阪神大賞典2019所感 血統分析から軽めの予想

2019年3月17日(日)に阪神競馬場で行われる第67回阪神大賞典(GⅡ、芝3000m)について、分析をしてみたいと思います。

最近このブログ内ではあまり予想記事を公開していなかったのですが、先週の中山牝馬ステークス金鯱賞の予想が思いのほか、ピタッとはまっていたので調子に乗って予想プロセスを公開してみたいと思います。

阪神大賞典とは

阪神大賞典は三月中盤に阪神競馬場で芝3000mの条件で行われるGⅡレースとなります。

このレースは距離の近い天皇賞・春へのステップレースとして選ばれることが多く、中長距離馬にとっては非常に注目度の高いレースです。

ただ、かつては一流馬が天皇賞・春へのたたき台のレースとして必ず出走してきてGⅡレースの中でも非常に格の高いレースだったのですが、将来的な種牡馬入りのしやすさなどを考えて、中距離レースを重要視する調教師や馬主が増えてきたことや、中距離レースとして中途半端な位置にあった大阪杯がGⅠに昇格したこともあり、近年はかつてほどの重みがありません。

過去を振り返るとはナリタブライアンやマヤノトップガンとのマッチレースや、オルフェーヴルの逸走など、思い出のつまった方も多いレースでしょう。

 

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阪神大賞典の傾向

これは過去に一流馬がよく使っていたことや紛れが比較的少ない長距離レースということもあり、実績馬や人気馬がそのまま強い勝ち方をする固いレースとなります。

出走馬の質が若干落ちてきた過去十年でも一番人気が5-2-2-1と非常に安定した成績をほこります。

血統別に見るとサンデーサイレンス系が活躍しているのですが、これは実績馬や有力馬にこの系統の馬が多いせいもあり、過信は禁物でしょう。

不振はミスタープロスペクター系であり、過去十年で1-1-1-15というのは少し心配な数字です。

馬券に絡んだのは三頭で、勝ったのがトウカイトリック(五番人気、父エルコンドルパサー)、二着に入ったのがコスモメイドウ(一番人気、父キングズベスト)、三着がアドマイヤデウス(三番人気、父アドマイヤドン)となっていますが、どの馬も長距離に実績があったり、まだ完全に底を見せていなかったというのが特徴ですね。

となると能力的限界の見えた馬は狙いにくくなります。

所感

登録馬がすべて六歳以上で上積みは期待できない

さて、登録馬が出そろいましたが、まさかの全頭六歳以上です。なぜこうなった?(笑)、という感じがしますね。

また、あまり実績馬が出てきておらず、穴が多い馬たちばかりなので個人的に予想は難しくなります。

せめてアルバートやダンビュライト、クリンチャーあたりが出てきてくれたらとは思ったりもしますが、ここは仕方がないでしょう。

内訳は六歳馬が七頭、七歳馬が二頭、八歳馬・九歳馬がそれぞれ一頭がの計11頭が出走予定です。

ちなみに七頭出てくる六歳馬達はマカヒキ、サトノダイヤモンド世代になりますが、今回の出走馬達は皐月賞、日本ダービーには一頭も出走していません。
(菊花賞はカフジプリンスが出走しており、三番人気で八着)

重賞二勝馬シャケトラは信用できるか?

今回一番人気が予想されるのがシャケトラ(父マンハッタンカフェ)です。

前走はアメリカンジョッキークラブカップ(GⅡ、通称AJCC)を1年1か月ぶりの長期休養明けで制しており、菊花賞馬フィエールマンも下しています。

また二年前の日経賞(GⅡ)も制しており、2017年の天皇賞・春と宝塚記念ではそれぞれ二番人気、三番人気になるなど期待された馬でした(結果はそれぞれ9着と4着)。

しかしながら、この年の秋はキタサンブラックが大活躍した秋三戦で見せ場がなく、力は一線級からは少し落ちる”GⅡまでの馬”という評価になってしまいます。

また心配な点は長距離実績がない点であり、日経賞やAJCCでは勝ち負っているものの、スローペースを比較的時計の出ない馬場で勝ち上がっており、それほどスタミナを使うようなレースをしていない点です。

サンプル数が少ないので何とも言えませんが、この部分で絶対的な信頼はおけません。

その他の重賞実績馬

ステイヤーズSの勝ち馬リッジマンは決め手が心配

幸いにして六歳以上の馬ばかりなので、上積みは考える必要がなく実績や前走の内容が気にしていればいいでしょう。となるとこれまでの実績馬は?ということになります。

そこでシャケトラの次に目が行くのが昨年のステイヤーズステークスの勝ち馬リッジマン(父スウィプトオーヴァーボード)です。

三連覇していたアルバートが除外され、一番人気に押し出されてこのレースを勝ったのがこの馬だったのですが、オープン入り後3000m以上のレースでは1-2-0-0という実績で長距離適性はあります。

しかしながらこれらのレースではいずれも上りタイムが35秒台であることや、2400m以下では成績を残せていないことから、オープンクラスでのスピードが足らないのが明らかであり、決め手はまったく期待できないというのが現実的でしょう。

このクラスではスパッと差すのは難しいでしょうし、かと言って前には行けず、馬券圏内さえ少し怪しい印象です。

アドマイヤエイカンは前走に余地あり

次にステイヤーズステークスの二着馬だったのがアドマイヤエイカン(父ハーツクライ)なんですが、その次の万葉ステークス(芝3000m)で二番人気に推されながら一転、7着に敗れています。

ただ、レースは少し特殊なレースで、最初の1000mが61.7秒と、この距離なら平均的なレースで進みながら次の1000mが68.6秒というとんでもないどスロー、最後は59.9秒というとんでもないペースの乱高下があったので、勝ちにいって最後は失速しており、このあたりは情状酌量の余地があります。

鞍上はテン乗りだった福永祐一ジョッキーだったのですが、今回岩田騎手に変わってどういった乗り方をするかというところですが、ベテランジョッキーなので当然このレースは見ているでしょうし同じ轍は踏まないと見ます。

負け実績は少ないステイインシアトル

そしてもう一頭、一昨年の鳴尾記念を勝ったことのあるステイインシアトル(父ステイゴールド)ですが、六歳ながらこれまでのキャリアは15戦のみ。

他の馬に比べて負けパターンが確立していないという部分で買える余地はありますし、今まで2000m前後の距離しか走っておらず長距離実績のあるステイゴールド産駒というのはいかにも不気味です。

中途半端に人気しているステイゴールド産駒は危険ですが、少し人気が落ちている今は狙い目とも言えます。

GⅡで二着二回のロードヴァンドール

日経新春杯と金鯱賞という比較的格の高いGⅡで二着二回と実績のあるのがロードヴァンドールです。他にも中日新聞杯で三着が一回あります。

GⅠでこそ大敗していますが、この三つのレースはいずれも逃げ粘ってのものです。

全体的な戦績を見ると比較的前目に行って残りやすい競馬場やレースで良績を残していますね。

比較的前に行きたい馬が多いもののペースは遅くなりそう

登録馬を一通り見た上で展開を考えてみたいのですが、ステイインシアトルやロードヴァンドール、サイモンラムセスやヴォージュなどは、これまでの走りを見ても前には行きたいでしょう。

シャケトラやアドマイヤエイカンなどはそれらの後ろにつけて展開をうかがう形になりなり、有力馬はレースがしやすそうです。

後ろから確実に行きそうなのはコルコバードぐらいになりそうですが、そうは言っても3000mという距離や各馬弱点を抱えているので、無理なペースにはならずスローペースになると予想されます。

実績馬が出てくるときは三コーナーと四コーナー中間あたりでまくり気味に動いてくるのがこの阪神大賞典というレースですが、今回そういった強気のレースで押し切れそうなのがシャケトラぐらいであり、他の馬は無理せず直線にかけるのでは?という感じもします。

そうなるとシャケトラも位置取りしだいでは無理をする必要もないかな?という感じがしますね。あとはアドマイヤエイカンが勝ちに来るか、着を狙いに来るかこのあたりがポイントのような気がします。

このような展開になると後ろの馬は当然厳しくなるので、牝馬のコルコバードがこの距離でまくってこれるか?というのも少し怪しいですね。それができれば一流馬ですが、そんな馬が今まで埋もれていたかという感じがします。

あとは前に行った馬がどこまで踏ん張れるかですが、ギリギリまで我慢はしたいといっても最後はスピード勝負になりそうで、ここは血統面が利いてくるような気がします。

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血統分析

ハーツクライとステイゴールドは無視できず

これまでの実績をあまり考えず、血統面からアプローチしてみたいと思いますが、3000mの距離で怖い、実績があるのはハーツクライとステイゴールドです。

ハーツクライは他の距離で凡走していた馬が長距離になると突然復活したりしますし、我慢比べの混戦につよいステイゴールド産駒は無視することはできませんね。

ハーツクライ産駒は今回アドマイヤエイカン、カフジプリンスが出てきていますが、両者ともに母の父が底力のあるフレンチデピュティとシンボリクリスエスをもっており、なおかつミスタープロスペクター系のスプリンターの血をもっています。

こういう配合はハーツクライ産駒の一流馬に近い配合をしているので、両馬ともに面白い存在と言えますし、上で触れなかったカフジプリンスは最近中距離でしか走ってなかったので、長距離でその適性を見せる可能性もあり、面白い存在ではあります。

一方ステイゴールドは、コルコバードとステイインシアトルが登録されていますが、こちらはステイゴールド産駒が2400m以上の距離で高い距離実績があるとは言っても、気性がきつく個体差がある血統なのでハーツクライほど盲目的に支持することはできません。

ただ、コルコバード、ステイインシアトルともに2500m以上は未経験ということなので、実は長距離馬だったという可能性はあります。

他にはステイゴールド系ではナカヤマフェスタを父に持つヴォ―ジュがいますが、潜在的なスタミナ面では申し分なさそうなものの、スピードの血が少なく、本質的には中距離からクラシックディスタンスあたりの小回りコースのほうが向いているような気もします。

トリッキーなタイプのマンハッタンカフェ

そしてややこしくなるのが本命馬シャケトラがマンハッタンカフェ産駒という点ですが、マンハッタンカフェ自身は長距離を苦にしない馬でしたが、産駒は2000m以下を中心に重賞を勝っており、面白いのは非根幹距離(1600mや2000m、2400m以外の距離)を得意にしている点です。

こういったタイプはヨーロッパ型の種牡馬に多いのですが、こういったタイプは立ち回りで勝負するタイプが多く、中山競馬場などを得意にしています。そうは言ったものの、レースのしやすそうな今回はマイナスとは言えませんね。

ただ、シャケトラ自身は距離適性は中距離からクラシックディスタンスあたりがベストな感じなので、過剰な信頼はしにくい部分はあります。

その他

あと面白いのは産駒が短距離で活躍することの多いスウィプトオーヴァーボード(リッジマン)とダイワメジャー(ロードヴァンドール)がいますが、リッジマンは母系にダマスカスのクロスもあるようにほとんどがアメリカ系の血で占められており、長距離だと我慢比べというよりもいかに粘りこむかという血統に見えます。

ロードヴァンドールに関しては母系がストームキャットにグロスターク系の配合で全体的にアメリカ色が強いものの、配合的なバランスはよく感じるので、こちらのほうが印象としてはいいものの、ダイワメジャー産駒が2000mを超えてくるとほとんど実績がないのがやっぱりマイナスですね。

あとケントオーなんかは父ダンスインザダークが自身も含めて産駒が長距離で抜群の成績を残しているものの、近走の成績や七歳ということを考えると少し格落ち感を感じます。

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予想

◎ シャケトラ
〇 ステイインシアトル
▲ アドマイヤエイカン
△ カフジプリンス
× リッジマン
注 ヴォージュ
穴 コルコバード

馬券的ねらい目

すべてにおいてシャケトラにプラスになりそうな要素が多く、シャケトラの本命ははずせませんが、血統や実績からそこまで絶対的な信頼はおけません。

ただ、長距離適性や決め手などを考えて一着がありそうなのはカフジプリンスまでかな?と感じますが、どの馬も五十歩百歩という感じもして、そうなった時は血統的な要素も考えてコルコバードを押さえておいてもいいでしょう。

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