阪神カップ2017展望 登録馬の血統分析

阪神競馬場で行われる第12回阪神カップ(GⅡ、芝1400m)の展望を行います。

阪神カップとは

2006年から開催されているGⅡ競走であり、阪神競馬場で芝1400mの条件で行われます。

過去の傾向

例年の傾向から言うとタイムは1分20秒から21秒台前半で決着していますが、勝ち馬の顔ぶれをみるとGⅠなどを勝つ馬というよりも、脇役タイプの勝利が多いのはレースの開催される時期の影響が強いような気がします。

 



登録馬の血統と寸評

イスラボニータ

父:フジキセキ 母の父:Cozzene

皐月賞を制した3歳の秋以降からはマイルを中心に活躍してきたイスラボニータですが、この阪神カップでいよいよ引退のようです。

父フジキセキはマイル前後の距離で活躍馬を多数送り出し、数々の重賞ウィナーを送り出しましたが、個人的な印象としてはつかみどころのない種牡馬の印象があり、比較的勝ったり負けたり出入りの激しい種牡馬ですが、イスラボニータの母の父Cozzeneも同様に、突然激走するなど大舞台に強い種牡馬です。

気まぐれなところは両馬ともに似ていますが、イスラボニータの煮え切らない競走成績などを見ていると性質をよく受け継いでいるようなあと感心してしまいます。

両馬ともに重賞レースを勝つほどの決め手は持っているものの、切れ味鋭いというよりはハマった時に強い勝ち方・伸び方をするタイプであり、ヨーイドンの競馬が得意なタイプではありません。また道中の立ち回りに関してもそれほど機動力があるわけではなく、基本能力の高さとその逞しい勝負根性で勝負するタイプであり、自身でレースをコントロールできないのが弱点と言えるでしょう。

そのため本命馬としては若干不安なタイプという感じがします。恐らくこういったタイプは相手が強くなっても弱くなっても同じような結果を出すタイプなのではないのでしょうか。

サングレーザー

父:ディープインパクト 母の父:Deputy Minister

3歳馬ながら急成長をとげ、スワンステークスを制して初めて挑んだマイルチャンピオンシップではGⅠ初挑戦ながら見事3着に入りました。前走の激走がフロックではないことを証明するためにも、ここは買って置きたいところですが、不安なのは初のGⅠレースでのダメージでしょう。

血統面はディープインパクトにDeputy Ministerというテンプレートどおりの配合であり、重賞レースでも信頼できる底力のある配合ですね。祖母Witchful Thinkingはロイヤルチャージャー系の牝馬であり、さかのぼるとBold Rulerなんかの血もありますが、バランスの良い配合とは言えるものの、Mr ProspectorやDanzigなどスプリント戦に対応できるような血が欲しかったところですね。

こういった配合はそこそこ活躍する馬は出るものの超大物が出てこないような印象があります。このレースでは勝負にはなるでしょうが、出来ればマイルのほうが向いているような気がします。

モズアスコット

父:Frankel 母の父:ヘネシー

3歳馬です。デビューは6月と遅かったものの未勝利戦を勝利した後は4連勝で一気にここに挑戦してきました。

注目は父が春先に牝馬戦線を賑わせたソウルスターリングやミスエルテの父である怪物Frankelということですが、いよいよ三本目の矢が登場しました。問題はこのFrankelがどの程度の種牡馬かまだはっきりしないところですが、ソウルスターリングやミスエルテなどのここ最近の活躍を見る限り、若干頭打ち感が見え始めている点は気になるところです。

またこの馬自身については父Frankelは代は経てスピードよりにはシフトしているもののSadler’s Wellsの系統ということで、マイル以上の距離からの距離の延長は何とでもなりそうなものの、問題は1400mという点ですね。やはりちょっと短いのではという気がします。

母の父ヘネシーはパワー系のスピードタイプを送り出していますが、母系はMiswakiにNijinskyということでどちらかと言えば中長距離タイプと言えます。このあたりが少しバランスが悪そうと感じるのですが、どうしても芝だと底力に不安を感じます。

人気にはなりそうですが現時点では何となく信用できない血統ですね。

レーヌミノル

父:ダイワメジャー 母の父:タイキシャトル

稍重の桜花賞を勝利した後はオークス、ローズステークス、秋華賞で大敗が続きましたが、前走のマイルチャンピオンカップは勝ち馬からの0秒2差の4着と復調の気配が見え始めました。

さてこのレーヌミノルという馬、血統どおりの走りをしていますね。ダイワメジャーは2歳戦から活躍する馬が多く、マイルぐらいまでの距離を得意としています。また決め手が鋭いというよりも、スタートダッシュのいいタイプが多いです。

産駒の特徴として、早い時期から活躍するためか早熟と思われますが、僕の中では少し違い、仕上がりが早いだけで、能力通りにはしっかりと走るという印象があります。逆説的に言うと、2歳戦から3歳の春の時に見せた能力以上のことはやらないということで、能力は判断しやすい種牡馬と言えるでしょう。

レーヌミノル自身についてはここまでの戦績の説明はつきやすく、距離は2000m以上に対応できず、スピード勝負はそれほど得意でないものの、ある程度時計のかかる馬場だとしっかり伸びてくる馬だと見るとほとんどが当てはまります。

血統を見てもダイワメジャーは産駒によってはある程度の融通性は利くものの、母系はタイキシャトルにロイヤルスキーにテスコボーイといった日本向きの仕上がりの早いスピード配合で固められており、いかにも短距離タイプの配合です。

短距離路線で大敗が続くと復活は難しいでしょうが、今回時計勝負に強い馬が他にいなければ十分勝ち負けの圏内まで入ってきてもおかしくない馬だと思います。

ダンスディレクター

父:アルデバラン 母の父:サンデーサイレンス

母系はウイニングチケットを輩出した血統ですが、父系が少し底力不足のような感じがします。

シュウジ

父:キンシャノキセキ 母の父:Kingmambo

前年の勝ち馬も、近走不振でちょっと買えません。血統的に調子が悪い時は買わなくていいようなタイプだと思います。

トウショウピスト

父:ヨハネスブルグ 母の父:サクラバクシンオー

5歳馬で前走オーロカップ(オープン)を勝利していますが、まず父馬の名前を見てヨハネスブルグだったので珍しいなと思ったら、血統を見て納得しました。母はあのシーズトウショウです。

父系種牡馬が底力に欠けるスピードタイプだったとしても古馬重賞なんかを勝利するケースとしては、まず母馬がかなりの馬だったというケースしかありませんが、ゴール前でひと踏ん張りできない父系に対して、重賞戦でも十分活躍してきた母親という組合わせで、将来的に条件さえハマれば重賞のひとつぐらいは取れる可能性はあるような気がします。

有力馬がマイラーよりなだけに逃げてスローに落とせれば場合によっては掲示板ぐらいはあるかもしれませんね。

タガノブルグ

父:ヨハネスブルグ 母の父:スペシャルウィーク

かつてはNHKマイルカップ(GⅠ)で二着にきたこともある6歳馬ですが、近走見どころがありません。

血統は父ヨハネスブルグは2歳戦から3歳の春に活躍する早熟タイプの種牡馬ですが、まさにそのとおりの成績を残しています。

スペシャルウィークが入ると時に決め手の鋭い馬を輩出するケースがありますが、母系はWoodmanなども入っており、あまり器用そうなタイプではありませんね。血統的に一変は難しいような気がします。

オールザゴー

父;ステイゴールド 母の父:フレンチデピュティ

夏からオープンクラスではありますが四戦続けて二桁着順の3歳馬です。

最近の成績から非常に買いにくいところですが、個人的には他の人気薄の馬よりはまだ可能性があるかなと感じている一頭です。

理由としてはこの4戦、負けてはいるものの勝ち馬と1秒程度しか離されておらず、血統も母系はそこそこ活躍馬を出している他、ステイゴールドにフレンチデピュティ、さらにさかのぼるとエンドスウィープやFappianoなんかの名前もあり、構成上はしっかりしています。

おそらく母親の活躍などから仕上がりの早いタイプだったのではと推測されますが、最近の凡走はこれに合わせて時計勝負に対応できていない点でしょう。可能性はかなり低いとは思いますが、馬場が悪くなって内枠を引ければ3着ぐらいの夢は見れるかもしれません。

アドマイヤゴッド

父:ハーツクライ 母の父:Danzig

5歳馬ですがここまでスプリント戦を中心に使われてきています。

血統を見るとハーツクライというのが意外でしたが、母系を見ると納得です。祖母はMr Prospectorの直仔であり、アメリカのダートレースでマイルを中心に11勝した上級の快速馬だったようですが、そこにまたスピードキングともいうべきDanzigが配合されており、おそらくこの馬は母系の影響が強く出ていると推測できます。

ただ日本で走っている近親に大活躍した馬がおらず底力に欠けるようで、こういった単調なタイプはハンデ戦や条件を変えてこそ浮上するタイプで難しそうな印象があります。

ムーンクレスト

父:アドマイヤムーン 母の父:シングスピール

ここ二戦凡走が続いています。

血統面から見ると母系が底力やスタミナに優れたヨーロッパ型の配合に対し、父は秀才型の多いエンドスウィープ系のアドマイヤムーンです。アドマイヤムーンはまだ血統的傾向が定まったいるわけではありませんがなんとなくスプリント戦に産駒を多く送り込んでいる印象であり、今のところあまり底力を感じませんね。

元々エンドスウィープの系統の産駒は大崩れがない産駒が多く走った回数のわりに勝ち数が多いものの、鋭い決め手を持つわけでもなく、勝てる相手にしっかりと勝つタイプの種牡馬です。マンハッタンカフェなんかもこういった傾向がありますが、こういったムーンクレストのようなある程度底が見えたタイプが一変というのはイメージとしては湧きにくいところですね。

キャンベルジュニア

父:Encosta de Lago 母の父:Redoute’s Choice

前二走は二桁着順ですが春のダービー卿チャレンジの2着がある4歳馬です。

父はFairly King系の種牡馬であり、母の父はスプリント王国のオーストラリアでは王様のごとく活躍しているデインヒルの系統の種牡馬ですが、印象としてはちょっと日本向きの軽さが足りませんね。取り立てて決めても内容ですし、相手次第ではあるものの光るものを感じません。

エポワス

父:ファルブラヴ 母の父:サンデーサイレンス

9歳馬ながら前走キーランドカップ(GⅢ)を勝利しており不気味な一頭です。

血統面はキャンベルジュニアと違いFairly Kingの子供の中でも一応の実績のあるファルブラヴの子供であり、母系は多数の活躍馬を出しています。サンデーサイレンスにMiswaki、Lyphardなど世界的実績のある馬たちが配合されており、血統だけなら出走馬の中でもトップクラスですね。問題はやはり9歳ということと、四か月ぶりの実践ということでしょう。

ビップライブラリー

父:ダイワメジャー 母の父:フォーティーナイナー

久しぶりの重賞となったスワンステークスで4着となった後、前走京阪杯は2着と調子の良さ伺われますが、少し使い詰めなのが気になりますね。

血統は母系がフォーティーナイナーに三冠馬Affirmed×Never Bendということで一昔前ならアメリカで好まれそうな血統ですが、日本的に考えると少し産駒はパワー系の単調なスピード馬が出そうな印象ですね。ただ母系からはマツリダゴッホやナリタトップロード他多数の活躍馬を送り出しており、基本的な能力に関しては高そうな印象です。

そこに日本的な素軽さのあるダイワメジャーが配合されており、多少の底力は上乗せされているような感じはあるのでGⅡと言えでも比較的メンバーに恵まれたこのれーすであれば多少勝負になりそうな気がします。

シャイニングレイ

父:ディープインパクト 母の父:クロフネ

6か月ぶり、大外枠ということを考えると少し買いにくいのですが、能力はあると思いはずしにくい馬ですね。血統的にGⅠを勝つような配合ではないと思いますが、はまるとたまにスパッと強い勝ち方をするタイプの血統です。ただ今回はあっても2着までかな?

馬券予想

少し全馬を見る時間がないので、あまり深く考えずに馬券の予想だけしてみますと

◎サングレーザー
〇ビップライブラリー
▲イスラボニータ
△シャイニングレイ
×ダンスディレクター
注レーヌミノル、エポワス

となりました。イスラボニータは引退レースでなければもう少し重めの印でよかったんですが、少し割引しました。

お友達予想

ブログ友達梅木官兵衛さんとケンヂさんの予想です。官兵衛さんは愛する3歳牝馬レーヌミノルに行くのかなと思ったら今回はガチ予想みたいです(笑)。

ケンヂさんの本命馬はちょっとビックリしましたが、根拠ある予想です。

阪神カップ 2017 予想 と結果 ◎ダンスディレクターを中心に3連複 結果はイスラボニータ

阪神カップ2017の印付き予想~引退のイスラボニータは消し!。本命はあの穴馬から!!~ついでに中山大障害もやっちゃいます。

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