2018年4月15日に中山競馬場で行われた第78回皐月賞(GⅠ)は、週末から当日の雨により稍重の馬場となりましたが、レースを制したのは戸崎圭太騎手が鞍上のエポカドーロ(父オルフェーヴル)でした。
戦前大本命と見られていたダノンプレミアム(父ディープインパクト)が回避したことにより、混戦模様の様相を呈していましたが、本番とも言える日本ダービーに向けてこのレースを振り帰ってみたいと思います。
Contents
レース前の予想
土曜日はこのブログを更新する時間がなく、結局印と買い目だけの掲載となりましたが、その狙いを振り返っておきたいと思います。
◎ ジャンダルム(3)
○サンリヴァル(14)
▲グレイル(12)
△ワグネリアン(2)
×タイムフライアー(1)
×アイトーン(6)
結果的に本命としたのはジャンダルムでしたが、今回の予想は週末の雨情報もあったので稍重から重馬場を想定しての予想を行いました。
そのため基本的に後方待機の馬や機動力に欠ける馬では勝ち負けできないと考え、自在性や操作性の良さからジャンダルム本命となったのですが、良馬場であれば上位陣は戦力均衡との個人的評価でした。
よって消去法でのジャンダルム本命という形だったのですが、対抗にしたサンリヴァルに関しては先行グループの中でもっとも実績があり、血統的な面から重馬場上手いだろうという判断もありました。
次いでグレイルやワグネリアンの順となりましたが、後方待機グループの中で最上位にしたのは、勝負所での加速が一番良さそうなのがグレイルと見て差し馬最上位としました。
ワグネリアンに関しては最後延びてきても加速に時間がかかり尚且つ、前が止まらないと見て勝ちはないと判断し、ステルヴィオに関しても同様の理由となりましたが、位置取りと枠からステルヴィオは無印となりました。
他の有力どころではキタノコマンドールやオウケンムーンを無印としまたしたが、両馬ともに馬場が脚質に合っていないのと、それを凌駕するほどの力はないと見ました。
特にキタノコマンドールに関してはこれまで楽なレースしかしてきていないので、典型的な差して届かずのディープ産駒と見て自身の切りでした。
×としたタイムフライヤーに関しては前走の内容や厩舎関係者から聞こえてくる声があまりよくなかったことから無印にしようと思っていたものの、馬場が渋り母の父のブライアンズタイムが効いてくるのではと感じたのと、アイトーンに関しては小細工できないものの、うっかりスローになった時に前走の時計がよかったので大穴枠として入れました。
以上が戦前での予想でした。
皐月賞(G1 )2018の結果・全着順
2018年4月15日 中山競馬場 GⅠ 芝2000m やや重
1着 エポカドーロ 無印 2分0秒8
2着 サンリヴァル 〇
3着 ジェネラーレウーノ(逃げグループ)
4着 ステルヴィオ
5着 キタノコマンドール
6着 グレイル ▲
7着 ワグネリアン △
8着 アイトーン(逃げ) ×
9着 ジャンダルム ◎
10着 タイムフライヤー ×
11着 ケイティクレバー
12着 オウケンムーン
13着 マイネルファンロン
14着 ダブルシャープ
15着 ジュンヴァルロ(逃げG)
16着 スリーヘリオス
ラップタイム
12.6 - 11.0 - 11.9 - 11.5 - 12.2 - 11.9 - 12.4 - 12.4 - 12.7 - 12.2
前半5F:59秒2 後半5F:61秒6
レース内容と感想
さてレースを振り返ってみたいと思いますが、今回の皐月賞はレースを見た通り逃げた三頭が早いラップを刻んだだけであり、今回勝ったエポカドーロを始めとした二番手グループは十馬身近く後方を進んでいたのでレースそのものはやや遅いペースからスローと言ってもいいぐらいでしたね。
勝ったエポカドーロの上りタイム35秒1から逆算すると1400mの通過は1分25秒7。レースラップが1分23秒3だったので相当先頭集団から離れており別のレースが行われていたと思います。
結果的に最後の直線でステルヴィオやキタノコマンドール、グレイルなどの有力馬が詰めてきましたが、スロー&湿った馬場では届くはずがありません。
この結果に関しては僕の想像通り(掲示板にはまでと見ていました)であり鼻高々なんですが、問題はジャンダルムです(笑)。
各馬スタートは悪くなかったのですが、肝心のジャンダルムだけスタートを失敗していますね。あくまで五分にスタートを切った上で、騎手の思い通りに動けるのがいい結果につながると見ていたのですが、スローペースの中切れ味勝負の馬たちと同じ位置で勝負してはどうしようもなかったですね。
鞍上の武豊騎手も最終コーナーで馬場の悪いところをとおるなど思い切った進路をとってギャンブルをしかけましたが、結果にはつながりませんでした。
時計のかかるこの馬場こそ弱点である切れ味をカバーできるので勝負だと見ていたのですが、非常に残念な結果でした。
逆にジャンダルムがしたかったレースをしたのがサンリヴァルでしたが、勝ったエポカドーロとの差はやはり決め手というか底力の差でしょうか。
サンリヴァルは二着か三着とみての対抗(〇)との予想で、しっかりとその通りになってくれたのですが、結果的にエポカドーロまで手を伸ばせなかったのは残念ですね。
エポカドーロに関しては父オルフェーヴルということで評価はしており、タイムフライヤーやマイトーンの次点ぐらいという感じで買えなくもなかったんですが、母系がパッとしなかったで少し強気に行けませんでした。
ただ、やっぱりタイムフライヤーやマイトーンは”ないだろうなぁ~”と感じつつ入れてしまったのがやっぱり悔やまれますね。
しかしながらエポカドーロ自身もすべてがこの馬の望むような展開となり、少しハマった感じはあるので、本当に力があるのかは現時点では分かりませんね。
上位馬・有力馬の寸評
エポカドーロ(1着)
買えなくもない馬だったんですが、上にも書いたように血統(母系)を見過ぎて強気に行けませんでした。
オルフェーヴル×フォーティーナイナー(系)という配合はラッキーライラックと似たような配合なので、もしかした前向きなスピードのあるタイプの種牡馬がオルフェには合っているのかもしれませんね。
結局去年のアルアインと同じように僕がノーマークであまり検討していなかった数少ない馬に勝たれてしまいました(涙)。
日本ダービーは決め手の部分で少し厳しい感じはするのですが、まだ底を見せていないだけに難しい馬ですね。オルフェーヴルの種牡馬としてのポテンシャルもまだ測りかねます。
サンリヴァル(2着)
この馬は同じルーラーシップ産駒のダンビュライトと判断して狙いに行ったのですが、相手を間違えました(笑)。
今回の結果は出来過ぎでしょうからダービーは切りでいいでしょうね。おそらく5、6着ぐらいでしょう。
やっぱりルーラーシップは決め手が甘く、時計がかかると浮上してくるのが確認できたのでサンプルレースとしては良かったです。
ステルヴィオ(4着)
正直馬群に沈む可能性もあるかなと見ていたのですが、最後はよく伸びてきたのでビックリしました。
まだ父ロードカナロアという種牡馬が見極めができていないのですが、力があるから来たのか、スローが幸いしたのか判断ができません。
ダービーも思い切って消してもいいかなとは思っているのですが、さすがに勝ちきるまでは難しいような気がします。
キタノコマンドール(5着)
デムーロのレース後のコメントによると最後は瞬発力がなくなったとのことなので、あまりいい脚を長く使えないのかもしれませんね。
当初の読み通り典型的なディープインパクトの中級馬になりそうな感じがするのでグレーターロンドンパターンでしょうか。
グレイル(6着)
さすがに人気なさすぎだろと思いつつ、ハーツクライ産駒なので皐月賞は厳しいかなと見ていたのですが、まぁ結果的にはその通りになりましたね(笑)。
母の父がデインヒル系ということで爆発的な切れ味はないでしょうが、ダービーはいいペースで流れると面白い存在だと思いますね。
ワグネリアン(7着)
ディープインパクト×キングカメハメハという配合は一見良さそうに見えつつ、個人的になんとなくバランスの悪さを感じてしまうのですが、グレイルとともにダービーのほうが合うでしょうね。
エンジンのかかりが遅いのが弱点ですが、もう一度狙てみてもいいでしょう。
ただディープインパクトらしい尻すぼみ感が出始めたのが気になります。
ジャンダルム(9着)
このブログでは父キトゥンズジョイはGⅠで勝ちか大敗かと書いたのですがその通りになってしまいました(笑)。
やっぱりサドラーズウェルズの血が入ると日本では後ろからいってはどうしようもないですね。
個人的にはマイルチャンピオンシップが向いているとは思うのですがねぇ・・・。
NHKマイルCだと時計的に厳しいような気がするけど、ダービーよりはマシでしょうからどっちに向かうのでしょうか。