英ダービ―(ダービーステークス)の血統傾向

投稿者: | 2019年8月22日

最も権威ある世界最古のダービーに強い血統とは

少し前にはメモ的な意味合いとしてケンタッキーダービーの血統傾向を調べてみたのですが、今回は世界最古のダービーで権威あるイギリスダービー(芝12f6y:約2420m)についてその傾向を調べてみたいと思います。

最近は海外レースでも大きなレースだと馬券を買うことができますし、先日もシュヴァルグランが日本から遠征しインターナショナルステークス(結果は九頭立ての八着)に出走するなど、海外競馬への関心も非常に高まっています。

インターネットが発達した時代なので情報は入ってきやすいのですが、それでも海外競馬は馴染みが薄く、いざ予想となると非常に情報が少なく、判断材料は戦績と血統ぐらいしか得られません。

少しでも理論武装しておくために、どんな血が英ダービーに適しているのか調べてみます。

※日本では英ダービーやイギリスダービー、エプソムダービ―、ダービーステークスと様々な呼び方をされることが多いですが、今回は英ダービーで統一したいと思います。

ガリレオの系統はどの程度強いのか

実はこの記事を書くきっかけは、この前ケンタッキーダービーについて調べたからではなく、単純にGalileo(ガリレオ)はやっぱりイギリスのレースになると非常に強いなぁと感じたせいです。

2019年は例年に比べてもシュヴァルグランやディアドラがイギリスに遠征しており、注目してみる機会が増えたのですが、有力馬はやっぱりガリレオかガリレオの孫なんですよね。

以前にもガリレオの産駒傾向を調べてみたんですが、凱旋門賞は意外と勝っていないことは分かったんですが、じゃあ地元の英ダービーはどうなんだ?というのが気になったわけです。

 

スポンサーリンク


 

過去の英ダービーの結果

(2019年) アンソニーヴァンダイク

13頭立てで勝利したのは四番人気(ガリレオ直仔では最上位人気)のアンソニーヴァンダイクでした。一番人気のサードラゴネット(Sir Dragonet)は五着。二着のマッドムーンは六番人気、三着ジャパンは八番人気と英ダービーにしては荒れた結果になっています。

一着 Anthony Van Dike(アンソニーヴァンダイク) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Exceed and Excel(Danehill系) ;四番人気
二着 Madhmoon(マッドムーン) 父:Dawn Approach(Galileoの孫) 母の父:Haafhd(Northern Dancer系) :六番人気
三着 Japan(ジャパン) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Danehill :八番人気

この年はガリレオ祭りで直後が六頭いたほか、ガリレオの孫が五頭、ひ孫が一頭ということで、なんとサードラゴネット(父はモンジュー産駒のCamelot)以外はガリレオ系という特殊なレースでした。

ただ、ご存知の方も多いかもしれませんが、モンジューはサドラーズウェルズの子供なので出走馬がすべてサドラーズウェルズの直系だったんですよね。なんだそりゃ(笑)。

(2018年) マサー

12頭立てで勝利したのは六番人気マサーでした。一番人気で四着に沈んだサクソンウォーリアーの父はあのディープインパクトでした。

一着 Masar(マサー) 父:New Approach(Galileo直仔) 母の父:Cape Cross(Green Desert系) :六番人気
二着 Dee Ex Bee(ディーエックスビー) 父:Fafhh(Nureyev系) 母の父:Seeking the Gold(Mr Prospector系) :九番人気
三着 Roaring Lion(ロアリングライオン) 父:Kitten’s Joy(Sadler’s Wells系) 母の父:Street Sens(Machiavellian~Mr Prospector系) :二番人気

2018年は半分が非ガリレオ系でした。

ガリレオ直仔で最高人気だったのはマサーと同じく六番人気だったデラノルーズベルト(六着)でした。

(2017年) ウイングオブイーグルス

18頭立てと他頭数となったレースを勝利したのはレース前の段階で五戦一勝だった十六番人気ウイングオブイーグルスでした。一番人気はクラックスマンで三着でした。

一着 Wing of Eagles(ウイングオブイーグルス) 父:Pour Moi(Sadler’s Wells系) 母の父:Kendor(Nasrullah系) :十六番人気
二着 Cliffs of Moher(クリフズオブモハー) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Dansili(Danehill系) :二番人気
三着 Cracksman(クラックスマン) 父:Frankel(Galileo直仔) 母の父:Pivotal(Nureyev系) :一番人気

ガリレオ産駒で一番人気のあったのは二番人気で二着に入ったクリフズオブモハー、同じく同率で二番人気だったエミネントもガリレオ産駒で、四着でした。

(2016年) ハーザンド

16頭立て。勝ったハーザンドは二番人気、二着のユーエスアーミーレンジャーが一番人気でした。

一着 Harzand(ハーザンド) 父:Sea the Star(Green Desert系) 母の父:Xaar(Gone West~Mr Prospector系) ;二番人気
二着 US Army Ranger(ユーエスアーミーレンジャー) 父:Galileo(Sadler’s Well系) 母の父:Dalakhani(Mill Reef系) :一番人気
三着 Idaho(アイダホ) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Danehill :七番人気

(2015年) ゴールデンホーン

12頭立てで、それぞれ一番人気、二番人気だったゴールデンホーン、ジャックホブスが人気どおりに収まりました。

一着 Golden Horn(ゴールデンホーン) 父:Cape Cross(Green Desert系) 母の父:Dubai Destination(Kingmambo~Mr Prospector系) :一番人気
二着 Jack Hobbs(ジャックホブス) 父:Halling(エタン~Mr Prospector系) 母の父:Swain(Nasrullah系) :二番人気
三着 
Storm the Stars(ストームザスターズ) 父:Sea the Stars(Green Desert系) 母の父:Sadler’s Wells :八番人気

ガリレオ産駒の筆頭人気は三番人気のジョヴァンニカナレット(Giovanni Canaletto )で四着でした。

(2014年) オーストラリア

16頭立てでしたが比較的すんなり収まっていますね。

一着 Australia(オーストラリア) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Cape Cross(Green Desert系) :一番人気
二着 Kingston Hill(キングストンヒル) 父:Mastercraftsman(Danehill系) 母の父:Rainbow Quest(Nasrullah系) :二番人気
三着 Romsdal(ロムスダール) 父:Halling(エタン~Mr Prospector系) 母の父:シングスピール(Sadler’s Wells系):九番人気

ガリレオ直仔でオーストラリアの次に人していたのは八番人気オーケストラでしたが十二着に沈んでいます。

(2013年) ルーラーオブザワールド

12頭立て。一番人気のドーンアプローチが最下位に敗れるという波乱とともに、二番人気であったガリレオ産駒バトルオブマレンゴも四着でした。

一着 Ruler of the World(ルーラーオブザワールド) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Kingmambo(Mr Prospector系) :三番人気
二着 Libertarian(リバタリアン) 父:New Approach(Galileo直仔) 母の父:Darshaan(Mill Reef系) :七番人気
三着 Galileo Rock(ガリレオロック) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Groom Dancer(Nasrullah系) :八番人気

(2012年) キャメロット

9頭立て。

一着 Camelot(キャメロット) 父:Montjeu(Sadler’s Wells系) 母の父:Kingmambo(Mr Prospector系) :一番人気
二着 Main Sequence(メインシーケンス) 父:アルデバラン(Mr Prospector系) 母の父:Pivotal(Nureyev系) :四番人気
三着 Astrology(アストロロジー) 父:Galileo(Sadler’s Wells系) 母の父:Dr.Fong(Roberto系) :三番人気

この年はガリレオ産駒が少なかったようです。

 

暇がある時にどんどん遡っていきたいと思います。

 

過去の結果を見た上での所見と分析

まだ少ししか遡っていないのですが、恐ろしいぐらいのサドラーズウェルズ祭りです。ノーザンダンサーまでさかのぼると父系も母の父もノーザンダンサーばかりで大丈夫か?というぐらい血が密集しているという印象です。

ガリレオ産駒がすべての鍵

人気のないガリレオ産駒はこない

もちろんガリレオの系統が締める割合が年々増えているのも間違いありませんが、共通しているのは人気していないガリレオ産駒、特に直仔はまず来ないというは間違いないようですね。

ガリレオの場合プライベート種牡馬なので超一流牝馬ばかりにつけられているのですが、エリートばかりのせいか意外性は少ないのかもしれませんね。

2019年の三着は八番人気でしたが、ガリレオ祭りだったことを考えると例外的かなという感じはします。

本命筋のガリレオ産駒は信頼できる

逆に信頼できるのが人気しているガリレオ産駒(直仔)たちですね。

データ上は四番人以内であれば馬券に絡んできており、良くも悪くも人気どおり走ると言えます。

ガリレオ直仔が人気してない場合は荒れる傾向

ガリレオ直仔の馬(=クールモアグループ)が人気していいないということは、本命不在という状況になっているということなので、レースは荒れる傾向にあるようです。

結局のところ上位人気のガリレオ直仔は人気プラスマイナス1ぐらいの着順に来るので、他の人気薄の馬が飛んできているようですね。

ダービー馬の子供はダービー馬から産まれる?

2018年の勝ち馬マサーの父ニューアプローチはガリレオ初期の産駒で初めての英ダービーを勝った記念すべき競走馬です。

また2017年十六番人気で見事勝利したウイングオブイーグルスの父プルモアもガリレオ直後の英ダービー馬です。

2016年の勝ち馬ゴールデンホーンの父ケープクロスは勝っていませんが、その仔からはシーザスターズ、孫のハーザンドが英ダービーを勝つなどやはり相性の良さは見せています。

 

※ このページは徐々に追記・分析していきます。

スポンサーリンク


Pocket
LINEで送る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)