秋華賞2018の結果と感想

昨日京都競馬場で行われた秋華賞(GⅠ、芝2000m)を振り返ります。

すでにご存じのとおり、アーモンドアイ(父ロードカナロア)が史上五頭目の牝馬三冠となったわけですが、僕なりの感想と他の出走馬の今後なども含めて考えてみたいと思います。

今回はアーモンドアイの三冠も注目でしたが、多数のディープインパクト産駒が出走していたことや、昨年デビューしたばかりの種牡馬ロードカナロアやオルフェーヴルの子供(アーモンドアイとラッキーライラック)が秋を超えてどんな成長しているかという点でもかなり注目していたのですが、そういった視点でも考えてみます。

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秋華賞(GⅠ)の結果

2018年10月14日 京都競馬場 芝2000m(内回り) 良馬場

1着 アーモンドアイ(一番人気) 1分58秒5
2着 ミッキーチャーム(五番人気)
3着 カンタービレ(三番人気)
4着 サラキア
5着 ラテュロス
6着 ランドネ
7着 プリモシーン
8着 ゴージャスランチ
9着 ラッキーライラック(二番人気)
10着 サトノガーネット
11着 トーセンブレス
12着 パイオニアバイオ
13着 ダンサール
14着 オールフォラブ
15着 ハーレムライン
16着 オスカールビー
17着 サヤカチャン
(出走取消)スカーレットカラー

スタッツ(ラップタイムなど)

12.1 - 10.9 - 12.7 - 12.1 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.5 - 11.8 - 11.9

前半3F:35.7 後半3F:35.2(勝ち馬33.6)
前半5F:59.6 後半:58.9

内容

まずレースの内容について触れてみると、強力な決め手をもつアーモンドアイがいるだけに前に行く馬が多くなりハイペースになるのではという憶測がありましたが、ペースとしては平均から少し遅いぐらいでした。極端なスローとまでは言えませんね。

レースはミッキーチャームがひっぱり、それをランドネやオスカールビー、ハーレムラインなどが追走する形でした。トーセンブレスやサトノガーネットはスタートが悪かったですね。その他の馬はアーモンドアイも含めて有力どころもよくはなかったような感じでした。

逃げたミッキーチャームが作り出したペースは59秒8で、勝ちにいくのであればあと0.5秒遅ければ理想的な展開でしたが淡々と流れていましたね。結果的には前半12.0秒で流れて、後半は11.8秒という京都らしいよどみのない流れとなりましたが、四コーナー手前から徐々に進出してきたアーモンドアイとそれを真後ろから追走するカンタービレという図式です。

最終的に満を持して追い出したアーモンドアイが粘りこみを図るミッキーチャームをしっかり交わし、見事三冠達成。遅れてきたカンタービレが三着を死守したというような内容でした。

レースの感想

アーモンドアイ強し!

今回レース前の展望としては、絶対的な本命アーモンドアイに死角はなく、八頭出走してきた秋華賞に相性のいいディープインパクト産駒がどう挑むかという見立てでした。

秋華賞2018予想 ポイントはディープインパクト産駒の取捨か

まず率直な感想として、アーモンドアイ強かったです。素直に三冠おめでとうと言いたいと思います。

正直なところ出走馬の面子を見る限り春先にとびぬけた評価だったラッキーライラックしかひっくり返せないだろうという印象だったんですが、まったくその通りの大楽勝でした。

レースは今回のレースアーモンドアイにとっては理想的な展開だったと思います。極端にペースは遅くなり過ぎず、若干後ろ目とは言え、ペースによっては仕掛け所で何とでもなりそうな展開だっと思います。本来は各馬がもっと野心的な乗り方をするのであれば、乱ペースにしたりアーモンドアイに被せていくという方法もあったと思うんですが、あまりにも力が違い過ぎて、逃げたミッキーチャーム以外は少しでも上位を狙うような割り切った乗り方でしたね。

残念ながら唯一対抗できると見られたラッキーライラックが四コーナー手前で手前を変えた瞬間に失速したことは計算外でしたが、他の馬は軒並み僕の想像した通りの走りでしたね。

三着に入った武豊騎手のカンタービレに関しては、本来はもっと前目に行きたかったはずですが、スタートがあまり良くなかったので、途中からアーモンドアイの後ろにつけてマークするような形となっていました。どの馬も比較的折り合いはついていたのですが、ミッキーチャームとこのカンタービレは道中若干口向きの悪さを見せていましたが、このあたりは成長の余地はありそうですね。

カンタービレはエンジンがかかったのが遅かったのが悔やまれることろですが、スタートですべてが決まってしまった印象です。無駄に仕掛けを早くしてアーモンドアイに競りかけていっても最後止まっていたでしょうし、今回ばかりはあれが限界でしょう。力のあるところは示すことができました。

また二着のミッキーチャームは一線級の馬とは初参戦でしたが、ある程度のペースで行って残るなど重賞戦線で十分やって行けそうですね。今回ばかりは相手が悪かったということです。

他の馬についてはノーチャンス。力が単純に足らなかった、もしくは京都の2000mが向いていなかったと思います。

馬券法はアーモンドアイを軸にしたんですが、なんとかこれを軸に稼げないのか色々買い過ぎて、当ててマイナスになっちゃいました。結果的に気になった馬が上位に来ていたので、割り切って絞りこむべきでした。最近こういう割り切りができていないのはマイナスのせいでしょうか(笑)。

心配されるディープインパクト産駒の小粒化とロードカナロアとオルフェーヴル

種牡馬の観点から見ると、今回もディープ産駒の二着、三着に入り、相性の良さを見せましたが、個人的には心配です。

前々から行っているようにディープインパクト産駒の突然の激走はないと言っていますが、そのとおりになりました。ただ、昨年から感じている違和感が何となくディープインパクト産駒に大物感がない点です。

ディープインパクト産駒が登場したころ、特に一昨年あたりまでは爆発的な末脚をもち、何かやらかしてくれそうな産駒が多かったはずなんですが、昨年、今年は牡馬も含めてなんとなく超一流になりそうな馬がいません。重賞は勝っていたり、今回の秋華賞のようにGⅠで上位には来ているものの、何となく来ている感じなんですよね。

それこそ枠順を変えてもう一回レースをやれば着順が入れ替わりそうな感じで絶対的な感じがありません。

恐らくこのあたりの原因は社台系の有力牝馬にロードカナロアやオルフェーヴルがつけられているといった理由もあるのでしょうが、加齢による遺伝力の弱まりを少し案じてしまいます。

逆にアーモンドアイを初年度から送り出したロードカナロアに関しては父キングカメハメハのようなスタートで、この系統の基礎能力の高さと遺伝力をまざまざと見せつけてくれた感じがします。ただ、個人的な予想としてもしかしてロードカナロアは牡馬よりも牝馬に一流馬が多く出てくるのでは?と予想しているのですが、あくまで個人的な予感です。

オルフェーヴルは逆にちょっと風向きが怪しくなってきました。

勝ち馬率が低いものの、一発型の系統らしく二歳戦から三歳の春先の段階でラッキーライラック、エポカドーロ、ロックディスタウンなど大物感を漂わせた馬が登場しましたが、どうもパッとしません。今週の菊花賞でエポカドーロが凡走してしまうと種牡馬生命に若干影響が与えそうな気がして心配ではありますね。

なぜ調子が上がらないのかと分析しているのですが、もしかしたらオルフェーヴルという種牡馬は思った以上に牝系の特徴を出しているということも考えられます。

ロックディスタウンであれば母の父Storm Catの早熟性、ラッキーライラックは母系のフォーティーナイナー系×シアトルスルーというアメリカ型の前向き気性配合でレース内容も当てはまります。となるとエポカドーロは母系がフォーティーナイナー系×シェイディハイツ(ミルリーフ系)で今までの成績も何となく納得なんですよね。

また、これまでのところ父ステイゴールドというよりオルフェーヴルの母の父メジロマックイーンぽい実は何となくスピードがある感のほうが出ているので、イメージとしてはこっちの感覚でとらえておいたほうがいいような印象も感じてしまいます。

となるとエポカドーロが意外とあっさり菊花賞を勝ってしまうのか?と考えてしまいますが、菊花賞もこういった視点で結果は気になります。

 

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気になった馬と今後の注目馬

アーモンドアイ

父:ロードカナロア 母の父:サンデーサイレンス

ルメールも海外どこに行っても通用すると言っていますが、その通りだと思います。手前を変えまくる変な走法が原因なのかは分かりませんが、これまで僕が見てきた牝馬の中でも最上級の部類の強さだと感じます。

凱旋門賞でも通用するという声もではじめましたが、個人的な望みは年内での引退です。

これだけの馬だけに大舞台で見てみたいというのは正直なところですが、これだけの馬だけに充実しているうちに引退して、日本のアーバンシー(凱旋門賞馬で引退してからもガリレオやシーザスターズなど大種牡馬の母になった)になってほしいですね。

この馬に関しては祖父キングカメハメハに近い戦慄を感じました。

恐らく現役馬の中ではスワーヴリチャードぐらいしか対抗できないでしょうが、現役続行するのであれば今年はエリザベス女王杯かジャパンカップのどちらか残り一戦。それで休養に入って来年は欧州に挑戦あたりを希望です。

母フサイチパンドラだけに繁殖牝馬としても成功の予感がします。

ミッキーチャーム

父:ディープインパクト 母の父:Dansili

前走は中身のある走りだったので消せない馬だとは書い同馬ですが、騎手がコロコロ変わってるんでイマイチ信頼できませんでした。

若干気性的に難しさはありそうですが、この走りができれば1800mあたりで重賞の一つ二つは取れそうな走りでした。

そして気になったのは”ミッキー”の冠名でお馴染みの野田みづき(ちなみに男性で”ダノン”の馬主さんでもあります)さん。相変わらずいい馬が出てくるなぁと感心してしまいました。

戦績的にはハービンジャー産駒に近い感じになってくるような予感がします。

カンタービレ

父:ディープインパクト 母の父:Galileo

今回はもっと前に行けていればというエクスキューズは入りますが、あんなもんでしょうね。牝馬らしい切れ味は感じましたが、勝負所でアーモンドアイに置いて行かれるなどそこまでの決め手があるとは思いません。あくまで牝馬限定レースやマイルから中距離のGⅢあたりで狙えそうな感じですね

やっぱり基本は前目につけたほうが良さそうですが、スパーンと最後いかないのは母の父Galileoのせいなんでしょうか。

道中ちょっとうるさかったのでエリザベス女王杯に出てきたら何となく悩む馬ですね。武豊ジョッキーの選択次第ですね。

サラキア

父:ディープインパクト 母の父:Lomitas

先行して四着に入りましたが惜しい四着です。

しかしながら池添騎手は完璧な乗り方をしただけに、完全に力負けという感じがします。

弱い馬に勝って、強い馬にしっかり勝つタイプということがはっきりしました。こういったタイプは変に希望的観測で買わずに、二着までと割り切るタイプでしょうね。

ラッキーライラック

父:ディープインパクト 母の父:Flower Alley

最後は9着のラッキーライラックです。

この馬らしくない走りでしたが、やはり四コーナー手前での失速と手前を変えた時に頭を上げたのが気になります。どこか怪我してなければいいのですが、心配です。

無事であればもう一度マイルあたりでレースを見てみたいんですが、そこで凡走するか勝ちきれないようだと早熟疑惑が出てきますね。

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