予想は間違っていなかったはずなのに・・・
2019年5月19日(日)に東京競馬場で行われた第80回優駿牝馬(オークス、GⅠ、芝2400m)を振り返ってみたいと思います。
僕の戦前の予想ではクイーンカップを抜群の内容で勝っていたこともあり注目していたクロノジェネシスを本命とし、血統から判断した能力値を数値化したポイントで最上位にきたラヴズオンリーユーを対抗としてました。
三番手以下は血統上は横一線と見ていたのですが、ダノンファンタジー、シェーングランツなどが桜花賞で想像以上に評価を下げたいた印象などもあり、距離適性や馬場適正を考慮しながら巻き返しを狙っての予想でした。
結果は一番人気だったラヴズオンリーユーが勝利し、僕が本命視(狙いとして馬券の軸)していた二番人気クロノジェネシスが三着に来たのまでは想定内だったのですが、問題は二着に入った十二番人気のカレンブーケドールを馬券に入れていなかった点ですね。
さすがに十二番人気なので勝っていない方も多かったようですが、買えない馬ではなかったので非常に後悔しています。
自分の予想を振り返るとポイントでは16ptをつけているのに、スタミナの血が少ないということでサラりと終わらせている(涙)のはなぜなんでしょう。アホなんでしょうか・・・。
昨日からガックリしっぱなしなんですが、レース結果を見ながら反省会を開いていてみたいと思います。
オークス2018の最終予想
◎ クロノジェネシス 19pt
〇 ラヴズオンリーユー 21pt
▲ ダノンファンタジー18pt
△ シェーングランツ 17pt
× コントラチェック 17pt
× シャドウディーヴァ 17pt
三着枠、ビーチサンバ 17pt、シゲルピンクダイヤ 16pt、ウィクトーリア 16pt
オークス2019の結果と内容
ラヴズオンリーユーが無敗のオークス馬に
まずレースを制したのはミルコ・デムーロ騎手騎乗の一番人気ラヴズオンリーユー(父ディープインパクト)でした。
三戦三勝の身だったとは言え、桜花賞の二着馬であるシゲルピンクダイヤ(父ダイワメジャー)や三着馬のクロノジェネシス(父バゴ)を差し置いての一番人気だったので、競馬ファンはさすがに見る目があるなという結果でしたね。
またデムーロ騎手は5月5日のNHKマイルC(アドマイヤマーズ)に続いてのGⅠ勝利となり、一か月前の不調は一体なんだったのか?というような勝利でした。
騎乗そのものは最終コーナーで若干置いて行かれる展開となり完ぺきな騎乗だったとはいきませんでしたが、前の馬も中々止まらない中、一頭だけ後方から伸びてきており馬がかなり強かったと言えますね。
時計勝負は相変わらずで高速馬場への適正が鍵に
桜花賞もかなりのレコードタイムがでましたが、今回の勝ちタイム2分22秒8というのも衝撃的な時計だと思います。
いよいよ三歳牝馬が五月の時点で2分22秒台を出してくる時代になったのには驚きましたが、正直なところ時計が速すぎなような気がしますね。
馬場改良の影響によりどんどん時計が速くなってきていますが、2000mの通過が1分58秒台ながら、力のある先行馬がバテることなく掲示板に残っているように、血統に対する認識もある程度アップデートする必要性を感じました。
予想ではある程度スタミナのある馬をポイントに挙げていたのですが、結果的に僕が馬場適正に高評価を与えていた馬が上位に来ているので、高速馬場への対応力は東京競馬場では外せなくなりますね。
馬場適正に★5をつけていた馬
- ラヴズオンリーユー(一番人気、21pt) 1着
- カレンブーケドール(十二番人気、16pt) 2着
- シャドウディーヴァ(七番人気、17pt) 6着
- フェアリーポルカ(十一番人気、16pt) 16着
馬場適正に★4をつけていた馬
- クロノジェネシス(二番人気、19pt) 3着
アメリカのスピード血統が今後のトレンドに?
いよいよ今週は大一番の日本ダービーですが、時計が速くなるは間違いないでしょうね。
これまで僕の血統分析だと2400mを超えてくるとさすがにヨーロッパ型の血が必須と思っていたのですが、時計が2分22秒台に入ってくるとさすがにヨーロッパのスタミナ型では対応するのが難しくなってきそうな気がします。
また、以前は母の父がStorm Catそのものだと非常に信頼していたんですが、代を経て直仔のヘネシーやヨハネスブルグが入ってくるとGⅠでは勝負にならないというのが僕の中ではある程度自信のある買い方だったのですが通用しなくなってきています。
今回カレンブーケドールをあっさり切ったのもヘネシーの血を経由していたのが根本的にして大チョンボの判断だったんですが、最近は前に行った馬が止まらないので、今後はこういった日本的な底力やスタミナというよりもアメリカ的なスピード血統、ミスタープロスペクターやストームキャット、ダンジグなどの血は特に重要な気がします。
オークス上位馬の母系にあったスピード血統
- (一着)ラヴズオンリーユー・・・母の父がストームキャット
- (二着)カレンブーケドール・・・母の父がストームキャット系Scat Daddy(スキャットダディ)
- (三着)クロノジェネシス・・・母の父がアメリカ競馬的なスピードを誇ったクロフネ
- (四着)ウィクトーリア・・・母の父がミスタープロスペクター系のウォーエンブレム、ちなみに父の母の母の父と母の母の父の父はミスタープロスペクターというように多重クロスが存在
五着のダノンファンタジーになるとやっとミスタープロスペクターやストームキャット、ダンジグを持っていないという具合で、四着までは母系がアメリカ競馬でも対応できそうな配合だったという共通点が浮かび上がります。
上位馬、注目馬の寸評・感想
ラヴズオンリーユー (一着)
デムーロ騎手のコメントによると四コーナーで前の馬がフラフラしていたので少し離され、届かないかと思ったというコメントをしています。
また、コメントには続きがあって”馬が勝手に伸びてくれた”とコメントをしています。陣営もエンジンのかかりが遅かったのが幸いしたというようなコメントも出されており、馬が強かったのと展開がうまくハマったという両方が勝因でしょうね。
つまり勝つだけの運があったということでしょう。
僕も対抗評価していただけに強い馬というのを再認識しましたが、コメントなどから考えると今後は前が壁になったりすると、差して届かずなんてこともありそうな感じがしますね。
広い馬場向きなんでしょうね。
カレンブーケドール (二着)
先行馬の中では最先着しており、最後もラヴズオンリーユーに喰い下がるなど負けて強しの内容でした。
いまだに何であっさり切ったのか後悔している(しつこいw)のですが、今後はヘネシーやヨハネスブルグの血ももうちょっとリスペクトしようと思いました。
また、よーく調べてみるとお母さんのソラリア(Solaria)はチリオークス(芝2000m)で二着に入ったり、2400mのGⅠ(エル・ダービー)を勝利していた馬で、距離が原因で切る馬ではなかったですね。
クイーンカップ(芝1600m)ではジョディーにも先着を許しているので、今のところ東京もしくは中距離で信頼といった感じでしょうか。
行った行ったが通用する軽い馬場やペースが合いそうですね。
クロノジェネシス (三着)
離された三着ということであまり印象に残りませんでしたが、結果的には早仕掛けになりましたね。
近い位置にいたコントラチェックやダノンファンタジーに先着しているので力があることは間違いないんでしょうが、乗り方、枠順、ペース次第では勝ち負けできそうな内容だっただけに今回はこの馬の番ではなかっただけという気がします。
バゴの血からくる血統的な成長力(燃えつき)が今後はイマイチ心配なのですが、今後も当然負けるまでは買いでいいと思います。
ウィクトーリア (四着)
予想の血統分析では分からない馬と書いていたのですが、訳の分からないこの馬がフローラSを勝っていたので来たらイヤだと思って切れませんでした。
そのイヤな予感があったのかどうかは分かりませんが惜しい四着でしたね。結果的に血統以上に力はある馬だったんだと思います。
ヴィクトワールピサ産駒なので成長力はイマイチ信頼できなところはあるんですが、お母さんも一流馬ですし秋初戦は大負けしても簡単には切りにくい馬ですね。
休み明け飛んで、巻き返すっていうパターンも十分にあり得る馬ですね。
ダノンファンタジー (五着)
予想でも距離が伸びても軽視は禁物だと思ってたんですが、最後はしっかり伸びていました。やっぱり力はありますね。
ただ結果的には高速馬場への対応力が血統的に若干足らなかったのかな?と思いますし、秋緒戦をしっかりと乗り切れば巻き返しは十分あると思いますね。
逆に東京新聞杯とか府中牝馬S、毎日王冠とかに出てきたら怪しいですね。
シェーングランツ (七着)
武豊騎手のコメントによると直線向いたときは後方にいたものの、少し勝てるかもと思った手ごたえだったようです。
結果的には途中で頭が上がってバテたとのことなので、根本的に現時点では力が足らなかったと言えますね。
現時点では勝負所で中々動けない、2400mで最後まで踏ん張り切れないとなると相手が弱くなっても取りこぼしがありそうな気がしますね。
血統的には奥深い馬なのでまだ判断は早計ですが、秋になってよっぽど馬が変わらない限り軸にはできません。
コントラチェック (九着)
やはり心配していた通りの凡走でした。
血統的に母系がヨーロッパ型であることや脚質などの面から危険な人気馬という認識だったんですが、どうしても切れなかったのが僕の敗因ですね(涙)。
いかにもマスコミ主導で作られた人気馬だったという感じだったんですが、今後は出走レースや相手などから冷静な判断は必要でしょうね。
軽視はしていましたがGⅡやGⅢではまだまだ分かりません。
シゲルピンクダイヤ (十二着)、ジョディ―(十四着)
今回僕の中で判断を迷わせたのがダイワメジャー産駒二頭とヴィクトワールピサ産駒三頭でした。
特にダイワメジャー産駒は両方とも母系がヨーロッパのスタミナ型で2000m以上だと普通の馬になるダイワメジャー産駒にとってプラスになるのでは?と見ていたのですが、やっぱり2400mのGⅠでダイワメジャー産駒は要りませんでした(涙)。
シゲルピンクダイヤなんかは強烈な末脚が印象的でしたが、こういうのは距離が伸びて良さが消えるというのは経験上分かっていたものの、ダイワメジャー産駒の特性について自分なりに信用していなかったのがいけませんでしたね。
レース内容度外視で血統的イメージだけでいけばスパッと切れていたんですが、こういうのを買っているからカレンブーケドールにまで手がひろげれなくなるんですよね。
今回の教訓はダイワメジャー産駒はやっぱり1800mまでということです。あと、超高速馬場も非対応です。