2017年11月2日(金)に京都競馬場で行われた第22回ファンタジーステークス(GⅢ)の結果と総括の記事となります。
ファンタジーステークス2017の結果
着 順 |
枠 番 |
馬 番 |
馬名 性齢⁄馬体重⁄B |
タイム (着差) |
通過順位 上3Fタイム |
騎手 | 人気 (オッズ) |
調教師 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | 9 | ベルーガ牝2/476(-6)/ | 1.22.9 | 33.9 | C.デムーロ54.0 | (7.6) | 中内田 充正 |
2 | 6 | 8 | コーディエライト牝2/454(-6)/ | 1.23.0 1/2馬身 |
35.0 | 和田 竜二54.0 | (6.3) | 佐々木 晶三 |
3 | 7 | 10 | アマルフィコースト牝2/460(+6)/ | 1.23.0 ハナ |
34.3 | 浜中 俊54.0 | (4.4) | 牧田 和弥 |
4 | 5 | 6 | スズカフェラリー牝2/422(-4)/ | 1.23.2 1 1/4馬身 |
34.0 | A.シュタルケ54.0 | (7.1) | 橋田 満 |
5 | 3 | 3 | モズスーパーフレア牝2/472(0)/ | 1.23.2クビ | 34.8 | 松若 風馬54.0 | (10.6) | 音無 秀孝 |
6 | 1 | 1 | ペイシャルアス牝2/490(+10)/ | 1.23.33/4馬身 | 34.5 | M.デムーロ54.0 | (6) | 坂口 正則 |
7 | 4 | 5 | アルモニカ牝2/420(0)/ | 1.23.41/2馬身 | 35.3 | 田辺 裕信54.0 | (8.1) | 西村 真幸 |
8 | 7 | 11 | アーデルワイゼ牝2/432(-6)/ | 1.23.53/4馬身 | 35.0 | 荻野 極54.0 | (18.8) | 池添 学 |
9 | 2 | 2 | レグルドール牝2/466(+4)/ | 1.23.63/4馬身 | 34.6 | 高倉 稜54.0 | (38.5) | 杉山 晴紀 |
10 | 8 | 13 | ボウルズ牝2/454(0)/ | 1.23.81 1/4馬身 | 35.5 | 四位 洋文54.0 | (27.4) | 小崎 憲 |
11 | 5 | 7 | トンボイ牝2/420(-2)/ | 1.23.91/2馬身 | 35.4 | 酒井 学54.0 | (63.4) | 西園 正都 |
12 | 4 | 4 | スノーガーデン牝2/460(+4)/ | 1.24.53 1/2馬身 | 35.4 | 水口 優也54.0 | (99.8) | 吉田 直弘 |
13 | 8 | 12 | ダイシンステルラ牝2/444(0)/ | 1.26.2大差 | 37.9 | 川田 将雅54.0 | (118.3) | 牧田 和弥 |
レースの内容と感想
レースはコーディエライトとレグルドールが引っ張る展開となりましたが、最初の3ハロンの通過は36秒3ということで遅いかなという感じでレースは始まりましたが、最後は後方待機したベルーガが33.9と鋭い脚を使いキッチリと差し切りました。
最後の3ハロンを33秒9ということは前半4ハロンを49秒0で通過しており、一応溜めた分最後は伸びたということになります。かたや2着のコーディエライトは48秒0-35秒0ということになりますが、前半決して早いとは言えないラップでこの程度の脚しか使えなかったという点は気になりますね。展開に恵まれた印象を受けます。
他に目立ったこと頃では4着にきたスズカフェラリーがスタートの出がよくなかった中、よく巻き返したと言えますね。ただ、自分より前にいたベルーガより上りは遅いので、重賞戦線で勝負しようと思えばもうちょっと前で競馬をする必要がありますね。
他の馬については今回のレースでは見どころはありませんでした。
好走馬の血統診断
ベルーガ
父:キンシャノキセキ 母の父:Kris S
父キンシャノキセキ(フジキセキ系)は産駒の数がそれほど多くはないため、まだはっきりとした傾向はでていませんが、自身と同じく仕上がりの早いスピードタイプの馬を送り出しています。
母系はKris SとNureyevの配合ということで底力のある芝の短中距離向きという印象を受けますが、兄弟がそこまで活躍しているわけではないので、あくまでマイルまでが勝負といった形でしょうか。
ディープインパクト産駒ほどの決め手はないでしょうね。
コーディエライト
父:ダイワメジャー 母の父:Out of Place
逃げて2着に粘りましたが、ダイワメジャー産駒らしい先行力と持続力を発揮しましたね。
母の父Out of Placeはあまり聞きなれませんが、Cox’s Ridge(コックスリッジ)からTurn-toにさかのぼる系統のようですが、コックスリッジの系統は散々なようであまり活躍馬をだしていないようですね。ただTurn-toの系統は母系で活躍するので特段マイナスには感じませんが、母系に入っている血がどうしても異系色が強く、少し自己主張が弱い印象を受けます。
コーディエライトの叔父にはダートの短距離で活躍したサウスヴィグラス(父エンドスウィープ)、兄は京王杯2着馬のサフィロス(父キンシャノキセキ)がいるので母系はそこそこスピードを持っているのでしょう。
おそらくマイルあたりがベストでしょうが、あくまで今回のように先行して粘るレースが持ち味でしょう。ただ大物感はないですね。
スズカフェラリー
父:スズカフェニックス 母の父:フレンチデピュティ
スタートは悪かったものの上りは2番目に早いタイムを記録して4着に食い込みました。
父母ともにスズカの名前がついているのでオーナー自家製の馬なのでしょうか。父スズカフェニックスは短路線で安定した成績を誇った馬ですが、血統背景は意外としっかりしているものの、サンデーサイレンス系の種牡馬ということもあってかライバルも多く、あまり相手の牝馬には恵まれていません。
母系は意図にダートの強豪馬ホッコータルマエなどがいることや北米の種牡馬が多くみられることなどから芝もこなせるダート系の雰囲気を感じます。上手くいけば重賞の一つぐらいは勝てるかもしれませんが、父スズカフェニックスの母系が少し重たいので若干時計がかかったほうがいいようなタイプに感じます。
ダートなどのほうが面白いのかもしれませんね。