あれ?大丈夫だろうか・・・)

血統面に関しては父ダイワメジャーは良くも悪くも能力通りに走るタイプなので心配はしていませんが、あまり時計が速すぎるレースには対応できないのが弱点となるので心配はレースで自爆覚悟の馬に頭を叩かれないかという点ですね。

母系はヨーロッパ型の重厚な血があるので比較的我慢がきく配合ですが、息の長い末脚で勝負するというよりも勝負所でスッと抜け出すレースを得意とするのがダイワメジャー産駒の特徴なのであまり外から包まれるような枠はいやですね。

また、スピード能力はナンバーワンだと思いますが、ハイペースに巻き込まれると最後踏ん張りを欠きそうで、昨年のアドマイヤマーズほど僕は信頼していません。

ハーモニーマゼラン

東京コースが合わなさそう

父:ダイワメジャー 母の父:Sea The Stars

社台系の馬ではないようですが、母の父シーザスターズで祖母の父がガリレオということはヨーロッパでは相当重宝されそうな配合です。パッと調べたところ活躍馬がずらずらと出てくる牝系ではありませんでしたが、牝系の出どころは何となく想像はつくので舐めてはいけないと思います。

配合としてはダイワメジャーにヨーロッパの重厚な牝系というのはレシステンシアと似ているのですが、この馬ほどスピード感は感じません。

ダイワメジャーの子供たちはある程度早い段階で完成形を見せてくれるので、ここから大きく成長するかというと怪しい気はします。

シーザスターズやガリレオという種牡馬もクラシックにピークを迎えて状態をキープするタイプだと思います。

前走のニュージーランドトロフィーはかなり速いペースをついていって6着に踏ん張ったので力はあると思いますが、母系はイギリスやアイルランドの重厚な馬場を得意としているタイプなので時計のかかる芝レースや時計の出るダートのほうがいいような気がしますね。

ギルデッドミラー

はまれば一発のある血統

父:オルフェーヴル 母の父:Tiznow

オルフェーヴル産駒ですがなんと二頭も出走してきました。しかもそこそこ良いの戦績の二頭であり僕は驚いています。

まずギルデッドミラーですが超ハイペースだった前走アーリントンカップはタイセイビジョンの二着に踏ん張っており、まだ底を見せていません。

唯一馬券圏外だった萩Sは超スローペースからの瞬発力勝負に対応できなかっただけなのでまだ悲観することはないと思います。

まぁオルフェーヴルにインリアリティ(In Reality)系のティズナウ(TIznow)なんで弱点は瞬発力勝負というのは納得なんですが、祖母の父もシーキングザゴールド(Seeking the Gold)とスピード勝負の中にも我慢が出来る血があるのでレースが速くなると不気味な配合ではありますね。

兄はストロングタイタンでその上の姉たちも海外の重賞を勝っており、自分からレースを動かすタイプではないと思いますが、はまると怖い一頭です。

今回、オルフェ産駒はどちらもノーザンファーム産ですね。

シャインガーネット

大舞台ではしっかりと負ける配合

父:オルフェーヴル 母の父:Gone West

もう一頭のオルフェ産駒ですがこちらは母の父がスピード能力の高いゴーンウエスト(Gone West)です。

ゴーンウエストの特徴は高いスピード能力を武器に℉のレースでも好走するのが特徴ですが、弱点としては強い相手にはしっかりと負けるタイプなので、相手強化でどこまで踏ん張り切れるかな?という気がします。

また、母系には目立った活躍馬が見当たらず、奥行きという面では心配で、前走勝利したようなフェアリーSのような混戦模様のレースを展開の出し入れで勝っていくタイプなのではないかと思いますね。

距離も1400mぐらいのほうが持ち味を発揮できるのではないかと思いますし、こういった配合の馬は大舞台でも大負けしないけどしっかりと負けるタイプなんですよね。。

あとはオルフェーヴルの種牡馬としてのポテンシャル次第といったところでしょうか。

もうちょっと母系がしっかりしていると馬券には絡めようと思ったんですが、少し足らないような気がしますね。

ルフトシュトローム

脚の使いどころ次第

父:キンシャサノキセキ 母の父:キングカメハメハ

ニュージーランドトロフィーの勝ち馬で三戦三勝です。このレースはあざやかな差し切り勝ちでした。

父キンシャサノキセキは勝つ時は物凄く強い勝ち方をするものの、その後意外とパッとしなくなることが多い種牡馬なので、いつもなら軽視するところなんですが、この馬の三代母はディープインパクトの母であるあのウインドインハーヘアなので油断はできません。

懸念事項としては全体的に気の強そうな馬が多いのでこのあたりがどういった影響を与えるか心配ですが、キングカメハメハ、デインヒルと代々一流種牡馬が配合されており素性としては相当いいですね。

またキンシャサノキセキ産駒がGⅠを勝つとしたらNHKマイルCみたいなレースはピッタリなので無視はできません。

あと距離に対しては比較的限界がある種牡馬なのでそのあたりがどうかというところですね。

勝ちに行くと最後脚がなくなりそうですが、そこはレーン騎手なので最後までグッと我慢されると怖い気もします。

ニシノストーム

厳しい

父:リーチザクラウン 母の父:グランデラ

現在に連勝中も小倉の1200mで勝っただけなので、評価はしにくいですね。

また血統的にも近親に活躍馬がいるわけでもなく地味な配合であり、現実的には一けた順位が目標の馬でしょう。

 

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サクセッション

将来性はあるもののピークは先か

父:キングカメハメハ 母の父:ディクタット

スプリングSの三着馬で全兄にクルーガーがいます。

スプリングSの一着馬ガロアクリークが皐月賞では三着、二着だったヴェルトライゼンデが八着だったので三着という結果もそれほど悲観する内容ではないのかもしれません。実際このレースは上り3Fだけのレースでこの馬が結果的に三頭中では後ろを進んだ形になっています。

母系はウォーニング産駒のディクタットにドイツの名種牡馬ズルムー(Surumu)というおもしろい配合ですが、日本への相性は決して悪くない血なのは兄のクルーガーですでに証明はされています。

ただキングカメハメハ産駒の超一流馬は早い段階からかなりの素質を見せるので、ここはまだGⅠでは敷居が高いのではないのかな?という気がします。

あとはこれから成長していく馬なのであとはどれぐらいのポテンシャルをもっているかでしょうね。

そうは言ってもこういう血統の馬のほうが将来的には出走馬の中では一番稼いでいるかもしれません。

メイショウチタン

最後までついていけるか

父:ロードカナロア 母の父:マイネルラヴ

1勝クラスを勝ち上がったばかりですが、昨年の朝日杯FSは十五着と大敗しています。

また、ロードカナロア産駒と言ってもノーザンファームの生産ではありません。

叔母や叔父や早い時期に重賞で勝ち負けしている血統なので、そこまで雑草血統ではないようですが、両馬ともに比較的早い時期に活躍しただけなので、血統的な奥行きは期待できなさそうです。

マイネルラヴ×ダンスインザダーク×グルームダンサーという配合は配合としては筋が通っていますが、こういう配合の一流馬は早い時期から素質を見せるので、ここから一変を期待するのは難しいような気がしますね。

ウイングレイテスト

内枠のほうがよかった

父:スクリーンヒーロー 母の父:サクラユタカオー

前走ニュージーランドトロフィーは三着でしたが、ここまで重賞戦線で何とか踏ん張っている印象のウイングレイテストです。

何と言っても父スクリーンヒーローということで実績的にはスパッと切りたいものの個人的には悩まされている馬です。

東京コースは新馬戦以来ということになりますが同レースは二着でした。

血統を調べてみるとお祖母さんの従姉妹にはオークス馬チョウカイキャロルがいますが、そこまで目立った活躍馬はいませんね。

母の父がサクラユタカオーなのでスローペースというよりも、ある程度レースが流れてもらったほうがいいタイプで、その中で一瞬のスピードで抜け出してくるタイプだと思いますね。

どうやらこのレースで好走例の多い大外枠の18番に入ったようですが、タイプ的には内でジッとしておくタイプだと思うのでやはり買いにくいですね。

プリンスリターン

奥行きはなさそうなもののロイヤルスキーの血が面白い

父:ストロングリターン 母の父:マンハッタンカフェ

朝日杯FSは五着に粘ったほか、ここまで重賞戦線でしぶといレースぶりが目立つ同馬です。

父ストロングリターンはシンボリクリスエスの血を引く安田記念を制したマイラーで、母はマンハッタンカフェ×ロイヤルスキーという配合の地方馬です。

近親に目立った活躍馬がいないので、今は仕上がりの早さで勝負しているという感じがしますが、こういう前向きさとゴール前でのしぶとさというのは祖母の父であるロイヤルスキーを感じさせますね。

おそらく秋以降は徐々に尻すぼみになっていくのは間違いないでしょうが、アメリカ型のタフを要求されるのであればロイヤルスキーの血も面白い感じはしますね。

時計が速くなると厳しいでしょうが、馬場が湿ればこの馬のしぶとさは侮れない存在ですね。

ソウルトレイン

ストロングポイントに欠ける

父:レッドスパーダ 母の父:チチカステナンゴ

渋い血統の馬が出走してきました(笑)。

父レッドスパーダはGⅠ未勝利ながらNHKマイルCで二着に入るなど短距離で活躍した馬で、母の父は社台SSがフランスから持ち込んどカロ系の種牡馬チチカステナンゴです。

問題は父レッドスパーダはその父タイキシャトル譲りのスピードが武器ではあったものの、あくまで格下に強さを見せる馬であり底力面で心配、チチカステナンゴは期待されて社台グループの有力な繁殖牝馬に種付けを行ったものの活躍馬を送り出せなかった点です。

カロ系の血を引く一流馬は好調時には圧倒的な走りを見せるのが特徴ですが、ここまで走りは少し地味すぎますね。

ただ母系はフジキセキなどの血もあり、父系の血もやはりスピードがあるので、意外と形になるレースをするのではないのかな?と思ったりもしますね。

タイセイビジョン

ベストパフォーマンスを見せるには少し短いか

父:タートルボウル 母の父:スペシャルウィーク

アーリントンカップの勝ち馬で朝日杯FSはサリオスの二着でした。まだ底を見せておらず牡馬の中ではナンバーワンの実績を誇る有力馬です。

東京コースも経験していますし、強い馬とも戦っているのであとは本番でどのような走りを見せるかですが、血統は完全なヨーロッパ型です。

父タートルボウルはナイトシフト(Night Shift)というノーザンダンサー系の中でも珍しい系統の出身ですが、現在のところ日本では比較的長い距離を勝っている傾向があります。

芝レースの勝ち馬の平均距離は約1800mなので結構中距離馬に出ているようです。

母系はスペシャルウィークにエルコンドルパサーという僕世代には夢配合ですが、こちらも全体的にはヨーロッパ色が強くなっており、出走馬の中では一番アメリカ色が弱いですね。

近親の活躍馬はユートピアがいる他、ぽつぽつといるので可もなく不可もなくといった感じです。

末脚の持続力で勝負するようなヨーロッパ型の血は、ある程度レースが流れる展開でうまいこと外に出せれば面白いと思いますし、淡々と流れてもらえれば乗り方次第では最後まで我慢の効く血統なのであとは位置取り次第といったところでしょうか。

心配なのはアメリカのパワー系の馬が好走しているレース傾向にあるのと、朝日杯は勝ったサリオス以外は先行グループが壊滅したレースだったので単純に結果を鵜呑みに出来ない点ですね。

二歳時に競っていたビアンフェが三歳になりパッとしないのも不安な点です。

恐らく後方から行くことになるとは思いますが、タメても33秒台前半の脚を使えるタイプとも思えず、そう考えると勝ち負けするには逆算するとかなり速いペースで流れてもらわないといけないことになり勝つイメージが湧きませんね。

勝ち負けするためにはある程度前にいかないといけないタイプには思えます。

できればあと1ハロンぐらいは長い距離のほうがいいような気がしますね。

ポンオムトゥック

血統的なポテンシャルは十分

父:クロフネ 母の父:ダイワメジャー

前走は重賞初挑戦となったアーリントンカップで四着と敗れていますが、ここまで三着をはずしたのはこのレースだけなので不気味な一頭です。

NHKマイルCに相性のいいヴァイスリージェント系のクロフネ産駒でしかもノーザンファーム産という点は見逃せませんね。

近親を見てまわると従姉妹には阪神JFの勝ち馬ローブティサージュ、母の従兄弟にはアサクサエデンやヴィクトワールピサがおり、かなり一流の母系ですね。

またダイワメジャーにマキャヴェリアンという母系はスピード感十分で血統的なスケール感は出走馬中トップクラスに入りますね。

問題はクロフネ産駒は比較的揉まれ弱い点なので、あとは思い切って騎手が乗れるかどうかだと思いますね。

能力が足らない可能性もありますが、配合だけなら一番怖い馬ですね。

予想

血統を見た上で将来的に面白そう、もしくは能力的なポテンシャルを感じるのはサトノインプレッサとサクセッション、ポンオムトゥック、そしてレシステンシアです。特にサトノインプレッサとサクセッションは古馬になっても重賞で勝負できるような気がします。

しかしそうは言ってもこのレースは現在の完成度が重要なレースなので当然その通りに決まらないと思います。

そうなると完成度でこの時期に信頼できるのはダイワメジャー産駒のレシステンシアです。この馬が本命になるのは当然のはこびですね。実績面に関してもここは譲れません。

次にサクセッションはピークはまだ先と見ます。すでにスプリングSで三着に敗れているようではまだここではないかなと思います。あくまで三着の押さえまでですね。

サトノインプレッサに関しては8枠に入ったのはプラスだと見ますが、血統上は瞬発力やスピード感にあふれかえっているという配合でもないので、若干勝ちきれないか、勝負に絡めない結果に終わるのではないかと思います。

そしてポンオムトゥックに関してはポテンシャルがどこまでの馬かは分かりませんがNHKマイルカップCには相性のいい血統ということと、激走するだけの底力のある牝系なので、期待を込めての指名となります。当然激走もあれば、終わってみればついて回っただけという結果もあり得ますね。

人気どころではタイセイビジョンが気になりますが、この馬は高速馬場が向かないのではと見ます。二歳戦こそ結果は残していますが、本質的には千八あたりで最後の我慢比べに強いタイプだと思うので、ある程度ペースが流れてもそこから最後詰めてこれるかな?という心配があります。

これは外に入ったサトノインプレッサと同様の懸念事項ですが、枠順や位置取りを考えるとサトノのほうが条件はいいと思います。

次いでルフトシュトロームですが、この馬は成長はここがピークと見ますが、若干極限のスピード勝負には向いていないと思いつつも決め手は十分なのでレーン騎手がある程度上位には持ってくるのではないかと見ます。(ただ最後ガス欠して止まらないかな?という心配もあります)

あと気になるのはオルフェーヴル産駒二頭なんですが、ギルデッドミラーがかなり面白いとは見ていて最初は対抗にしていんたんですが、どうも未勝利戦で1分33秒台前半のタイムが出るなど、かなり時計が速くなりそうなのでそうあんると母の父がゴーンウエストで重賞をかっているシャインガーネットのほうが面白いのではないかと思いますね。

今回の予想は客観的に見ると1400mのレースに対応できるだけのスピードを持ちつつ、潜在的にスタミナを持っている馬が上位になりました。

個人的に大穴枠ではプリンスリターンが何となく気になります。

◎ レシステンシア
〇 シャインガーネット
▲  ルフトシュトローム
△ サトノインプレッサ
× ギルデッドミラー、ポンオムトゥック
注 タイセイビジョン、ストーンリッジ、プリンスリターン

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