富士ステークス2018予想と出走予定馬の血統評価

マイルの新星は現れるのか?ジャンダルムの巻き返しは?

今週はクラシックレース最後の一冠である菊花賞(GⅠ、芝3000m)が10月20日(日)に京都競馬場で行われますが、その裏の東京競馬場では富士ステークス(GⅢ、芝1600m)が開催されます。

菊花賞に比べると、GⅢということでさほど注目度も高くないレースと言えますが、現在のマイル界は絶対的なスターホースがいるわけではありません。

今年の安田記念を勝ったモズアスコットにしても、まだまだハマっただけという見方もできますし、ヴィクトリアマイルを制したジュールポレールも先週行われた府中牝馬ステークスで四着に敗れるなど、まだまだ信用できない面があります。

そこで気になるのは今年の三歳勢がどうか?ということになりますが、今回はジャンダルムが出走を予定しています。

前々から紹介しているように僕が2017-2018シーズンのPOG(ペーパーオーナーゲーム)でトップに指名していた愛馬(笑)なのですが、春は皐月賞、日本ダービーを9着、17着と大敗していた同馬が、本来の適正距離であるこのレースでどういった走りをするのか注目が集まります。

そこでGⅢはあまり予想公開しないのですが、ちょっと考えてみたいと思います。

 

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レースの展望

高速馬場は避けられないか

今週の週間天気予報を見ると、金曜日に少しだけ雨が降るようですが、全体的にお天気はいいようです。

先週の府中牝馬ステークスでは勝ちタイムが1分44秒7で勝ったディアドラの上りタイムが32秒3というとんでもないもので、他にも三頭32秒台で上がっています。恐らく決着タイムは1分32秒台前半、場合によっては31秒台の突入もあり得るでしょうし、勝ち馬の上りタイムも必然的に33秒5程度にはなってくるのではないのでしょうか。

展開はスローからの早めの仕掛けで我慢比べに?

各馬の脚質を見ていくとどうしても逃げたいのはマルターズアポジーぐらいになります。ただ先行(馬なりで行ける)タイプも多く差し馬が少ないため、仕掛けをあまり我慢し過ぎると切れ負けすると判断する騎手も出てくるはずでこのあたりの駆け引きは面白そうなところですね。

ポイントはいかに長くいい脚が使えるかになりそうです。

有力馬の脚質

逃げ:マルターズアポジー
先行:エアスピネル、ジャンダルム、ロジクライ、レッドアヴァンセ、ウインブライト
差し:ペルシアンナイト、デンコウアンジュ
追い込み:ワントゥワン、ハクサンルドルフ

血統上はやはりディープインパクト産駒が怖い

良馬場の東京マイル戦となると確実にディープインパクト産駒が抜群の相性となります。

また時計も早くなりそうなので、古い血統構成やスピードの血がない馬は厳しくなってくるでしょう。

出走予定馬の評価と血統診断

ペルシアンナイト

父:ハービンジャー 母の父:サンデーサイレンス

マイルチャンピオンシップを勝っている唯一のGⅠホースですが、昨年は不良馬場だったとは言え五着にやぶれており、東京競馬場に対する相性の悪さ[0-1-0-3]が見え隠れします。

決め手はトップクラスながら、勝負所で動ける機動力が持ち味であり極端な上がり時計になると切れ負けして届かない可能性はあります。本来の主戦であるミルコ・デムーロ騎手に戻ってどう乗るかは注目です。

血統的にはハービンジャー×サンデーサイレンス×Nureyevということで抜群のバランスを誇りますが、ディープインパクト産駒のトップクラスほどの切れ味はないと思いますね。ただ、そう思っていたらディアドラがとんでもない上がり時計を記録してビックリしたのですが、絶対的な信頼をおけるわけではありません。やはり阪神や京都向きの馬だと思いますね。

エアスピネル

父:キングカメハメハ 母の父:サンデーサイレンス

昨年の勝ち馬ですが、基本的に善戦マンで馬券的に買いにくい馬ですね。先行しても差しに行っても勝負所でもう一伸びがないなど、こういう馬は誰が乗ってもどうこうなるような馬ではないでしょう。鞍上は主戦を務めることが多かった武豊騎手がジャンダルムに乗るために福永騎手がテン乗りになります。果たしてどう乗るかは注目ですね。

血統的にはキングカメハメハの上級馬らしい、相手が弱いとしっかりと勝って、超一流が相手だと二着や三着にやぶれるという戦績です。また母系は祖母エアデジャヴ―、母エアメサイアから引き継ぐ善戦ぶりも確実に遺伝しており、複勝では狙えるものの、勝ちきるまでいくのかな?という心配はあります。

切れ勝負だとペルシアンナイトより時計勝負には対応できる血ではありますね。

ジャンダルム

父:Kitten’s Joy 母の父:サンデーサイレンス

武豊騎手が昨年から絶賛していた同馬ですが、皐月賞、ダービーともにスタートで失敗して流れに乗れず大敗しています。僕が以前Kitten’s Joyの血統評価で一着か掲示板を外すタイプと書いたらその通りの成績になっているので、うれしくもあり悲しい結果になっています。

ただここは名スプリンターだった母ビリーヴなだけに距離適性はピッタリで巻き返しは十分考えられますが、やっぱりスタートは心配ですし、切れで勝負するタイプではないのでスタートでレースが終わるという可能性も考えられます。

血統的には父がサドラーズウェルズ系のKitten’s Joy(キトゥンズジョイ)ですが、僕が前々から言っているように戦績的にはロベルト系のイメージのほうがしっくりくるかもしれません。ただやっぱり切れ味勝負になると分が悪いのは明らかで、速い流れに乗って最後スッと差すような競馬がベストでしょうね。

と言いながらお母さんの血が距離が短くなって爆発する可能性がないわけではありません。ここはやはり試金石でしょう。

しかしながら斤量は54㎏。ペルシアンナイトが59㎏なのでこの差は大きいですね。

ロジクライ

父:ハーツクライ 母の父:Machiavellian

ここ二戦中京記念は2着、京王杯オータムハンデは3着しているものの、今回は相手が一気に強化されています。晩成傾向にあるハーツクライ産駒でまだ大崩れしていないという点で買える部分はあります。

血統的にはハーツクライ×マキャヴェリアンということでシュヴァルグランと同じ配合ですが、母の母の父がDanzig(シュヴァルグランはヌレイエフ)なので、底力は落ちてスピードはこちらのほうがある感じですね。ただ基本的にハーツクライ産駒はスワーヴリチャードやリスグラシュー、ジャスタウェイのようにスピードを感じさせる馬もいるものの基本はじり脚傾向にあり、純粋な切れ味勝負、ヨーイドン向きのタイプではありませんね。一瞬の鋭い脚を見せて勝負を仕掛けるタイプです。

そのため詰め切れないレースが多かったり、勝つときは先行ちょい差しとなることが多いのですが、この馬もジャンダルムと同じく要はポジショニングが重要ですね。

そういいながらハーツクライ産駒は東京コースで意外と勝負強いんですが、ただハーツクライの上級馬は早い段階から素質を見せるはずなので買いかぶりも禁物という感じもします。よくて三着までといったところでしょうか。

ワントゥワン

父:ディープインパクト 母の父:ファルブラヴ

前走京王杯AHは最後方に近い位置から詰めてきて二着に入りロジクライに先着しています。ただ調子は良さそうであるもののやっぱり相手は強いですね。正直ロジクライとならいい勝負なんでしょうが、厳しい印象です。

血統的にディープインパクト産駒なので東京の千六は合いますが、母の父ファルブラヴで母系はフランスの系統、そこまで時計勝負切れ味勝負で分があるとは思えません。これまでは後方待機で伸びてはいましたが、クラスが上がると頭打ちになるのがディープインパクト産駒の中級馬なので過信は禁物でしょう。

個人的には消しやすい一頭なのですが、今回はそこまで切れ者がいないので、消すかどうかは他との兼ね合いになりそうです。

 

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レッドアヴァンセ

父:ディープインパクト 母の父:ダンシングブレーヴ

休み明けとなりますが、前走ヴィクトリアマイルの三着馬であり、その前の阪神牝馬ステークスも二着と実績はあります。

いずれも先行してのものでしたが、血統的に母エリモピクシーで母の父ダンシングブレーヴは意外性と爆発力があるので、思い切った乗り方をされた時に不気味な感じがします。兄弟はほとんど重賞を勝っているので素性もよく血統面で少し気になりました。

上位馬には詰め切れない可能性もありますが、ひっくり返すとしたらこういうタイプなのではと淡い期待をしています。

ウインブライト

父:ステイゴールド 母の父:アドマイヤコジーン

昨年末あたりから力をつけてきましたが、古馬初GⅠとなった大阪杯は最後ついていけずに12着と大敗しています。

血統的にステイゴールド×アドマイヤコジーンということで意外性のある中距離配合という感じはしますが、東京の千六でどうにかなるタイプとは思えません。またステイゴールド産駒は休み明けボケて飛びやすいので今回は切りですね。

できればもうちょっと長い距離のほうがいいと思いますし、今回は叩きのレースでしょう。

マルターズアポジー

父:ゴスホークケン 母の父:Old Trieste

近走の成績からはまったく変えないんですが、父がStorm Cat系のゴスホークケンであり、唯一の逃げ馬ということで気になりました。

直系は日本でほとんど活躍していないStorm Catの系統なんですが、時計勝負には結構強いんですよね。普通にやれば全く通用しないとは思うんですが、大逃げでも打てば何か起きないかなぁと期待しています。

と、いうか上位数頭とそれ以外の差が大きすぎて、展開しか荒れる要素がないんですよね(笑)。

クルーガー

父:キングカメハメハ 母の父:ディクタット

戦績が安定しませんが、二年前にはマイラーズカップを勝ったり、昨年のマイルチャンピオンシップはやや重ながら追い込んで0.3秒差の7着など、少し軽視するのも早いかなと感じる馬です。

他に有力な馬がいないということもありますが、父キングカメハメハで成長力は十分、どちらかというと使い減りする系統なので、そこも怖いかなという感じはします。

ただ、あくまで希望的な観測ですが・・・

馬券から切る馬

ウインガニオン・・・正直近走不振過ぎて買えません。ステイゴールド×ポリッシュネイビーで切れ勝負も弱そうです。
ガリバルディ・・・前走勝ちきれなかったのは致命的ですね。七歳ということで終わったディープインパクト産駒という印象です。
ゴールドサーベラス・・・父スクリーンヒーローは意外性のある馬ですが切れで勝負するタイプではなく母系も少し古いですね。近走不振で切りです。
デンコウアンジュ・・・昨年のヴィクトリアマイルの二着馬ですが、いまだに何でこの馬が来たのか分かりません。メイショウサムソン×Nijinsky系のマリンエバートの配合で完全にパワーよりの配合です。こういったタイプはやっぱりローカルやハンデ戦向きだと思います。
ヤングマンパワー・・・近走不振で父はオーストラリア出身のスニッツェル(デインヒル系)、突然調子が戻るとも思えませんね。
ヒーズインラブ・・・父親はハービンジャーですが母系がやっぱりちょっと地味ですね。相手次第というタイプという気がしてしまいます。
ハクサンルドルフ・・・アドマイヤムーンはスプリント戦を得意とする馬が多いのですが、かと言ってマイルがいるかというそうではありません。あくまでこの血は特定の条件においてのみ強い血統だと思いますし、基本的には中距離向きだと思います。前走せめて1着につき抜けてくれていれば買えなくもないんんですが、二着というところがイマイチ気にいりません。
ストーミーシー・・・この馬もアドマイヤムーン産駒ですが、この系統は弱い相手にはしっかり勝って、強い相手にはしっかり負けるタイプだと思います。今のところ通常のGⅢで一杯一杯なので厳しいような気がします。
ハッピーグリン・・・北海道所属の地方馬ですが現在二連勝中です。上位三頭がいなければまだ面白かったんですが、パワー系マイラーの父ローエングリンに母系もパワー系なので、厳しい感じがします。配合バランスは悪くはないと思うんですが、東京千六というのもちょっと合わないような気がします。

富士ステークス2018予想

全馬見ていくと、やっぱりエアスピネルとペルシアンナイトとの壁は厚いかなという感じはします。

ジャンダルムは快勝する可能性はあるものの、そうなるとやっぱり元々結構力のあった馬が距離が合わなかっただけという見方もできますし、切れ不足で凡走もあり得ますが、分からないのはこの馬ぐらいですね。

結局上位二頭に展開のあやなどで肉薄できるのがレッドアヴァンセとクルーガーぐらいという感じで、あとは間違って(笑)マルターズアポジーが三着に残るというような展開に期待です。

エアスピネルは勝ちきれない可能性は十分あるものの、ペルシアンナイトのポカも心配ですし、ジャンダルムも未知数。となるとエアスピネルを軸とした絞った買い方が馬券的には安全かなという気がしますね。

※以上の予想は枠順決定前にしていますので、あくまで戦績と血統からの判断になります。

◎ エアスピネル
〇 ペルシアンナイト
▲ ジャンダルム
△ レッドアヴァンセ
× クルーガー
注 マルターズアポジー

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