京王杯2歳ステークス2017展望 登録馬の血統分析

2017年11月4日に開催される第53回京王杯2歳ステークス(GII)の出走馬の展望を血統面を中心に分析しながら、勝ち馬を探します。

京王杯2歳ステークスとは

東京競馬場(左回り)で芝コース・距離1400m(7ハロン)で行われるGⅡ競走となります。ここ15年ぐらいの傾向として勝ちタイムは1分21秒後半から22秒台前半で決着することが多く、ペースは前半3ハロンは35秒台、後半は33秒台から34秒台と後傾ラップのレースとなります。

勝ち馬はほぼ34秒を切るぐらいのタイムで上がっているので、このあたりの決め手は最低限必要になると考えられます。

過去の勝ち馬

この5年間の勝ち馬

2016年 モンドキャンノ(父キンシャノキセキ)
2015年 ボールライトニング(父ダイワメジャー)
2014年 セカンドテーブル(父トワイニング)
2013年 カラダレジェンド(父フレンチデピュティ)
2012年 エーシントップ(父 Tale of the Cat)

昨年はモンドキャンノ(父キンシャノキセキ)が勝利していますが、2000年代に入ってからの勝ち馬を見る限りグランプリボス(父サクラバクシンオー)がGⅠ(NHKマイルカップ)を勝ったぐらいで大成した馬があまり見当たりません。

このようなことからやはりある程度早熟性のある馬がこのレースに向いていると考えられます。また勝ち馬のその後の出走レースを見ると短距離路線に進んでいる馬が多いのがヒントになるかもしれません。

登録馬の分析および血統面診断

アサクサゲンキ

父:Stormy Atlantic 母の父:Dixieland Band

既に小倉2歳ステークス(GⅢ)を勝利しており2勝馬です。3戦していますがいずれも逃げていますが最速の上りが34秒6。小倉しか経験がないので馬場適正などの面などからも重賞ウィナーと言えどもあまり信頼はできません。

血統面に関しては父Stormy AtlanticはStorm CatとSeattle Slewの配合で母系もいわゆるアメリカ系血統。抑える競馬よりも前半からガンガン行くタイプレースが得意でしょうが、早熟性で勝負する血統になるでしょうね。

エントシャイデン

父:ディープインパクト 母の父:サクラバクシンオー

1戦1勝ながら前走は稍重のマイル戦を上り33秒6(勝ちタイムは1分36秒1)で快勝しており、決め手は魅力。

血統面に関しては全姉ブランボヌールが函館2歳ステークスの勝ち馬ながら、3歳になってからパッとせず成長力は若干疑問です。母の父サクラバクシンオーということで絶対王者キタサンブラックと配合は似ていますが、母の母の父がUnbridledということでこのあたりが多少ポイントかもしれませんね。

カシアス

父:キンシャノキセキ 母の父:ディラントーマス

3戦2勝で函館2歳ステークスの勝ち馬です。このレースは前半34秒5(この馬は35秒2)のレースラップに対して34秒8の上りで、さほどきついラップでない割にはあまり鋭いとは言えず、切れ味には疑問がのこりますね。

父キンシャノキセキは仕上がりの早い短距離タイプが多く、母系はディンヒルの子ディラントーマスということでスプリンター色が強い配合になっていますし、母の母の父Gone Westなどからもあまり底力は感じません。あくまで基本的なスプリント力で勝負する血統なので大物感には欠けますね。

タイセイプライド

父:ヘネシー 母の父:エルハーブ

2戦2勝。いずれも2番手から抜け出す競馬をしており先行力は魅力ですが、今のところ35秒で行って35秒ぐらいで上がる競馬をしているので決め手に関しては疑問があります。

血統面に関しては父ヘネシーはStorm Catの系統で2歳戦やスプリント戦で活躍する血統。母の父エルハーブはダービー馬ですが、日本で活躍馬を出せずスタミナは備えてそうなものの大物感には欠けます。この馬も自身のスプリント能力だけに頼るタイプで、3歳戦よりもここが勝負でしょう。

タワーオブロンドン

父:Raven’s Pass 母の父:Dalakhani

かなり前評判の高い一頭ですが、グレーターロンドンの弟なのかなと思ったら全く関係ないんですね(笑)。

現在3戦2勝で前走ききょうステークスは前傾ラップの中後方から差し切っていますが、上りレースラップの上り3Fがいずれも12秒台であり、この馬自身も35秒台で上がっているところをどう見るか、時計がすべてではありませんが少し気になる所ですね。

ただレース内容は強いの一言で、直線ちょっと追っただけで突き放し一頭だけ別次元の競馬をしていましたね。十分重賞級の器でまちがいはないでしょう。

血統を見てみると父と母の父ともに日本ではあまりなじみのない血統で僕もあまりイメージが湧きません。母の父ダラカニ(Dalakhani)の名前はもちろん知っていますが、両方ともにあまり日本で産駒が走っていないだけに少し読みにくいところはあります。

父系は遡るとGone Westの系統、母系はダルシャーン(その父シャーリーハイツ)、母の母の父はSadler’s Wellsというところを見ると、距離はある程度こなせそうな感じはするものの、抜群のスピードを誇るというタイプには感じません。日本競馬の芝への適性を考えればもう少し自己主張の強い血がほしいところですが、圧倒的な決め手はないように感じるので二戦目のように取りこぼすというパターンも十分考えられます。

トーセンアンバー

父:ディープインパクト 母の父:Songandprayer

すでに4戦していますが大崩れはないものの1勝馬となります。ここまでの戦績を見るとスローペースのレースを後方から追走しているように少し出足がつかないタイプなのか脚を溜めているのか、ここは気になりますね。33秒0の末脚を見せていはいますが、かなりのスローだったようなので、あまり参考にはならない感じはするものの、終いがしっかりしているのは好材料ではあります。

血統を見ると父ディープインパクトは説明不要ですが、母の父Songandoprayer(その父Unbridled’s Song)が分かりませんね。この種牡馬自体あまりなじみのないことや母が地方馬だったことなどを考えるとそれほど大した種牡馬ではないのかもしれませんね。他に活躍馬も見当たりません。

母系には他にStorm Catやブレイヴェストローマンなんかの名前を見る限り、ある程度の素軽さは感じるものの、早熟性やダートぽいイメージのほうが印象が強く、大物感はありませんね。

トキノメガミ

父:トビーズコーナー 母の父:ブライアンズタイム

芝で三戦パッとしなかったあと、ダートの未勝利戦を勝利しての三戦です。

スピード不足は血統的にも明らかで、父トビーズコーナーは日本で全く成功したと言えないチーフズクラウン系の種牡馬で、この馬自身にも血統面や戦績面で押せる部分がなく、最近のトレンド血統によく見られるような血が存在しません。

それならば母系ということになりあますが、母の父ブライアンズタイムはパワーに定評がありますが、この馬の遺伝力のみで素晴らしいスピードを与えるというタイプでもなく、さかのぼっても大物感に欠けるニッポーテイオーや、かつての名種牡馬も今となっては少し物足りなく感じるマルゼンスキーなど特段目につく部分がありません。

このメンバーの中でも相当厳しいのではないでしょうか。

ニシノウララ

父:リーチザクラウン 母の父:Rahy

前走牝馬限定戦であるサフランステークスは4番人気で4着とある程度の結果は残していますが、今回出走しているトーセンアンバーは3着に来ているのでこのあたりのとの力関係ですよね。この馬は先行して34秒9であがり、トーセンアンバーは後方待機での34秒0ということで、ペースなんかを考えると決して早くはないはずなので、先行力はあるものの少し決め手には欠けるのでしょう。

父リーチザクラウンは2世代目のクロップになりますが、1世代目でいきなりキョウヘイが重賞を勝って幸先の良いスタートとなりましたが、戦績や血統(スペシャルウィーク×シアトルスルー)ということを考えると決して抜群のスピードと決め手を誇っているタイプに感じます。

母系に関してはRahy(ラーイ)をはじめとしてある程度しっかりした血統が揃っている印象を受けますが、最近の上級馬に入っているようなDanzig、Nureyev、ディンヒルなどが存在せず、やはり少し古いかなという印象を受けますね。

やはりこの馬もスケール感に欠ける印象があります。

ピースユニヴァース

父:ロジユニヴァース 母の父:サニングデール

ロジユニヴァース、サニングデールともに日本で活躍した両馬ですが現状まだどんな産駒が出てくるのか判断するには難しい段階ではありますが、母系だけのイメージでとらえると日本で熟成されたスピード血統がならび、バランスの良さは感じます。

問題は父ロジユニヴァースがどこまでという感じはしますが、その父ネオユニヴァースに比べると戦績面では若干スケール感が劣るため、どこまでの産駒を出してくるのかは個人的にはあまり期待していません。ネオユニヴァースだけのイメージで見ると多少時計がかかった馬場で鋭い決め手を発揮するタイプが多いように感じますが、これが代を経てどう変化しているのかがやはりポイントでしょうね。

マイティワークス

父;キンシャノキセキ 母の父:Dynaformer

父がキンシャノキセキということである程度の素軽さは感じますが、母系は若干血統構成が古く近年のトレンドから外れているためどうしても大物感に欠けます。

 

モリノラスボス

父:エスポワールシチー 母の父:ファスリエフ

父系は完全にダート血統であり、母系は決め手に欠けるスピード血統ということで難しい印象を受けます。

 

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