日曜日に東京競馬場で行われたアルゼンチン共和国杯(GⅡ)2017の結果とその感想です。
個人的な都合上京王杯2歳ステークスの展望しか記事にはしていなかったのですが、このレースに関しては出馬表を見た段階でスワーブリチャード以外は横一線で分からん!ということで記事にしませんでした。
結果的には大体その通りにはなりましたが、今回のレースを振り返ってみたいと思います。
アルゼンチン共和国杯2017レース結果
レースは16頭立て芝2500m、良馬場で行われました。ハンデ戦です。
1着 スワーブリチャード(1番人気) 2分30秒0
2着 ソールインパクト
3着 セダブリランテス(3番人気)
4着 アルバート(2番人気)
5着 カレンミロティック
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8着 デニムアンドルビー(4番人気)
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15着 レコンダイト(5番人気)
レース内容
レースはマイネルサージュとカレンミロティックが引っ張る展開となりましたが、このクラスのレースにしては珍しいぐらいの平均ペースになりました。ラップを見る限り一番遅くなったのが12秒3で、平均して12秒丁度ぐらいのラップで進んでおり澱みのない流れだったことが分かります。(こういったレースは僕は個人的には好きです。)
残り1000mになってからはさらに時計が速くなっており各馬消耗戦の様相を呈していましたが、勝負所でスワーブリチャードが抜けだしたところで、各馬脚色が同じになりゴールという形でした。
2着以下の上位馬はほとんど僅差の結果であり、ハンデ戦としてはいい内容だったように感じます。
レースの感想
元々スワーブリチャード以外は各馬弱点を抱えており、そこが予想の難しいところだと感じていたのですが、結果的に決め手を持っていたスワーブリチャードが制した形となりました。
2着以下に関しては展開がどうあれひっくり返せないぐらいの力の差があったような感じがしました。さすがダービーの2着馬といったところでしょうか。ただ、スワーブリチャードは戦前から感じていたように抜け出す際の脚は流石と感じさせたものの、やはり抜け出す際の脚色に比べて長くは脚が続きません。
お父さんのハーツクライも少し勝負弱さのある馬でしたが、こういったタイプがGⅠになると勝ちきれないのも、長くいい脚が使えない点であり、ここは課題でしょうね。マッチレースを仕掛けられたり、先行馬にキタサンブラックなどの強豪馬がいた場合どうするのか、このあたりは難しい点だと思います。
好走馬・気になった馬寸評
スワーブリチャード
父:ハーツクライ 母の父:Unbridled’s Song
平均ペースを簡単に抜け出し強いという内容でしたが、やはりちょっと相手が弱かったという点で割引は必要でしょう。
このレース内容でケチのつける部分はありませんが、GⅠになると直線で同じ脚色で抜け出してくる馬が間違いなくいます。そこで馬体を合わせると少し分が悪いような気がするので、大崩れはなさそうなものの馬券的には非常に買いにくい馬という印象を受けます。
今後GⅠの一つぐらいは勝つかもしれませんが、馬券的にはお父さんのハーツクライと同じように扱いの難しい馬であることはまちがいありません。
今回平均ペースの中しっかり伸びてきたということでスタミナ面もある程度心配ないということはかなりの収穫だったと思いますし、左回りは確実に走ることもよく分かりました。ただ、皐月賞の時は自分から動いて負けたので、この馬は誰が乗ってくるかなども注目しておいたほうがいいでしょう。