ジャパンカップ2018予想 血統と出走馬の寸評



 

日本最強馬決定戦

2018年11月25日日(日)に東京競馬場で行われる第38回ジャパンカップ(GⅠ、芝2400m)の予想を行っていきたいと思います。

ジャパンカップと言えば、僕が競馬をはじめた1990年代はまだまだ外国産馬の勢いが強い時代でし、それ以前は日本馬は海外の一流馬に胸をかしてもらうようなスタンスだったという印象があります。

それが90年代後半になってエルコンドルパサーやサンデーサイレンス産駒が登場したあたりから完全に風向きが変わったわけですが、近年は外国産馬が出走してきても、あまり怖くないなと感じるようになったのは時代の流れを感じます。

日本馬のレベルが上がったせいもあるかもしれませんが、最近は凱旋門賞を勝つような超一流馬の参戦もなく、真の意味での海外の一流馬との対戦も見てみたいですね。

今年はヨーロッパの名門オブライエンきゅう舎から凱旋門賞5着馬のガブリと、英インターナショナルステークス3着馬サンダリングブルーの二頭が出走してきているので、この馬たちにも注目しながらレースを予想してみたいと思います。

 

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第38回ジャパンカップの展望

アーモンドアイは現役最強馬の称号を得られるのか?

今回注目は何と言っても牝馬三冠を達成したアーモンドアイの参戦ですよね。

オークスを勝った時点鞍上のルメール騎手が、三冠を取れることや世界で通用すると言っていただけに、スワーヴリチャードやシュヴァルグラン、サトノダイヤモンドなど現在の日本のトップクラスにどんな走りをするか注目が集まります。

昔は牝馬だとどうしても能力的に牡馬に劣るというイメージでしたが、ここ十年でジャパンカップを牝馬がのべ四回(ウォッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ二回)制していることから、こういった心配も無用でしょう。

世界的な流れを見ても、凱旋門賞で牝馬の活躍が目立ちますね。

強い馬がしっかりと勝つレース

ジャパンカップは東京2400mということもあり、高いレベルでのスピードとスタミナが要求されます。そのため過去をさかのぼってもわけのわからない馬が勝つことがほとんどありませんね。

過去10年の五番人気までの成績を見ても、累計50頭で[9-7-4-30]ということで人気馬はしっかり上位に来ています。ちなみに一番人気は[3-3-2-2]。

万馬券もほとんど出ていないので、三着に少し人気していない馬が来る程度の波乱しかおきていませんね。

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出走予定馬の寸評と血統診断

すでに枠順が決定しているので順番に見ていきたいと思います。

アーモンドアイ

父:ロードカナロア 母の父:サンデーサイレンス

今年牝馬三冠を達成しましたが、すべてのレースで圧倒的なパフォーマンスを見せましたね。僕もかなり強い馬だと思いますし、間違いなく一番人気でしょう。

ただ・・・、少し人気し過ぎですよね。

オークスなどの内容から以前から心配されていた距離不安の声も聞かなくなりましたが、心配最内枠である点と、これまで並ぶ間もなく交わしてきたレースしかしていない点です。

これまで走ってきた相手とは違いますし、ペースも今までよりは厳しくなるでしょう。スローだと前が捌けるか心配ですし、ある程度ペースが流れてもはたして前が止まってくれるのか、そして最後馬体を合わせた時に今まで通りの走りができるのかは心配です。

またこの馬がまだ三歳の牝馬ということは忘れてはいけないでしょう。

次に血統ですが、母系は非常にバランスよく底力もタップリで何をつけても走りそうな配合ですね。父ロードカナロアも一世代目からアーモンドアイだけでなくステルヴィオも出してきたので能力に疑いはないでしょう。いずれリーディング争いをする種牡馬になることは間違いありません。

血統面から死角を探すとなると、まず祖父キングカメハメハの子供たちが若干取りこぼすことが多い点ですね。父ロードカナロアこそ圧倒的な戦績を誇りますが、今年天皇賞・秋を勝ったレイデオロなども昨年のジャパンカップでは二着だったようにそこまで勝ちまくるタイプではないことが心配です。

相手が弱かったり、得意な条件・距離であったり、あくまでここ一番で勝ちきるタイプであるだけに牡馬と一緒に走る2400mではたして勝ちきれるかという懸念はあります。

本質的には2000mあたりがベストなので完全に信用はできませんね。

ただ能力的には、ウォッカやジェンティルドンナクラスの歴史的名牝の一頭であることは間違いないと思います。

ハッピーグリン

父:ローエングリン 母の父:アグネスタキオン

地方所属馬ですが、中央のレースでもしっかり結果を残していますね。ただ、前走の富士ステークスが11着だったように少し相手が強すぎるでしょう。

ローエングリンは安田記念で活躍したロゴタイプを出していますし、父系(祖父はジャパンカップの勝ち馬シングスピール)の東京コースへの相性は良さそうです。母系もバランスはいいんですが、これまで取りこぼしてきているので目指すは一けた着順まででしょう。

サトノダイヤモンド

父:ディープインパクト 母の父:Orpen

三歳時の活躍からすると、四歳の海外遠征以降は不振とも言える内容でしたが、前走京都大賞典を勝利したのはいいきっかけになるのでしょうか。従来の力が出せれば勝ち負けしてくる一頭ではあります。

そのあたりの判断はこのレースを見てからという気もしますが、前走は失礼ながらアルバートが三着に来るようなレースなので、完全に信頼はできませんね。

血統面は東京コースに相性のいいディープインパクトに母の父はダンジグ系のOrpenで勝負所の脚はご存知のようにあるんですが、心配なのは母系がアルゼンチンの系統で時計面での心配です。

お母さんも活躍した馬ですしアルゼンチンだからダメだとは思わないんですが、デビルズバッグやサザンヘイローなど母系に若干淡白な血があるのが気になるんですよね。

 

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サトノクラウン

父:Marju 母の父:Rossini

今年に入ってからいいところがありません。また昨年の調子のいい時も時計のかかるパワーが必要な馬場でのみ活躍していたので、東京コースが合う感じもしませんね。

血統面を見ると父はラストタイクーン産駒のMarjuで母の父はミスタープロスペクター系で一番スタミナで定評あるMiswakiの子Rossiniですが、どちらの系統も調子が落ちると立て直すのが難しいタイプです。

血統面からは突然復活するというような感じはしません。消しです。

ミッキースワロー

父:トーセンホマレボシ 母の父:ジャングルポケット

前走札幌記念は13着と惨敗してしまいましたが、それまでは重賞でも大崩れしていなかったので、敗因は気になるところですね。

ただ正直なところ、末脚はしっかりとしているものの、あくまで最後詰めてくるだけという感じもして勝ちきれないレースばかりです。どうしても祖父ディープインパクト産駒にありがちな一流半の馬の戦績と似ているので、突然大舞台で激走するかというと怪しいですよね。

父トーセンホマレボシはGⅠ未勝利ですが近親に活躍馬多数の良血、母系はお祖母さんが快速ツィンクルブライドで血筋はしっかりしているんですが、母の父のジャングルポケットも含めて、なんとなく器用そうではないんですよね。

こういうタイプはハマってナンボという気がするので、異常なハイペースになるとか極端なことが起こらないと厳しいような感じはしますね。取りこぼしも多そうな血統構成です。

Thundering Blue(サンダリングブルー:英国調教馬)

父:Exchange Rate 母の父:Forestry

アメリカ産のイギリス調教馬です。

5歳になって重賞に初挑戦しているようですが、4歳まではハンデ戦など平場でばかり走っていますね。今年のインターナショナルステークス(英GⅠ)は重賞挑戦二回目ながら三着に入ってはいますが、八頭立ての八番人気で勝ち馬から四馬身近く離されていたこと、その後カナダに遠征して二着と取りこぼしていることなどから、実績としてはイマイチという感じがします。

血統はあまり聞きなれない血ですが、父と母の父ともにアメリカで走った馬でExchange Rateはケンタッキーダービーに出走はしているものの12着敗れてマイルあたりで活躍したGⅡ勝ちがあるだけの中級馬。母の父ForestryはBCスプリントで一番人気(結果は四着)になるなどスプリントからマイル路線で活躍した一流馬ですが、どちらも短距離を得意とした馬というのが気になります。

恐らく配合的に完全にスピード型というのが出走の理由なんでしょうが、父はゴリゴリの短距離配合ですし、母系もスタミナを感じさせる雰囲気もなく、配合的には少し前向きな気性をしている感じがするので、もしかしたら前目の位置を進むのかなぁと予想していたりします。

血統的にはガッツリ切りたいところなんですが、外国馬は走ってみるまで分からないので手を広げるなら押さえておいてもいいかなぁという感じがしますね。

 

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サウンズオブアース

父:ネオユニヴァース 母の父:Dixieland Band

7歳馬で、これまでジャパンカップへ三度出走しており、一昨年には二着に入っています。しかしながらそれ以来詰め切れないレースが続いています。

何度がGⅠでの2着があるので実績的には上位なんですが、現在の状態ではそのまま信用することはできませんね。

父ネオユニヴァース母の父ディキシーランドバンド、母の母の父もセクレタリアトということで、バランスそのものは悪くなさそうなんですが、第一印象としては現代的なスピードに欠けるという感じがします。

父ネオユニヴァースは時計のかかるレースや馬場を得意としており、スピードや決め手が必要となる東京よりも、ローカルや京都、中山、2歳戦などでこそ浮上してくる種牡馬ですね。産駒が東京コースでかった重賞もいくつかありますが、いずれも時計がかかっているのがいい例でしょう。

タイプ的には強力な先行馬を有力馬達がマークして早めに動いたところを出し抜いていくタイプなので、他力本願な部分も大きく調子を考えても買えません。

キセキ

父:ルーラーシップ 母の父:ディープインパクト

昨年の菊花賞です。その後海外遠征などの影響もあり、目に見える結果を残せていなかったせいもありますが、毎日王冠、天皇賞・秋で三着に入ったのは個人的に意外でした。

確かに今年に入ってからのレースを振り替えてみると、香港ヴァーズ(GⅠ、9着)は海外遠征、日経賞(GⅡ、9着)は強引なまくり、宝塚記念(GⅠ、8着)は後ろからのレースを試して不発だったことを考えると、それほど気にする必要はないのかもしれません。

逆に日経賞は鞍上のルメールがあれだけ強引にレースを進めても押し切れると判断した可能性もあり、こちらが思っている以上に能力があると判断しているのかもしれません。

血統を見ると父ルーラーシップは自身と同じように産駒は詰め切れないレースが続きますが、自身ほど詰め切れていないわけではなく、マイルから長距離までグレード問わずに勝ち負けできている点は評価できますね。

産駒は善戦傾向にあるせいか中位人気が多いのですが、馬券に絡んでくるときは初めての条件などのケースが多く、その条件で底を見せていないのに過小評価されているときなどはうま味のある種牡馬と言えます。

今回も東京2400mは初めてですし、馬券的にも面白い馬とも言えます。また当然距離延長はプラスの血統ですね。

母系は若干スピードタイプですが、ルーラーシップがスタミナタイプなだけに弱点を補完しているような形であり距離的にはベストだと思います。

シュヴァルグラン

父:ハーツクライ 母の父:Machavellian

昨年の勝ち馬ですが、今年に入ってからは個人的な印象としてそれほど存在感がありません。

元々この程度(長距離が得意なGⅡクラスの馬)の実力なのかもしれませんが、この馬のこれまでの戦績を見ていると思い出されるのはかつて長距離で活躍したライスシャワーです。この馬は特にスピードや決め手があるわけでもなく、中距離でもコロッと負けることが多かったのですが、3000mになると圧倒的に強かったのは印象的でした。

シュヴァルグランも実績ほど走りっぷりに軽さや爆発的な決め手があるわけではないのですが、格下にコロッと負けたかなと思ったら、長距離や東京コースになると突然調子が上がってきて大崩れしません。だからどうしてもライスシャワーとかぶってしまいますし、同じように刺客タイプという感じもします。

血統に目をやると母系はヨーロッパ型のスピード配合ですが、配合次第で長距離もこなせて底力もタップリという血です。

問題は父親のハーツクライなんですが、二歳や三歳時から大物感を漂わせながら思ったほど大物に育たない馬がどうしても多いという印象があります。同じハーツクライ産駒のスワーヴリチャードにしてもかなりのポテンシャルを感じさせながらまだGⅠを一回勝っただけというのもいい例なんですね。

これは僕なりの分析なんですが、ハーツクライ産駒は勝負どころでは一瞬物凄い切れを見せるのですが、それが長く続けられないので善戦はするけど肝心なところで勝ちきれないとうのが長所であり短所だと思います。GⅠで勝った馬たちを思い出しても、先行ちょい差しが多いのがいい例でしょう。逆に言うと伸びてくるのかな?と思わせておいて交わし切れずに二着や三着が多いというのもこれまでよく見せられてきました。

だから今回も昨年と同様ほしかったのは内枠でした。

恐らくイメージとしては一昨年のようなレースにはなるのだと思いますが、勝ちきるのは難しいとしても昨年の覇者が五番人気というのはおいしい感じがしますね。

 

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ガンコ

父:ナカヤマフェスタ 母の父:シングスピール

春に日経賞(GⅡ)を勝利していますが、その後目立た成績を残しているわけではなく、実績では完全に劣ります。

血統は母の母の父こそダンジグ系のポリッシュプレセデントですが、どうしても重たい感じがしますね。やはり東京コースよりも京都や中山向けの血統でしょうね。

スワーヴリチャード

父:ハーツクライ 母の父:Unbridled’s Song

前走の天皇賞・秋は大敗でケチはついた感じがしますが、スタート直後によれたマカヒキにぶつけられる形になり、流れに乗れなかっただけなのでで心配はないでしょう。個人的にはいまだにレイデオロとともに現役古馬の最強馬の一角だと思いますし、西の横綱はこの馬だと思います。

この馬の負けた時のレースを振り返ると、距離がたらなかった安田記念をのぞくと、いずれも最後の最後で脚があがった感じがするので、長くいい脚を使うというよりもビュッと一瞬ものすごい脚を使って詰めたり引き離すのが特徴だといえます。

そう考えると外枠に入ったのはかなり痛いなという感じはしますね。

血統上はハーツクライはGⅠを勝ちまくるタイプではなく刺客タイプということもあり、二着、三着に取りこぼす可能性は十分ありますし、母系が少しアメリカ的な配合で前向きそうな血統というのも東京2400mでは不安に感じますね。

やはり東京2000mの天皇賞・秋はベストだったように感じますが、潜在能力でどこまでの結果を残せるか、個人的には好きな馬なので注目してみたいと思います。

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カブリ

父:Galileo 母の父:Anabaa

アイルランドの名門オブライエンきゅう舎からの参戦ですが、今年の凱旋門賞では五着に入っているように、ヨーロッパの一線級ですね。

これまで海外遠征をしてこなかったので、どこまで通用するかは未知数ですが、末脚の持続力で勝負しなければいけない凱旋門賞で上位に来た力は侮れません。

気になる血統ですが、父はヨーロッパの大種牡馬どころかすでに歴史的種牡馬になっているガリレオで、母の父はクイーンズリングの父でもあるダンジグ系のAnabaaです。

ガリレオはかつてはスタミナを持ち味としたサドラーズウェルズ系の産駒ですが、最近はヨーロッパ以外の軽い馬場でも活躍している産駒を送り出しているように、よりスピード型にシフトしようとしています。特に活躍馬の母の父の多くがデインヒルなどのダンジグ系であることが多いのですが、まさしく活躍する配合であり血統的バランスも良く感じます。

強いて言えば極端な時計勝負に対応できそうな血がないのが心配ですが、うまく流れに乗ってたたき合いに持ち込めると、あっさり勝たれてもあまりビックリするような、重たくてしかたのない血統だという感じはありませんね。一回目の凱旋門賞以外はそれほど大崩れがないのが怖いところです。

ノーブルマーズ

父:ジャングルポケット 母の父:Silver Hawk

春は目黒記念と宝塚記念で二桁人気から激走して高配当の原因となりましたが、秋初戦のアルゼンチン共和国杯は休み明けという原因があったにしろ凡走してわけの分からない馬ですね。

それだけに読めない部分があるのですが、全体的にスピードの血は不足しているものの父ジャングルポケットは東京コースの得意なトニービンの系統、母系はシルバーホークやラウンドテーブルなどの名前がありここ一番で勝負強い種牡馬たちが並んでいて不気味な配合ではあります。

スローの上り勝負になると厳しいのでしょうが、ある程度早いペースになったり、レースが早めに動いて我慢比べになるような展開になると、血統的には面白いのは面白いんですよね。

まぁ一けた着順でOKなんでしょうが、超大穴枠を選ぶならこの馬かなというところですね。

ウインテンダネス

父:カンパニー 母の父:マジックマイルズ

最後はウインテンダネスですが、実績的には多少小ぶりにはなりますが、人気薄の目黒記念を勝利するなどノーブルマーズと似ていますね。

血統も雰囲気はノーブルマーズと少し似ていて、父は同じくトニービンの系統のカンパニーで、母系はミスタープロスペクターという違いはあるものの、サンデーサイレンスやアリダーの血があり勝負強い血はもっており、ノーブルマーズより少し底力を落としてスピード寄りにした感じですね。

正直なところ上位馬との力は明らかでしょうし、大外というのはやっぱり痛いですね。

ジャパンカップ2018の予想

今回アーモンドアイの力は認めつつも三歳牝馬ということでどうしても割引したくなります。

マイルチャンピオンシップと同様上位拮抗で下位人気の馬の激走は難しいという印象でしょうが、今回も枠順やコースどりがひとつのポイントとなりそうな気がします。

サトノダイヤモンドに関しては本当は消したかった一頭なんですが、内枠に入ったことにより馬券圏内と考えました。

ノーブルマーズは大穴なら何があり得るかと考えた時に消去法で浮かび上がった馬です。正直なところ掲示板で御の字という感じですが、あくまであえて選んだ大穴枠です。

◎ スワーヴリチャード
〇 アーモンドアイ
▲ カブリ
△ シュヴァルグラン
× キセキ
× サトノダイヤモンド
大穴 ノーブルマーズ



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