金鯱賞2017の予想と登録馬の血統分析

サトノダイヤモンドは復調しているのか

先週の弥生賞はレベルの高いメンバーが揃った中で大本命であるダノンプレミアムが強い勝ち方をするなど、GⅡとしてはかなり見ごたえのあるレースでしたが、今週の第54回金鯱賞(中京競馬場、3月11日、芝2000m)も中々見ごたえのあるメンバーが揃いました。

一昨年に王者キタサンブラックを三歳でありながら直接破った有馬記念馬サトノダイヤモンドと、昨年のクラッシック戦線では日本ダービーの2着に入るなどかなりの素質を感じさせるスワーブリチャードが激突するということで期待できますが、その他にもダッシングブレイズやヤマカツエース、デニムアンドルビーなどくせ者が揃います。

特にサトノダイヤモンドは凱旋門賞など海外挑戦以降は調整がうまくいっていないようですが、果たして本来の力を見せつけるのか注目です。

 

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 金鯱賞とは

中京競馬場、芝2000mで行われるGⅡ競争となります。

一昨年まで開催時期が夏でだったり冬になるなどその立ち位置が微妙なレースでしたが、昨年から三月の第二週に移動したことにより古馬の中長距離戦線の、ステップアップレースとしては重要な位置づけのレースになりました。

過去にはタップダンスシチーが二連覇したこともありますが、開催時期などの関係もありどちらかと言えばGⅡ番長のようなタイプの競走馬が出走するレースでした。

レースの傾向

ここ10年の一番人気の成績が5-1-0-4ということで本命が信頼できるレースではあります。

また単勝50倍以上の馬は1度しか突っ込んできていないそうなので大きくは荒れない傾向が見られます。

今年も出走を予定しているヤマカツエースが昨年、一昨年と二連覇していますが、出走馬のレベルが今年ほど高くなかったのは気になるところです。

レースは多くが良馬場で行われており、勝ちタイムは1分58秒台から59秒台が予想され、時計勝負を苦手としている馬には厳しい傾向が見られます。

ラップタイムはここ8年間に限ってもすべてが後傾ラップになっており、後方待機馬であれば圧倒的な決め手か、機動力が必要と考えられます。

登録馬の血統分析と寸評

アクションスター

父:アグネスタキオン 母の父:Loup Solitaire(Roberto系)

すでに8歳馬であり、近走にみどころがないので現実的にはないでしょう。

一変するような年でもありませんし、激走する血統でもありません。

サトノダイヤモンド

父:ディープインパクト 母の父:Orpen(Danzig系)

三歳終了時点ではどのような未来が待っているのか期待された同馬ですが、海外挑戦(フォア賞4着、凱旋門賞15着)以降はすっかり存在感が失われました。

今回調教であまり動いていない情報がありますが、状態は正直なところ出走してみないと分からないところでしょう。

そうなると他の出走馬との力関係が気になりますが、同世代のマカヒキなどの不振と昨年の阪神大賞典の出走馬を改めて見てみると、結果的にはシュヴァルグランしか強い馬が出ていなかったなど、少し怪しい面もあります。

もちろん勝ちきるということは力がある証拠ですが、キタサンブラックを破った有馬記念も斤量差に恵まれたという見方もできます。

血統的にはディープインパクト産駒らしく決め手はもっており母系はDanzig系のOrpenでさらにHaloの子サザンヘイローの名前が見えるなど、下手をすると燃え尽き症候群のきらいがある血もあるので今回の結果は今後を占う上でかなり重要な一戦となりそうです。

もし凡走するようなら天皇賞・春などは非常に怪しいと思います。

サトノノブレス

父:ディープインパクト 母の父:トニービン

サトノダイヤモンドの帯同馬としてフランスに渡った同馬ですがすでに8歳です。

あと1年若ければ期待できたところですが、休み明けなどということも考えると非常に条件的に難しい感じがします。

血統的にディープインパクト産駒は力以上の激走をしにくいタイプなので今回は消しですし、この馬がサトノダイヤモンドを上回ることも考えにくいと思います。

母系にもう少しスプリント力のある血がほしいですね。

スワーヴリチャード

父:ハーツクライ 母の父:Unbridled’s Song

昨年はGⅠを勝つことができませんでしたが、日本ダービーとジャパンカップで2着に入るなどしたほか、有馬記念でも4着に入り、力のある所を見せました。

血統的には父ハーツクライは晩成傾向にありスピード、スタミナ、成長力では今もっともバランスの取れた種牡馬と言え、僕もこの馬には期待しています。

ただ母系のUnbridled’s SongもハーツクライもGⅠなどの重賞を勝ちまくるタイプではなく、好走を繰り返しながらハマった時にGⅠを勝つタイプなので取りこぼす可能性がないわけではありません。

ダッシングブレイズ

父:Kitten’s Joy 母の父:Honour and Glory(In Reality系)

先週のジャンダルムと同じKitten’s Joy産駒となりますが、2着候補としては面白い存在に感じます。

比較的人気倒れになるレースが続いていますが、これまで出走してきたのはマイルが中心であり、血統的にはヨーイドンの競馬に向いているタイプではありません。

今回は今までと出走してきたレースと条件が違うので、距離的適性があれば今までとは違うレースができる血統的可能性があります。

ただ瞬発力勝負は厳しいでしょうね。

デニムアンドルビー

父:ディープインパクト 母の父:キングカメハメハ

ジャパンカップや宝塚記念では2着に喰いこむなど若い時は活躍した牝馬ですがすでに8歳です。

昨年はチャレンジカップで2着にくるなど力の片りんを見せはしましたが、血統的適性の高い阪神競馬場や相手に恵まれたという印象を感じます。

相変わらず末脚はしっかりしていますが、位置取りが悪く届かないレースも続いているので中京競馬場などの形状を考えても厳しいのではないのでしょうか。

ブレスジャーニー

父:バトルプラン 母の父:タニノギムレット

ここまでキャリアは7戦で二歳時には重賞を2勝するなど期待された同馬ですが、菊花賞と有馬記念は大敗しています。

有馬記念は相手が強く距離適性などの問題が考えられますが、それ以外のレース結果でまだ完全に底を見せているわけではありませんね。スワーヴリチャードやサトノダイヤモンドあたりが絶好調だと少し厳しいような相手ですが、それ以外の馬だけだと十分勝ち負けできる力はあるように感じます。

血統を見ると三代母ダイナカールであり、エアグルーヴやルーラーシップの近親ということになり母系はかなりの名門です。

問題は父バトルプランということですが、すでにアメリカに請われて帰国しているものの、日本での産駒はスピードよりのあまり底力がない産駒を多く送り出しています。

おそらくGⅠを勝つのには底力不足ではありますが、優秀な母系にパッとしない種牡馬をつけた場合、善戦タイプが多く出ることが多いので、複勝圏内までなら乗り方次第で何とかなる可能性も感じますね。

メートルダール

父:ゼンノロブロイ 母の父:Silver Hawk

大敗したのが前々走関屋記念(GⅢ、一番人気で12着)のみということで、まだ完全に底を見せていないため期待が高まります。

これまでの成績を振り返るとしっかりとした末脚を持っているのは魅力ですが、差して届かずというレースも多く、重賞初勝利となった前走中日新聞杯(GⅢ)は差し馬が比較的有利な展開だったことを考えると、そこまで信頼できるかは疑問です。

血統を見ると父ゼンノロブロイはコツコツと重賞の勝ち馬を送り出しているものの大物感に欠ける馬が多く、古馬になってから段々と尻すぼみになっている傾向が見られます。

また上級馬は阪神競馬場や東京競馬場で実績を残しているのに比べて他の競馬場であまり実績がないのが気になります。

産駒は比較的融通がきくほうですが、血統的にはゼンノロブロイはマイラー血統ですね。

ただ母系がSilver HawkにSadlers Wellsという配合で底力とスタミナに関しては優れておりバランス的にはかなりいい配合です。

強いて言えばこの馬も母系にスプリント系の血がないので爆発力には欠けそうです。

ヤマカツエース

父:キングカメハメハ 母の父:グラスワンダー

予想オッズではスワーヴリチャード、サトノダイヤモンドに次ぐ三番人気というのが大方の予想であり、陣営も比較的実力に関しては自身があるようなことを言ってますね。

ただ、個人的にはそこまでの馬なんでしょうか?どうしても上位二頭とは力が離れているような感じはしますし、あくまで二番手グループのうちの有力馬の一頭に過ぎないような感じはしますね。

昨年、一昨年とこのレースを連破していることは買えますが、どうしてもメンツに恵まれた印象は受けます。

一流馬が相手になると差しては伸びず、先行してはズルズル下がるように底力に関しては疑問ですね。

これまでの勝ったレースの傾向を見ると比較的時計がかかったレースに勝利しているのが目につきますし、あまり早い上りを記録したことがありません。

ということはスローペースになるのは避けたいところですし、ある程度引きしまった流れの中で粘りたいところですが、今回はそういった展開に対応できる馬が少なくとも二頭います。

そう考えるとどうしてもGⅡ向けのこの馬にとっては厳しいレースにはなるのではないでしょうか。

レース予想

展開

枠順も決定し9頭立てになりましたが、見事なまでに逃げ馬がいませんね(笑)。

となるとヤマカツエース(1)やサトノダイヤモンド(5)の”ペースメーカー”とも言えるサトノノブレス(4)あたりがレースを引っ張る形になるのでしょうか。おそらくこの後ろにスワーヴリチャード(9)が好位で追走する形になるでしょう。サトノダイヤモンドはスワーヴリチャードマークでしょうしその直後でしょうか。

その後は一団となって最後方に8歳コンビのとアクションスター(8)とデニムアンドルビー(7)の二頭が追走する形が予想されます。

恐らくペースは前半の1000mが61秒以上掛かるようなスローでしょうが問題は各馬の思惑です。

まず本調子であればサトノダイヤモンドは残り800mあたりからロングスパートをかけてまくりに行っても大丈夫でしょうが、果たして休養明けで息が持つか微妙なところではあります。もしかしたら今後の目標である大阪杯や天皇賞・春に向けて試してくるかはしれません。

そう考えると下手すると飛ぶ可能性はありますね。

次にスワーヴリチャードですが、この馬は先行力もあって馬なりでギリギリまで脚が溜められるので、あくまで周りの動き次第でしょう。最後までトップスピードが続けられるタイプではないのでマッチレースは避けたいところですね。

あとは気になるのは前に行こうと思えば行けるヤマカツエースですが、ヨーイドンの競馬になるとどうしてもサトノダイヤモンドやスワーヴリチャードがいるので分がわるく通常の仕掛けではダメでしょう。となるとある程度早めに仕掛けるか、逃げてスローに落とすしかありません。

どちらの戦法をとるにしてもかなり分が悪そうですが、そうするとこの馬も勝ちに行って崩れる可能性もないわけではありません。

残りは現実的に考えて、メートルダール(2)、ブレスジャーニー(3)、ダッシングブレイズ(6)あたりでしょうが、ブレスジャーニーやダッシングブレイズはどうしても勝負所の一瞬のスピードがなく置いていかれそうな気がしますし、あとはメートルダールの未知の魅力でどこまでという感じですね。

となると以上のようなことを想像すると

◎スワーヴリチャード(9)
〇ヤマカツエース(1)
▲サトノダイヤモンド(5)
△メートルダール(2)
×ダッシングブレイズ(6)、ブレスジャーニー(3)
注デニムアンドルビー(7)

買い目

スワーヴリチャードは簡単に飛びそうにないですし、配当的なことを考えるとこの馬を頭にするしかないでしょう。

となると三連単

9 ー1ー5,2,6,3

9ー5ー1,2,6,3

このあたりが現実的なところとなりますね。

 

ただ、現実的にはスワーヴリチャード頭で、あとはサトノダイヤモンド、ヤマカツエース、メートルダール、ダッシングブレイズに流すだけでいいかなという感じはしますね。サトノダイヤモンドは勝たれたらしょうがないけど、思い切って切るのもありですね。

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