フェブラリーステークス2020予想 出走予定馬の血統と寸評

投稿者: | 2020年2月21日

サウジカップの創設により有力馬二頭が不在

2020年2月23日(日)に行われる第37回フェブラリーステークス(GⅠ、ダート、1600m)の予想を行っていきたいと思います。

昨年は一番人気のインティが見事人気にこたえ勝利しましたが、今年も出走を予定しており二連覇がかかります。

ただ、今年は昨年まで少し状況が異なります。

例年通りであればダートの一流馬はこのレースを叩いたあと、UAE(アラブ首長国連邦)で行われるドバイワールドカップに挑むというのがよくあるローテーションでした。

ところが今年からは二月の末(2020年は2月29日)にサウジアラビアでサウジカップ(ダート、1600m、一着賞金1000万ドル)が創設され、日本でもクリソベリル、ゴールドドリームという一流馬がそちらへ出走を予定しています。

ダートでトップクラスの実績を誇る二頭がJRAに二つしかないダートGⅠのフェブラリーステークスに出てこないのは残念であり、レースの存在意義も少し微妙なものになってきました。

その分、他の馬にもチャンスが巡ってきたという見方もできますが、はたしてインティの連覇を止める馬が出てくるのか出走予定馬の血統を中心に見ながら、考えてみたいと思います。

スポンサーリンク


 

出走予定馬の血統および寸評

とりあえず分かりやすく系統別に見ていきたいと思います。
(※時間の関係で有力馬からコメントしていきますが、時間の関係で全馬見れない可能性もあるので予めご了承ください。)

サンライズノヴァ

父:ゴールドアリュール 母の父:サンダーガルチ

サンデーサイレンス系です。ゴールドアリュールが亡くなってからすでに三年が経ち、今年デビューする産駒がいよいよラストクロップで寂しいところですが、東京1600mの鬼であるゴールドアリュール産駒はやはり買いなんでしょうか、気になりますね。

サンライズノヴァ自身は叔父にサンライズバッカス(父ヘネシー)がおり、ダートレースに実績のある母系です。

そこにダート界のディープインパクトであるゴールドアリュールがつけられているのでダート適性に関しては完璧とも言えます。

ただ、問題点というか気になる点としては、ゴールドアリュールの上級馬にしてはわけの分からない敗戦が何度かある点です。エスポワールシチーやスマートファルコン、コパノリッキーのようなゴールドアリュール産駒の”圧倒的な感じ”がどうしても感じられず、”一発型”に感じるので、比較的安定した成績を残すゴールドアリュール産駒らしくはないですね。

勝つときは強烈な印象を残すのですが、どうしてもそちらの印象が強く、相手関係や枠順などの冷静な判断が必要だと思います。

三歳時のユニコーンSは自信の本命でとらせてもらった馬なので思い入れはあるのですが、もしかしたらそんなに強くはないのかな?という感じはしますね。

相手関係を考えると力的に上位ですが、どうも軸としては信頼しずらいですね。

ただ、プラス材料としては消耗していない時のほうが走るタイプなので、休み明けは逆にプラスに感じます。

テーオージーニアス

父:ゴールドアリュール 母の父:Afternoon Deelites

サンライズノヴァと同じくゴールドアリュール産駒でサンデーサイレンス系です。

母の父はなんとサンライズノヴァの母の父であるサンダーガルチが勝ったケンタッキーダービーの時の八着だったアフタヌーンディーライツです。

実はこのアフタヌーンディーライツですが、ちょうど僕がアメリカ競馬にも少し気になりだした時期(競馬雑誌ギャロップのアメリカ競馬のコーナーで注意深く読み始めた頃の馬です)なので、何となく覚えていました。

ただこのダマスカス系のアフタヌーンディーライツにバックパサーの系統という母系を見ると、なんとなく古さを感じるというかトレンドから外れているような印象を受けます。

あくまでアフタヌーンディーライツは一流半のGⅠホースでしたからそこまでの母系ではないのかな?という気がしますね。

全体的に奥行きを感じる血統ではないですね。単調なスピードタイプという印象を受けるので、GⅠでは踏ん張りがきかないような気がします。

→ 大和Sへ出走となりました。

アルクトス

父:アドマイヤオーラ 母の父:シンボリクリスエス

父はアグネスタキオン産駒のアドマイヤオーラでサンデーサイレンス系です。

それほど多くないアドマイヤオーラ産駒から出てきた重賞馬ですが、アドマイヤオーラ自体は芝のレースを走っていないのでこのあたりは気になるところですね。

個人的にはアドマイヤオーラ自身は芝のレースしか走っていませんが、その父アグネスタキオンはその母の父であるロイヤルスキーの影響が種牡馬になってから出ているという声もあり、ダートへの適性はあると見ます。アドマイヤオーラは母の父もカーリアンなのでパワー型なのは間違いありません。

ただこの父系から感じるのは抜群のダート適性があるというよりも、芝もダートもこなせるというパワー型の持続型スピードタイプという感じなので、スペシャリスト相手だと若干見劣りはします。

母系は母の父がシンボリクリスエスですが、この馬も印象としてはアドマイヤオーラに近く、大きな馬体を活かしたパワータイプの馬が多いので、全体的には良くも悪くもバランス型という感じがしますね。

まだ底を見せていないので軽視はできませんが、かと言って近親に一流馬がいるわけでもなく、GⅠクラスになると少し決め手に欠けるような血統構成には感じます。

馬場が湿って時計が速くなったほうがいいタイプだとは思いますが、そうなるとモズアスコットもいるんですよねぇ・・・。

ケイティブレイブ

父:アドマイアヤマックス 母の父:サクラローレル

父アドマイアヤマックスはサンデーサイレンスの直仔でほとんど芝で走った、母の父は中長距離GⅠを制した芝のパワータイプのサクラローレルということで前述のアルクトスに血統的な印象としてはよく似ています。

伯父にビーマイナカヤマ(父エブロス)がいるのでダートに対する下地はこのあたりから来ているのでしょうが、アルクトスが母の母の父にスピードをよく伝えるシーキングザゴールドを持っているのに対してこちらは中距離型のビーマイゲストという点でスピード感という点は若干こちらが見劣りします。

実際にケイティブレイブ自身も2000mあたりで結果を残しており、勝ち負けするには何らかの後押しが必要に感じますね。

近走の実績からすると買いにくいのですが、気になるのは母の父が最近亡くなったサクラローレル。こういう時は切ると来るのが競馬なんですが、迷います(笑)。

8枠に入ったのはマイナスかと思ったものの、戦績を見直すと比較的外枠に入った時のほうが成績も安定してるんですよね・・・。

タイムフライヤー

父:ハーツクライ 母の父:ブライアンズタイム

父はハーツクライでもちろんサンデーサイレンス系です。

ホープフルステークス(GⅠ、芝2000m)を制した芝のGⅠホースですが、三歳以降は勝ち星がありません。

ただ、勝ちがないとは言っても皐月賞の1秒1差が勝ち馬との最大差であり、それ以外のレースは勝ち馬と1秒以内に来ており大負けはしていません。

これをどう見るかですが、個人的には決め手のなさが原因と感じますね。

母の全兄はダートで活躍したタイムパラドックス、三代母の孫にサクラローレルがいる不気味な血統ですが、個人的には父ハーツクライは影響力の強い種牡馬なので、正直なところダートはどちらかというと向いていないような気がします。

前々走のフェブラリーステークスと同条件で行われた武蔵野Sの二着が気になるところですが、先行馬が潰れただけなので信用はできません。

最後は伸びてくるとは思いますが、三番手四番手集団の一角で掲示板前後というのが現実的なような気がします。

穴馬というよりも消してこその馬だと思いますね。

ブルドッグボス

父:ダイワメジャー 母の父:デインヒル

父はサンデーサイレンスの直仔のダイワメジャーです

母の従姉妹にはあのシーキングザパールがいたり、さかのぼるとリファールもいる名牝系の出身です。

ただ、この馬の兄弟は地方で多少活躍している程度で、久しぶりにブルドッグボスが出てきたという感じです。

スプリント戦で結果を残している同馬ですが、ダイワメジャーは比較的距離に限界を見せるタイプなので距離延長はマイナスでしょう。

またダートはパワーがあるのでこなせるというタイプの種牡馬ですし、母の父も芝型のデインヒルでスペシャリスト相手にどうかなと思います。

ここは消しですね。

ヴェンジェンス

父:カジノドライヴ 母の父:スペシャルウィーク

エーピーインディ系

この馬には印を実は入れていないのですが、血統的にはカジノドライヴは少し期待している種牡馬であり、未知数でちょっと気になる一頭です。母の父が大舞台に強いスペシャルウィークというのもそれを後押ししています。

ただそこまで信頼していないのは非根幹距離のレースで好走している・勝ちきっていない(ここがポイント)点であり、根幹距離で不発というのはありがちですね。

初の東京コースというのも魅力ではあるんですが、あと問題なのはすでに七歳という年齢もあり、ここで化けるかというとウーン・・・という感じですよね。

またエーピーインディ(シアトルスルー)系のここぞという時の善戦力(好走はするけど勝たない)であっさり消してもいいかな?というのが直感的な本音ですね。

あくまで乱ペースになった時の穴枠でしょうか。

キングズガード

父:シニスターミニスター 母の父:キングヘイロー

エーピーインディ系

9歳馬です。もうこの時点で消しなのですが、他にもマイナス要素が沢山あり、追い込み脚質、東京コースが極端に苦手なシニスターミニスター産駒という点で買える要素がありません。

デルマルーヴル

父:パイロ 母の父:コマンズ

エーピーインディ系のパイロ産駒です。

大崩れしておらずまだ若いので軽視は禁物ですが、血統面からはあまり買いにくい一頭です。

母系はデインヒル産駒のコマンズにさらにさかのぼるとヨーロッパで活躍している血があり、印象としては芝の中距離型です。

父パイロはタピットを経由した系統ですが、産駒はパワー寄りのスプリンターが多く父系と母系のコンセプトとしては真逆で少し微妙という印象を受けます。

またパイロ産駒(というかエーピーインディ系)が東京1600mを苦手としているデータも気になりますし、パイロはやっぱりGⅢや特別レースでひも穴狙いに行くタイプだと思いますね。

ミューチャリー

父:パイロ 母の父:ブライアンズタイム

船橋からの参戦でこの馬もパイロ産駒のエーピーインディ系です。

パワーのパイロに母系もブライアンズタイム、コマンダーインチーフ、チーフズクラウンと並び、硬派なパワー型血統です(笑)。

母系は祖母が中央で活躍したゴッドインチーフというのは評価できるものの、近代的なスピードの血が足りているわけではなく、やはり地方向きだなという印象を受けます。

もし中央でデビューしていれば芝でもある程度走った可能性も感じますが、今回は中央のスピードに戸惑うのではないのでしょうか。

最後スピードに乗ったところがゴールという気がします。

モジアナフレイバー

父:バトルプラン 母の父:フレンチデピュティ

ミスタープロスペクター系です。

大井からの参戦ですが、叔父にセイウンコウセイ(高松宮記念)がいる不気味な血統です。

東京大賞典ではオメガパヒューム、ノンコノユメに次ぐ三着に入っており軽視はしにくい実績ではあります。

血統的にもアメリカのそうそうたる種牡馬がならんでおりダートの適性は高いですね。

ただ、父バトルプランはエンパイヤメーカー×シーキングザゴールド、母系はフレンチデピュティ×カポーティ×ミスワキとゴリゴリ(笑)のアメリカ型は魅力もゴリゴリ過ぎて地方向きのパワータイプかな?という気もします。

そう考えると時計の出やすい東京1600mが不安で勝負所でついて行けるかという不安があります。

インティ

父:ケイムホーム 母の父:Northern Afleet

ゴーンウエスト(Gone West)系というかここではミスタープロスペクター系として分類します。

昨年の勝ち馬で、その後二戦ほど凡走していましたが、ここ二戦はそれぞれ三着に入るなど調子は良さそうです。

スピードが特徴の同馬であり、他との兼ね合いというよりもどこまで自分の走りができるかというのがこの馬にとってのポイントでしょう。これはいかにもゴーンウエスト産駒らしいと言えます。

比較的安定感のある系統ですが問題は母系も含めて底力だと思います。タイプ的には決め手に優れたタイプではなくスピードを活かして最後いかに粘れるかというタイプなので、強い馬にはしっかりと負けるという父系す。出走馬に一流馬がいると簡単に負けるのが特徴ですが、有力馬二頭がいないのはプラス材料です。

母系はアフリートにストームキャットという配合でどちらも芝・ダート両方走れる良質なスピード血統ですが、両方ともに突然コロッと負ける気分屋の血ですね。

調子も良さそうなのであっさりと勝ってもおかしくはないのですが二連覇するほどの父かというとそこが不安ですね。

ミッキーワイルド

父:ロードカナロア 母の父ファルブラヴ

ロードカナロア産駒なのでミスタープロスペクター系です。

ただ父系はどちらかというとヨーロッパの芝向きにシフトチェンジしているキングマンボの系統で、母の父もサドラーズウェルズの全弟であるフェアリーキングの系統なので、ダートが最適性というタイプではなく、こなしているタイプの血統に感じますね。

近親にはグランアレグリアなどの有力馬もいますが、ここを勝って今後ダートで大活躍してくような血統にも思えず、勝ちきるイメージがありません。

ノンコノユメ

父:トワイニング 母の父:アグネスタキオン

明けて八歳となったノンコノユメですがフォーティーナイナーを介したミスタープロスペクター系です。

一昨年のこのレースの勝ち馬ですが昨年は大敗しています。

ただ大井に舞台を移したあとは勝ちきれないものの安定した成績を残しておりこのあたりは不気味です。

血統的にはフォーティーナイナー系は調子がいい時は比較的安定した成績を残すので、メンバー的には簡単に切るないタイプの馬ですね。

年齢的にさすがに勝ちきるのは難しいですが、三着ぐらいははまるとありそうです。

 

ワイドファラオ

父:ヘニーヒューズ 母の父:アグネスタキオン

ここからはストームキャット系です。父はストームキャットの孫にあたるヘニーヒューズですが、かつて同レースを制したモーニンを出しています。

一般的なストームキャット系の特徴としては、早熟でスピードタイプ、勝ち馬率は高いものの若干底力に欠けるのが日本での特徴となります。ただ、アメリカとは若干傾向が異なった傾向を見せています。

ヘニーヒューズの個人的な分析としてはベストは1200m~1400mのダート、信頼できるのは四歳の春までということで、ワイドファラオ自身もギリギリ買えるのはこのあたりのレースまでかな?と思います。

ここ三戦は勝ち負けはできていませんが、芝のGⅡを勝ちきるほどのスピードはやはり魅力です。社台ファーム系の牝馬にアグネスタキオン×ノーザンテーストという当時の一流種牡馬が種付けされており、母系はしっかりしている点も魅力ですね。

マイナス面としては仮に勝ち負けになった時に見せ場を作りながら勝ちきれないというのもストームキャット系にありがちなパターンという点ですね。

相手関係から考えると血統的にも上位の一頭ではないでしょうか。

賞味期限が切れていなければ(笑)かなり面白いと思います。

ワンダーリーデル

父:スタチューオブリバティ 母の父:マヤノトップガン

ストームキャット系

武蔵野Sの勝ち馬ではあるもののはハマったレースだったので信頼はできません。

血統的には母系はブライアンズタイム産駒のマヤノトップガン×コマンダーインチーフ×ブレイヴェストローマンという配合でパワーのある配合なんですが、スプリント力のあるタイプの母系ではないので、やっぱりGⅠというよりもGⅢあたりで面白いタイプの馬ですね。

モズアスコット

父:Frankel 母の父:ヘネシー

唯一のノーザンダンサー系であり、芝のGⅠホースです。

父がサドラーズウェルズ系のフランケルということで不安視された前走の根岸Sを勝ったこともあり、一番人気にもなっていたりするようですが、個人的にはやはり血統面は不安です。

父フランケルはガリレオ×デインヒルという配合でやはり芝向きの種牡馬ですし、こういうタイプがダートで結果を残すのはあくまで能力と体のサイズでカバーしている感じなので、より高いレベルになった時に同じ走りができるかと言うと信頼はしずらいです。

前走の関係者コメントもうまく砂をかぶらずに進めたというコメントも気になりました。逆に砂を被ったら不安ということになりますよね。

母系は従弟にアメリカのGⅠホースがいる良血馬なのはプラスなんですが、父系のサドラーズウェルズはかなり主張の強いタイプであり、能力でどこまでダートをこなせるかという感じがします。

あっさりと勝つ可能性はありますが、かつて芝とダートのGⅠを制したアグネスデジタルのような配合かと言うと全く違うので僕的には消す方向でいきます。

予想・馬券攻略

おそらくペースはそこまで速くならないと思うので前に行ける馬はある程度残ると思います。

そうなった時に抜け出してくるとなるとやはり決め手がある馬だと思うのでサンライズノヴァやノンコノユメあたりは怖いですね。ただこのあたりは場合によってはポジション取りに失敗する可能性もあるのでそこまでの信頼ができません。

逆にアルクトスはある程度詰めて来るとは思うのですがゴリゴリのダート血統でもなく、勝ちきるイメージがありません。

またある程度勝負できるとすればGⅠなので、距離に融通性がない、ダートにそこまでの適性がない血統の馬はどうしても信頼できません。

モズアスコットは前走はあまりにもハマった感があり、やはり芝でこその血統なので砂を被ってやる気をなくす可能性は十分あると思いますね。上位人気で切りにいくならこの馬でしょう。

そういった点で勝たれたらもうしょうがなく諦めるしかないですね。個人的には五着か六着あたりと予想します。

本命は消去法でインティにはしていますが、あくまで三着以内は確保するだろうという予想で、三連単、三連複での軸という立ち位置なので、そこまでの信頼はしていません。

◎ インティ
〇 ワイドファラオ
▲ サンライズノヴァ
△ アルクトス
× ノンコノユメ

馬券的に穴を狙うとすれば、やっぱり東京のダートなのでひも穴狙いで8枠の馬を抑えるのが基本でしょうか。あと気になるのはヴェンジェンスですね。

総括すると、本命馬・上位人気馬の信頼度が低く、そこまで投資してはいけないレースです。インティを軸とした三連複がベストでしょう。

スポンサーリンク


 

Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)