凱旋門賞2019結果と感想(回顧)

投稿者: | 2019年10月8日

凱旋門賞2019ゴール前

地元フランスのヴァルトガイストがエネイブルの三冠を阻止

2019年の凱旋門賞(2019年10月6日、ロンシャン競馬場、GⅠ)を振り返ってみたいと思います。

レースは史上初の凱旋門賞三連覇を狙う絶対女王エネイブル(父ナサニエル)の存在や、日本からもGⅠホース三頭が挑むということで例年以上に注目を集めましたが、勝ったのは地元フランス調教馬のヴァルトガイスト(父ガリレオ)でした。

レース前はライバル陣営からもお手上げというコメントばかり聞こえてきたものの、最終的にはヴォルトガイストが重たい馬場をものともせずに外から差し切るというレースになりました。

ヴァルトガイストは昨年のこのレースも出走しており四着でしたが、そのリベンジをしっかりと果した形となります。しかも今回は正攻法でレースを進めたエネイブルを力でねじ伏せたということで引退後の種牡馬としての価値もより上がることが予想されますね。

またこの馬を管理しているフランスのアンドレ・ファーヴル調教師は自身が持つ最多記録を更新する凱旋門賞八度目の制覇ということで、さすが名伯楽ということを示しました。

それではレースを見返しながら感想を書いていきたいと思います。

(画像引用:フランス競馬統括機関「France Galop(フランスギャロ)」公式サイトより)

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凱旋門賞2019の結果

1着 ヴァルトガイスト(Waldgeist) 2分31秒97
2着 エネイブル(Enable)
3着 ソットサス(Sottsass)
4着 ジャパン(Japan)
5着 マジカル(Magical)
6着 ソフトライト(Soft Light)
7着 キセキ
8着 ナガノゴールド(Nagano Gold)
9着 フレンチキング(French King)
10着 ガイヤース(Ghaiyyath)
11着 ブラストワンピース
12着 フィエールマン

レース内容

直前に雨が降ったということで馬場状態は重との発表でした。

ただメディからの情報によると、当日騎乗していた武豊騎手は”札幌や函館の不良馬場のようだ”との趣旨のコメントをしているようで、かなりタフな馬場だったことが想像できます。

レースはキセキとソフトライトが出遅れる形になり、チェコの調教馬ナガノゴールドはスピード不足で置いていかれるというスタートでした。

レースはガイヤースが引っ張る形となり、二番手をマジカルが追走、その直後に日本から出走のフィエールマンとエネイブルが追いかける形となりました。今回のレースは例年ほど出走頭数が多くなかったため、各馬思い通りの位置取り、動き出しができるレースでした。

フォルスストレートを迎える残り約1000m(約1400m地点)の通過タイムが1分27秒79ということで、結果的に勝ちタイムから逆算するとレースラップの上り1000mは1分4秒20となるので、やはり前半は少し突っ込んだペースだったことになります。

結果的に中団にいたヴァルトガイストやソットサスはいい位置取りだったようです。

三番手あたりをエネイブルとともに追走していたフィエールマンはフォルスストレートから最後の直線に向かう頃にはすでに手ごたえがなくなっていたようですが、直線に入ると次いで逃げていたガイヤースが脱落。

ここから先頭に抜け出す形になったマジカルは手ごたえは良さそうな感じでしたが、その直後を追走していたエネイブルが満を持して襲いかかってくると後方からさらにソットサスやヴァルトガイストも進出してきはじめ、ジャパンもここに参戦。

やはり速いペースで先行していたマジカルはバテてはいないものの後方で脚をためた馬には分が悪く、残り200mは横綱相撲で粘りこむエネイブルと後方待機の三頭との闘いとなりました。

ジャパンは最後の直線に向いたころには一番の手ごたえに見えたものの最後まで伸び切ることができず、結果的に勝負所で鋭く抜け出してきたヴァルトガイストがレースを制したといった内容でした。

最後の上位六頭ぐらいは同じ脚色でしたが、後方に沈んだ馬は完全にガス欠のようなレースぶりでした。

レースを見た感想

エネイブルは負けて強しの内容

まずエネイブルですが二着に終わり、三連覇がならず残念でした。

ただ、個人的には負けて強しというか、ペースを考えるとあの位置にながら最後までしっかりと走り切っているのはさすが現役最強馬だなという内容でした。同じ位置取りにいたスタミナ自慢のはずのフィエールマンがはるか後方に沈んだことを考えると、やはりヨーロッパ的なタフさが違うなちう感じがしましたね。

レースを見てて思い出したのがエルコンドルパサーが二着に沈んだ凱旋門賞でしたが、最後は同じような形のレースであり、やっぱりエルコンドルパサーって凄い馬だったんだなぁと再認識しましたね。

エネイブルとしては結果的にもう少し後ろの位置取りを取るのがベストだったんでしょうが、それはあくまで結果論という話であり、やはり史上最強牝馬とも言える馬が横綱相撲をした結果なのでこれはしょうがないかなという感じもしますね。

デットーリはレース後かなり落ち込んでいたそうなんですが、おそらく彼もエネイブルなら少々ペースが速くてもなんとかしてしまうだろうという気持ちがあったのでしょう。こればっかりはレースのあやだったと思います。

タフさを見せたもう一頭の牝馬マジカル

次に同じく牝馬のマジカルですがこちらは五着には沈んだものの、この馬もよく走ったと思いますね。最後は抜け出すだけの脚が残ってはいませんでしたが、完全に止まっているわけでもなく、やっぱりヨーロッパの馬はタフだなと思いましたね。馬場がもう少し固ければもっと上の着順もあったと思われます。

地元の利を活かし、違いを見せたヴァルトガイスト

そして勝ったヴァルトガイストですが、僕の予想通りエネイブルがもし負けるとしたらフランスの馬だと思っていたものの、その通りになってしまいましたね。逆にジャパンは好走するもののエネイブルより前に来ることはないと思っていたのも正解でした。

直線では一瞬ジャパンが勝つかなと思っていたんですが、伸びそうで伸び切れなかったのはイギリスで調教された馬とフランスで調教された馬という違いもあったでしょう。

ガリレオ産駒は中々一変というのが難しいタイプの種牡馬なんですが、結局地元の馬場にあった調教をされた馬が勝ったというだけで、これは日本のジャパンカップも同じことが言えますね。

やはりサラブレッドというのは早さ、強さ、タフさ、スタミナ、などの他に馬場にあった筋肉というものが大事なんでしょうね。

日本馬の惨敗ぶりをみると特にそう感じさせるレースでした。

日本には凱旋門賞を二年連続二着したスーパーホースがいることを忘れていませんか?

日本馬に関しては元々血統的に勝負にはならないと見ていて、地元フランス由来の血があるフィエールマンなら何とかなるかもという淡い期待はあったんですが、馬場が重たくなってこの馬にとって最悪の環境でしたね。温室育ち・血統の日本の馬にはつら過ぎるレースでした。

ただ、中途半端な負け方というよりも逆に大差で負けたのは勝負に行った結果であり、キセキやブラストワンピースがただ回ってきただけという内容を考えると、僕は今回のルメール騎手の乗り方は評価したいと思いますね。

日本馬を総括するとやはりスタミナの血、ガリレオの血を持つことがベストなんでしょうが、日本の血統だとステイゴールドやオルフェーヴルの血をもつ馬をやはりもっと育てるようにしないといつまで経っても凱旋門賞は勝てないような気がしますね。

凱旋門賞を目指すのであれば、凱旋門賞を二年連続で二着した種牡馬が日本にいることをもっと思い出して欲しいですね。

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