函館2歳ステークス(GⅢ)攻略 傾向と対策を考える

投稿者: | 2019年7月19日

先月から各地で新馬戦が始まっていますが、今週は早くも二歳馬の重賞第一弾となる函館2歳ステークス(GⅢ、函館、芝1200m)が行われます。

しかしながら、古馬やクラシックの重賞に比べると極端にデータが少なく予想が難しいのが二歳馬のレースです。

実績で判断しようにもほとんどの馬が負けを経験しておらず、弱点探しが難しいですし、仕上げた上での勝利なのか、それとも調教代わりに使ったら能力で勝ち上がったのかでも判断は変わってきます。

また成長段階もまちまちで、いわば小学生低学年の運動会とも言える時期なので、将来のスーパーアスリートが成長の早い馬たちの後塵を拝する可能性も大いにありえますね。

そうなると血統は底力やスピードよりも早熟性などの要素が重要になってきます。

非常に不安定な要素の多いこのレースを過去のレースをデータの面で振り返りながら分析していきたいと思います。

 

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過去十年の函館2歳ステークス

先入観を取り除くために馬名はとりあげず、上位入線馬の父親、人気、枠順をピックアップしていみます。

2009年

1着 スペシャルウィーク、一番人気、1枠1番
2着 スウェプトオーヴァーボード、二番人気、8枠16番
3着 スペシャルウィーク、六番人気、7枠14番

三番人気の馬は父サニングデール(その父ウォーニング)、7枠13番で10着。目立ったところでは十四番人気の馬(父マイネルラヴ)が4枠8番で4着に入っています。

3着の馬はノーザンファーム生産。

2010年

1着 ジャングルポケット、二番人気、3枠5番
2着 ロージズインメイ、一番人気、1枠1番
3着 スニッツェル、三番人気、8枠13番

四番人気の馬は9着で父はマイネルラヴ、2枠2番でした。

特筆すべきポイントとして、このレースにノーザンファームの生産馬、ディープインパクトやハーツクライなど種牡馬リーディング上位の産駒がいませんでした。

ロージズインメイの父はデヴィルズバッグ、スニッツェルの父はデインヒル系のオーストラリアの種牡馬リダウツチョイスとなります。

2011年

1着 アドマイヤムーン、二番人気、6枠9番
2着 ファルブラヴ、五番人気、7枠11番
3着 キングヘイロー、四番人気、2枠2番

一番人気馬は父サクラバクシンオー、4枠7番で四着、三番人気馬は父がデインヒル系のエクシードアンドエクセルで8枠12番から十一着。

二着馬はノーザンファーム生産馬。

2012年

1着 クロフネ、三番人気、1枠1番
2着 スウェプトオーヴァーボード、五番人気、3枠6番
3着 ストーミングホーム、二番人気、6枠11番

一番人気はアドマイヤムーン産駒で1枠2番で5着。

ノーザンファーム生産馬は四番人気、六番人気、七番人気となっていましたが、それぞれ11着(ダイワメジャー)、7着(クロフネ)、8着(キングカメハメハ)でした。

1着馬はクロフネ産駒も、非社台系の生産馬です。

四着に入ったのはのちのGⅠホースのロゴタイプでしたが、当時は4枠7番で十三番人気だったようです。新馬戦の勝ちタイムが1分13秒1と平凡だったことと、父がローエングリンだったことが理由だと考えられます。

2013年

1着 バゴ、一番人気、8枠15番
2着 プリサイスエンド、九番人気、1枠1番
3着 トーセンダンス、八番人気、2枠3番

二番人気は父馬がダイワメジャー(ただし非ノーザンファーム生産馬)で3枠6番で4着。

三番人気は父馬がサクラバクシンオーで4枠7番から16着。

十番人気の馬がノーザンファーム生産馬も8枠16番から7着。

上位入線馬の血統を詳しく見ると1着はバゴ(その父ナシュワン)×ステイゴールド、2着はプリサイスエンド(その父エンドスウィープ)×マイネルラヴ、3着はトーセンダンス(その父サンデーサイレンス)×スウェプトオーヴァーボードでエンドスウィープの血がポイントだったようです。

2014年

1着 スタチューオブリバティ、四番人気、6枠12番
2着 フレンチデピュティ、十一番人気、3枠6番
3着 ヨハネスブルグ、二番人気、8枠16番

一番人気は父マイネルラヴで4枠8番で5着。この馬自身もマイネルの馬でした。

三番人気は父キングヘイローで2枠3番から10着。

スタチューオブリバティの父はストームキャット。

ノーザンファーム生産馬は見当たらず

2015年

1着 ディープインパクト、一番人気、5枠9番
2着 ダイワメジャー、三番人気、6枠11番
3着 ダイワメジャー、十番人気、3枠6番

1着と2着は非ノーザンファーム生産馬も3着馬はノーザンファーム生産。

4着は十二番人気でしかも8枠15番からの上位入線。父はサウスヴィグラスでその父はエンドスウィープで納得。

二番人気馬は父ディープインパクトで2枠4番から七着。こちらも非ノーザンファーム生産馬だったが、一着馬が個人所有なのに対してこちらは共同馬主クラブ所有馬だった。

2016年

1着 パイオニアオブザナイル、二番人気、6枠12番
2着 キンシャサノキセキ、一番人気、3枠6番
3着 ロードアルティマ、十三番人気、3枠5番

2着馬はノーザンファーム生産馬。

1着パイオニアオブザナイルの父はミスタープロスペクター-ファピアノ系のエンパイヤメーカー。3着ロードアルティマの父はシーキングザゴールド。

三番人気の馬は父ショウナンカンプで7枠14番から7着。

2017年

1着 キンシャサノキセキ、一番人気、6枠11番
2着 アイルハヴアナザー、十二番人気、4枠8番
3着 ダイワメジャー、四番人気、4枠7番

二番人気は父ルーラーシップで1枠2番から6着。ノーザンファーム生産馬。

三番人気は父アルデバランで3枠5番から12着。

2018年

1着 ジャイアントコーズウェイ、二番人気、3枠6番
2着 ジャスタウェイ、七番人気、5枠10番
3着 マツリダゴッホ、三番人気、3枠5番

一番人気は父エイシンフラッシュで6枠11番から9着。ノーザンファーム生産馬。

四番人気(8着、父ロードカナロア)の馬もノーザンファーム生産馬。

ジャイアントコーズウェイの父はストームキャット。

 

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上記のデータなどを見ながら共通点を見つけていきたいと思います。

8枠は上位人気馬以外は不振

まず目立つのはここ十年に限定すると8枠の馬がとにかく来ていません。

短距離の小回りコースということもあるかもしれませんが、五番人気以下で上位に来たのは2015年のタイニーダンサー(父サウスヴィグラス)の四着が最高になっており、凡走がかなり目立ちます。

過去十年だと2009年にキョウエイアシュラが二番人気(4.3番人気)で二着。他にも2010年にルリニガナ、2011年にクリスマス、2014年に8枠でトウショウビスとがそれぞれ三着、三着、一着に入っていますが、三番人気(4.7倍)、二番人気(6.2倍)と一番人気(2.1倍)で完全に上位人気馬でした。

アメリカ型のスピードタイプの血がポイント

フォーティーナイナーの血を引く馬の活躍が目立つ

戦績からデータがとりにくいレースになると参考になるデータは血統になってきますが、目立つのはアメリカのスピード血統です。

特にあまり人気のない状態で馬券圏内に来た馬を見ていくと、よく出てくるのがスウェプトオーヴァーボードやサウスヴィグラス、エンドスウィープといったフォーティーナイナー系の血なのですが穴狙いの場合はフォーティーナイナーの血に注意しておくといいのかもしれません。

2013年の二着三着ばはいずれも人気薄ながらエンドスウィープの血をひいておりズバリとはまる結果でした。

2017年の二着馬ウインジェルベーラは十二番人気でしたが父はフォーティーナイナー系のアイルハヴアナザーで十分狙える馬でしたね。

ストームキャット、ダンジグ、フジキセキなどアメリカ型の一本調子の血に注意

他にも上に挙げた三頭の種牡馬の血を引く馬も好走が目立ちますね。

共通点としては比較的一本調子なタイプの馬が多いことが共通点に挙げられますが、2018年の二着馬ラヴミーファインの母系はアメリカ型のアグネスデジタルにフジキセキという配合で母系が見事にピッタリでした。

2010年の勝ち馬マジカルポケットなんかも父ジャングルポケットで少し異質ではあるんですが、よく見ると母の父はダンジグで、このあたりの血が効いていたのかもしれません。

フェアリーキング系以外のヨーロッパ型は怪しい

逆に怪しいのがヨーロッパ系の血を引いていたり、中長距離型の種牡馬ですね。

2018年、2017年と人気してとんだのはいずれも欧州型ぽいゆったりしたレースが得意なエイシンフラッシュとルーラーシップだったというのはアメリカ型が好走していることを考えると対称的とっも言えます。

唯一マイネルラヴ(父フェアリーキング)が結果を残しているぐらいでしょうか。

キングヘイローも若干怪しい感じもしますね。

一番人気、二番人気は比較的信頼できる

全体を通して見えるのは思ったより人気馬がしっかりと結果を残している点ですね。

判断材料が血統や新馬戦の内容、調教の内容にはなってくるんでしょうが、やはり人気もある程度の判断材料にしてもいいようです。

ノーザンファームの生産馬にはやはり注意が必要

あまり時期的にノーザンファームなど社台系の良血馬が出てきていないようですが、たまにポンと人気をせずに馬券に絡んできているのがノーザンファームの生産馬です。

血統的な条件も絡んでいるとは思いますが、アメリカ血統の牝馬をよく輸入していますし、育成も超一流なのでやはり無視はできませんね。

ディープインパクト産駒はほとんど出てきていませんが、ダイワメジャーやクロフネ、ハーツクライやロードカナロアなどの産駒が出てきているようなので、このあたりは欧州型かアメリカ型かで判断したほうが良さそうです。

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