コントレイル無敗の二冠達成なるか サリオスの巻き返しは?
2020年5月31日(日)に東京競馬場で行われる第87回日本ダービー(東京優駿:GⅠ、芝2400m)の予想を行っていきたいと思います。
JRAによると6月末までの無観客での開催が発表されました。
これでオークスに引き続き日本ダービーも歓声なきレースということで寂しい限りですが、あと何年かすると”客がいない=2020年”ということで区切りの年にはなりそうです。まだまだ新型コロナが完全に終息したわけではありませんが、早く笑い話やネタ話になってほしいですね。
さて、肝心の日本ダービーですがやはり注目はコントレイル(父ディープインパクト)です。
無敗+中身のあるレース内容を続けてきということで当然期待は高まりますが、今年はサリオス(父ハーツクライ)という強力なライバルがいます。
距離が伸びて若干不安なコントレイルに対して、当然距離が伸びて面白いハーツクライ産駒のサリオスという構図も面白いですが、それとも両頭に割って入る馬がいるのか気になるところですね。
昨年はロジャーバローズを三強に次ぐ面白い存在として取り上げたところ、うっかり勝ってしまいましたが、神予想がこのダービーで復活するのか、オークスを大ハズシしたわたくしが見ていきたいと思います(笑)。
Contents
出走予定馬の血統診断と寸評
昨年は数値化してあたったので今年も血統をベースにして数値化して、各馬を客観的に判断してみたいと思います。
※馬場適正が大きく影響する馬場なので、距離適性のみ1.5倍しています。
サトノインプレッサ
父:ディープインパクト 母の父:Sahm(Mr Prospector系)
無敗で挑んだ前走NHKは三番人気ながら13着に沈みました。
鞍上も武豊騎手から矢作きゅう舎期待の坂井騎手に代わり不安材料も増えましたが、比較的好走例の多い最内枠1枠1番に入ったことがどうでるでしょうか。
父は日本ダービーにかなり相性のいいディープインパクトで、母はアメリカのGⅠホースと言うことで期待は高まります。
母の父はミスタプロスペクター直仔のサーム(Sahm)という種牡馬ですが、同馬の母以外活躍馬はでておらずこのあたりは底力的に非常に気になります。
祖母までさかのぼるとプレザントタップ×ラウンドテーブル系という結構タフな配合はバランス的にいいと思いますが、将来的な大物感という点では何となく魅かれるものがありませんね。
前に行けない点もマイナスですね。
ちなみに社台ファームの生産馬となります。
スピード:★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:19.0pt(基本17pt+馬場適正補正値2pt)
アルジャンナ
父:ディープインパクト 母の父:Tiz Wonderfull(In Reality系)
毎日杯以来の出走ですが、この時勝ったのは隣に入ったサトノインプレッサでした。十分レース間隔を取ったアルジャンナと今月二走目となるサトノインプレッサとの対比という点でも面白い関係ですね。
ここまで重賞を三回走っていずれも馬券に絡んでいる点は評価できますし、ある程度先行できる馬が1枠に入ったという点でも個人的な印象はいいです。
血統は母の父がマンノウォー系でインリアリティ(In Reality)の血を引くティズワンダフルという種牡馬です。その父ティズナウ(Tiznow)はアメリカで安定した活躍をほこる名種牡馬ですが、ティズワンダフル自体は韓国に輸出されたとこうことでこのあたりは気になりますね。
この系統の特徴は仕上がりの早さとスピードをベースにした勝負強さに特徴がありますが、超がつく大物を出してくるタイプではありません。
アルジャンナの血統全体を見た印象としてはマイルから中距離よりのスピード血統という感じです。
時計勝負にもある程度対応はできるとは思いますが、ここから馬が超一流になるという奥行きさみたいなものはないですね。あくまで馬場条件や枠順など立ち回りで勝負するタイプでしょう。
そういった意味では今乗っている松山騎手というのは面白いと思います。
ノーザンファーム産。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:19.0pt
ワ―ケア
父:ハーツクライ 母の父:Oratorio(デインヒル系)
弥生賞二着以来のレースとなります。
ノーザンファーム産のハーツクライ産駒ということで当然気になる一頭ですが、鞍上もルメール騎手ということで予想の上ではやっかいな一頭ですね。
母系はアイルランド産で母の父もアイルランドやイギリスで活躍してGⅠ三勝のオラトリオ(Oratorio)となります。
ヨーロッパのメインストリームの種牡馬というわけではありませんが、デインヒルの血を引いていることで日本の馬場への適性もありそうです。
母系をさかのぼるとニジンスキー系が二代続けてつけられており物凄く特徴的な配合となっていますが、近年は廃れてしまっているタフなニジンスキーの血がどうでるかは気になる部分です。
母がイタリアオークス馬、叔母にはあのシーオブグラスもいる超一流血統で底力は十分ですが、もう少しだけスピード感のある血が欲しかったですね。
スピード:★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★★★ 馬場適正:★★★ 合計:18.5pt
レクセランス
父:ディープインパクト 母の父:Champs Elysees
ノーザンファーム産で馬主はシルクです。皐月賞は三戦三勝で挑み、後ろから行ったもののいいところなく11着でした。
母はフランスオークス三着馬でその父はデインヒル産駒のシャンゼリゼ(Champs Elysees)という血統です。
さらに祖母の父はスピードのあるゴーンウエスト系のザールということで印象としてはタフさを持ち合わせたヨーロッパのマイルから中距離の配合という感じです。
ディープインパクト×フランス血統ということで日本の馬場には合いそうな配合ですが、多少淡白さもあるゴーンウエストの血があるので前走負けすぎで、巻き返しは難しいのではないかという気がします。
スピード:★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:18.0pt
コントレイル
父:ディープインパクト 母の父:Unbraidoed’s Song
現在皐月賞を制して四戦四勝。すでにGⅠを二勝しており風格を備えつつあります。
ノースヒルズ産でキズナの再現なるか気になりますね。
レース内容に関してはここまで完璧とも言える内容でほとんどケチのつけようがありませんね。あと問題は距離だけだと思います。
母系を見ると母の父にはスワーヴリチャードで実績もありスピードと底力を備えたアンブライドルドズソング(Unbraidoed’s Song)にティズナウ、ストームキャットというアメリカの一流種牡馬が並びます。
この三頭ともに元々スピードタイプの出身ながら代を経てスタミナの強化していたタイプなのは面白いところですし、もちろん東京コースへのスピード適性はかなり高いと言えます。
懸念材料としてはどうしてもアメリカ色が強すぎるので気性的に前向き過ぎて道中我慢がきくかという点だけでしょう。距離をこなすのは折り合い次第です。
血統的な将来性という点ではサリオスのほうが面白いと感じるのですが、現時点での完成度ではピッタリの血統ですね。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:23.0pt
ヴェルトライゼンデ
父:ドリームジャーニー 母の父:Acatenango(ズルムー系)
父はオルフェーヴルの兄として知られるものの種牡馬としては印象の薄いドリームジャーニー、母系はドイツの名種牡馬ズルムー(Surumu)の血を引くという珍しい配合です。
ヨーロッパの異系配合なので、一見社台ファームぽい配合となりますが、ノーザンファーム産となります。
兄にはワールドプレミアやワールドエースがおり、母はドイツオークス三着馬、叔父のマンデュロはジャック・ル・マロワ賞を制しているなど、牝系もかなり素晴らしいものとなっています。
配合としては父がワールドプレミアやワールドエースのディープインパクトからドリームジャーニーに代わっており、スピードが落ちた変わりにスタミナやタフさは強化されていると思いますがはたしてその部分が東京の2400mにプラスに働くかというと、舞台としては皐月賞のほうが合っていたと思いますね。
ただ、底力は十分な血統なので舞台次第では将来的にコントレイルに逆転できるのではないかと思います。
将来的にはですが・・・。
スピード:★★★ スタミナ:★★★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★ 合計:18.0pt
ブラックホール
父:ゴールドシップ 母の父:キングカメハメハ
札幌2歳Sではゴールドシップ産駒のワンツーで話題となりましたが、相手が強くなってから成績がパッとしません。
祖母ブルーリッジリバーは桜花賞二着馬で一族にはダイワスカーレットやダイワメジャーのいるスカーレット一族出身の名牝系の出身というのは心強いのですが、どちらかと言えば一本調子の走りをするタイプが多い系統のでどこかで脚をためないといけない東京2400mが向いているとは思いませんね。
父ゴールドシップはもちろんキングカメハメハ、フジキセキと気性的に難しい血が並び、気性的にも少し長い印象です。
スピード:★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★ 合計:14.5pt
ビターエンダー
父:オルフェーヴル 母の父:Afleet Alex
皐月賞は大敗しましたが、プリンシパルSを勝って出走してきました。はたして中二週というローテーションはどうでしょうか。
母系に目立った活躍馬はおらず、日本でも種牡馬として活躍したアフリートの血を引くアフリートアレックス(Afleet Alex)にアンブライドルドズソングというアメリカの母系ですが、スピード感はあるものの仕上がりの早さで勝負するような配合に感じます。
軽い馬場はこなせるタイプでしょうが、前に行って押し切れるだけどの底力があるようには感じませんね。若干ですが長いでしょう。
スピード:★★★ スタミナ:★★ 決め手:★★ 底力:★★ 馬場適正:★★★★ 合計:15.0pt
ダーリントンホール
父:New Approach 母の父:Pivotal
共同通信杯を勝って挑んだ皐月賞は追い込むも届かずの6着でした。
ゴドルフィンの生産馬だけあって近親にはマジカルなどヨーロッパのGⅠホースなどが沢山いる良血馬ですが、問題は父がガリレオ産駒のニューアプローチ(New Approach)という点でしょうね。
産駒からはベストアプローチが出ているように日本でもある程度通用しそうな雰囲気がありますが、とは言っても同じガリレオ産駒のフランケルほどのスピードがないでしょうし、母系にダンジグやミスタープロスペクターなどの速い血が一本欲しかったところです。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★ 合計:17.0pt
コルテジア
父:シンボリクリスエス 母の父:ジャングルポケット
きさらぎ賞の勝ち馬ですが皐月賞は7着でした。ノースヒルズ産。
母系はさかのぼると海外で活躍した馬がいるようですが、近いところではこれと言って活躍馬は見当たらず可もなく不可もなくといった感じの牝系出身のようです。
父はオークスを勝ったデアリングタクトの父の父であるシンボリクリスエスで気になりますが、母系はジャングルポケット×サンデーサイレンス×ニジンスキーということデアリングタクトよりはタフでスピード感というよりはタフな感じの配合です。
距離に関しては問題なさそうですが、決め手や時計勝負に若干不安を残します。
スピード:★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★ 合計:15.5pt
ガロアクリーク
父:キンシャサノキセキ 母の父:Kingmambo
スプリングSを勝ってたとは言え、若干フロック視されていたこともあり皐月賞は人気をしていませんでしたが、直線鋭く追い込んでの三着でした。
果たして距離が伸びてどうでしょうか。
まず父キンシャサノキセキは仕上がりの早さとスピードで勝負するタイプですが、比較的距離的限界を見せやすいタイプで、正直なところ2400mという距離はマイナスです。コースが東京に変わるという点も歓迎はできません。やはり時計は少しかかったほうがいいタイプです。
ただ母系は母の父がキングマンボ(Kingmambo)なのでこのあたりの血は歓迎できます。
近親にはゴルディコヴァ、ガリコヴァ姉妹などがいる世界的な良血馬であり、ナシュワン、リファールという血も大舞台向きの血がありますが、どうしても非社台系の馬でキンシャサノキセキ産駒というのはひかかりますね。
どうしても潜在的なスタミナに欠けるので、ラスト200mで脚色が他と同じようになる気がします。
スピード:★★★★ スタミナ:★★ 決め手:★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:19pt
サリオス
父:ハーツクライ 母の父:Lomitas
皐月賞は二着に敗れてしまいましたが、横綱相撲をしたこともあり決して悲観する内容ではなかったと思います。
父はディープインパクトほどではありあませんが、東京競馬場に相性のいいハーツクライ産駒ですし、距離延長は基本的にプラスになる父系です。
母はドイツオークス馬で母の父がロミタスで他にタイガーヒルという血も入っているように、いかにもドイツという感じの配合になっていますが、東京競馬場の高速馬場がベストとは思わないものの、それでいてここまで結果を残していることが逆に能力の高さを感じます。
脚質的には2000mのほうがいいとは思いますが、距離が伸びて少し息をつけるようなると、また別の引き出しを出してくる可能性もあり悲観ばかりするような配合ではないですね。
個人的に心配な点は、最近ハーツクライ産駒で早い段階から活躍している馬がダービーやオークスになると凡走しているケースが多く見受けられる点ですね。
このあたりはノーザンファームの戦略的なものなのかな?と感じているのですがはたしてサリオスにもそれがあてはまるのでしょうか。
スピード:★★★★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★ 合計:20.5pt
ディープボンド
父:キズナ 母の父:キングヘイロー
皐月賞は10着といいところなく敗れましたが、京都新聞杯を勝ちあがってきての出走です。
村田牧場の生産馬ですが、キズナの子供という子こともあるのでしょうか馬主はノースヒルズグループであり、キズナの馬主でもあった前田普二さんです。
ディープボンドの母系は従弟にローレルゲレイロ(高松宮記念)がいるものの、他に有力馬が見当たりません。
キングヘイローにカコイーシーズ(父アリダー)、マルゼンスキーという母系は最近の有力馬に比べると少しタフな血統なのでどうしても高速馬場に対する懸念はありますね。
配合的には距離をこなせる下地はあるのですが、気性的に難しい配合に見えるので距離的にベストとは思いませんね。
タフ目なレースを先行力で押し切るタイプだと思います。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★ 底力:★★ 馬場適正:★★ 合計:14.5pt
マイラプソディ
父:ハーツクライ 母の父:Salt Lake
早くから武豊騎手が能力を評価していたキーファーズの馬です。今回は皐月賞で大敗したことにより乗り変わりになりましたが、このあたりは馬主側が気を使った可能性を感じますね。
ただ鞍上はくせ者横山典弘、ノーザンファーム産ということで不気味さはあります。
父ハーツクライはスタミナ抜群でその性質をよく伝えますが、母はアメリカのGⅠを勝った上級馬ですが、使われていたのはかなり短めの距離なのでこのあたりがどうでるかは気になりますね。
母系はデピュティミニスター系のソルトレイク(Salt Lake)にシアトルスルー産駒のスピードタイプであるカポーティ、アリダーと配合されているアメリカ型の配合です。
個人的にはハーツクライにはダンジグやミスプロ系の分かりやすいスピードの血との相性がいいと感じているので、これから大きく成長するか大物感という面では若干疑ってしまいます。
最近ハーツクライ産駒多い、早いうちに活躍して古馬になってぽつりぽつり活躍するタイプなのではないのでしょうか。
という今日競馬場で行われてた共同通信杯で完敗しているので、あまり推せませんね。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★ 合計:17.5pt
サトノフラッグ
父:ディープインパクト 母の父:Not For Sale
弥生賞を制して二番人気に推されましたが結果は五着でした。
短期免許で来日していいたマーフィー騎手が帰国後もダービー馬になれると言っていたので個人的に注目していたのですが、はたして皐月賞から巻き返しがあるか気になります。
ディープインパクト×カロ系のノットフォーセール(Not For Sale)でアルゼンチンの牝系というのはダノンファンタジーと同じ配合となります。
そしてサトノフラッグの母はアルゼンチンオークス馬ということで走る下地はありそうです。
アルゼンチン血統なのでイマイチ読みにくい部分はありますが祖母の父はダマスカスの系統ということでやはり母系自体はアメリカの異系配合の雰囲気があります。
おそらくこういうカロの血が入ったタイプは安定して好成績を収めるというよりも、たまに五着ぐらいにコロッと負けたと思ったら突然物凄く強い勝ち方をするタイプなので当然ですがまったく軽視はできないですね。
一瞬のキレ味というよりも雄大に伸びてくるタイプと見てダービー向き、騎手のコメントなどを信じて本命にしようと思います。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★★ 決め手:★★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★ 合計:20.5pt
マンオブスピリット
父:ルーラーシップ 母の父:サンデーサイレンス
最近なんとなく影の薄いルーラーシップですが、京都新聞杯で二着に入り、ダービーに駒を進めてきました。
もちろんノーザンファーム産のルーラーシップ×サンデーサイレンスの黄金配合です。
母系はイギリスの牝系のようですが三代母はBCジュヴェナイルフィリーズを勝つなどアメリカの競馬に出来そうなタイプのようです。
活躍馬もおり、半兄には重賞戦線でしぶとく活躍したフルーキーもおり侮れません。
母系はさかのぼるとソヴィエトスターやイクスクルーシヴネイティヴなど早い血がありますが、このあたりのスピード血もいいですね。
これまでの四戦は京都しか走っていませんが、東京コースの軽い馬場に対する相性も良く、初条件は舐めないほうがいいルーラーシップなので本命筋ではないとはいえ、馬券からは外せませんね。
スピード:★★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★ 馬場適正:★★★★ 合計:19.0pt
ヴァルコス
父:ノヴェリスト 母の父:ダンスインザダーク
僕が密かに気になるのがこのヴァルコスです。
たまたまデイリー新聞の馬体診断のページで馬体を見たのですが、コントレイル、サリオスの次に気になったのがこのヴァルコスでした。デイリー新聞の評価はCだった(笑)のですが、数多くの種牡馬の馬体を見た上でそれらの雰囲気に近かったのがこの馬だったのですが、細かいことは分からないとは言え、全体のバランスはいい馬だと思います。
父がモンズーン(Monsun)の血をひくノヴェリストということで若干馬場に対する対応力に疑問は感じているのですが、青葉賞で二着に入ったように距離に対する適性はやはりありそうです。
そして牝系はさっき見るまで気づかなかったのですが、祖母はあのウインドインハーヘアです。(どうりでいい馬体だったわけです)
このあたりのディープインパクトを産み出した偉大なる血が爆発すれば面白いと思いますね。
スピード:★★ スタミナ:★★★★★ 決め手:★★ 底力:★★★★★ 馬場適正:★★ 合計:17.0pt
ウインカーネリアン
父:スクリーンヒーロー 母の父:マイネルラヴ
皐月賞は同条件で行われた弥生賞で八着に敗れていたこともあり十七番人気だった同馬でしたが蓋をあけてみればなんと4着に入りました。
オークスでウインの馬が波乱を起こして僕も恐怖しているのですが、ウインの馬やスクリーンヒーロー産駒は正直僕には読めません(笑)。
いつも激走する時は気付いたら勝負所でいいポジションにつけていることが多いので、今回もそうならないことだけを祈ります。
血統は三代母の従兄弟にオペラハウスがいるしっかりとした母系ですが、日本ではあまり産駒が走っているとは言えず、どうしても買いにくいですね。
スピード:★★★ スタミナ:★★★ 決め手:★★★ 底力:★★★★ 馬場適正:★★★ 合計:17.5pt
予想
今回は各馬の血統を見て思ったのは比較的中距離型が多いということですね。
逆に言うとそれほどマイラータイプがおらず、近年のクラシックにありがちなスピードと高速馬場を活かして距離を凌駕するようなタイプがいなさそうです。
ガロアクリークも前に行ければ面白かったのですが、このあたりのポジショニングは致命的に感じます。
また前から思っていることとしては世代的なレベルはそこまで高くはないのではないかと思っていたりします。
そう考えるとディープインパクト産駒やハーツクライ産駒以外にも台頭する余地はあるとは感じているのですがそういう時は比較的三冠馬や二冠馬が現れやすいので逆にコントレイルがあっさり二冠を達成して、二着三着に少し人気のない馬を連れてくるというパターンは考えられますね。
実績的にはコントレイルが本命と行きたいところですが、どうも僕がそこまでコントレイルが超大物に見えないのと福永騎手がやらかしそうな雰囲気を感じて対抗までとします。
そして本命はマーフィー騎手も推しており僕が前から決めていたサトノフラッグです。
あとは馬体を見ていいと思ったヴァルコスや未知の魅力のマンオブスピリットが気になりますね。
将来的な大物感という意味ではサリオス、ヴェルトライゼンデを推したいところですが躍動するのはここではないという気もするんですがはたしてどうなることやら・・・。
◎ サトノフラッグ
〇 コントレイル
▲ サリオス
△ ヴェルトライゼンデ
× ヴァルコス、アルジャンナ
注 マンオブスピリット