ファインニードル:スプリンターズステークス2018出走予定馬の能力分析

今週(2018年9月30日)はいよいよ中山競馬場でスプリンターズステークス(GⅠ、芝1200m)が開催され秋のGⅠシリーズが始まります。

このサイトの方向性も少し曖昧なままローカル開催に入ってしまい、更新ペースが少し落ちてしまいましたが、今回は出走を予定している有力馬たちの能力分析を行いたいと思います。

一頭目は今年の高松宮記念(GⅠ、芝1200m)を制しGⅠホースの仲間入りをした本命馬ファインニードル(父アドマイヤムーン)です。

 

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戦績

本格化し始めたのが昨年の8月あたりからなので、同条件での敗戦が目立ちますが、この一年間での敗戦が海外(香港)と昨年のスプリンターズステークスの12着(6番人気)のみということで充実期にあるのは間違いありません。

重賞の勝ち鞍

1着:高松宮記念(GⅠ)、セントウルステークス(GⅡ)二回、シルクロードステークス(GⅢ)
2着:なし
3着:なし

芝1200mでの成績

距離成績:8-2-0-7

最速タイム:1分7秒1(2017年6月17日、水無月ステークス)
最速上りタイム:33秒7(同上)

血統

アドマイヤムーン
2003 鹿毛

父の父

*エンドスウィープ
End Sweep
1991 鹿毛

*フォーティナイナー
Forty Niner
Mr.Prospector
File
Broom Dance Dance Spell
Witching Hour
父の母

マイケイティーズ
1998 黒鹿毛

*サンデーサイレンス
Sunday Silence
Halo
Wishing Well
*ケイティーズファースト
Katies First
Kris
Katies

*ニードルクラフト
Needlecraft
2002 栗毛

母の父

Mark of Esteem

Darshaan Shirley Heights
Delsy
Homage Ajdal
Home Love
母の母

Sharp Point

*ロイヤルアカデミーII
Royal Academy
Nijinsky
Crimson Saint
Nice Point Sharpen Up
Alpine Niece

父アドマイヤムーンは自身の現役時代とは違い1400m以下を主戦場とする産駒を数多く輩出しています。

ファインニードルの他にセイウンコウセイががGⅠ(高松宮記念)を勝利していますが、どちらかと言えば弱い相手に自己条件しっかり勝つタイプの種牡馬であり、相手が強くなると見せ場なく負けることも多くなりますね。また下位人気であまり激走するタイプではありません。

母の父Mark of Esteem(マークオブエスティーム)ならびにその父ダルシャーンの系統はあまり日本で相性のいい血統とはいえず、GⅠ馬ではダノンシャンティが母の父にMark of Esteemをもつぐらいですね。

母の母の父ロイヤルアカデミーも世界的な名血ではありますが、Mark of Esteem同様日本で結果を残せていると言えず、どちらも日本では底力型という印象で、爆発的なスピードや決め手を見せるタイプではありません。

ファインニードルの母系を調べてみましたが、目立った活躍馬は見当たりませんでした。ただお母さんのニードルクラフトが日本に持ち込まれたときにCape Crossがつけられていたみたいなので、素性はしっかりとしているのかもしれませんね。

過去レースの分析

セントウルステークス(GⅡ)2018 1着

条件:2018年9月9日、阪神、芝1200m、重、15頭8枠14番 ※4か月ぶりのレース
タイム:1.08.8(34.2-34.6) 1着
レースラップ:12.0-10.5-10.8-11.3-11.5-12.7(33.3-35.5)

4か月ぶり、しかも香港遠征以来ということで注目の集まったレースでしたが完勝でした。

重馬場ながらレースの入りは33秒3とかなり速かったのですが、ファインニードル自身は34.2で入って34.6で上がれているので、高松宮記念と同様に徐々に前が止まってくる内容だったので外枠ながらレースはしやすかったはずです。

問題は相手が若干弱かったのをどう見るかという点ですが、一頭だけ気になったのは2着に逃げ粘ったラブカンプ―(父ショウナンカンプ)ですね。三歳牝馬ながら33.3というかなり速いペースで行って二着に残っているので良馬場になった時に、この馬がどこまで粘るか少し怖い感じもします。

やはりファインニードルにとって怖いのは後ろから来る馬よりも前にいる馬でしょう。

高松宮記念(GⅠ)2018 1着

条件:2018年4月29日、中京、芝1200m、良、18頭5枠9番
タイム:1:08.5 1着(34.0-34.5)
レースラップ:12.0-10.3-11.0-11.4-11.5-12.3(33.3-35.2)

前日に雨が降り良馬場といえども若干力のいる馬場だったので、前半の入りが33秒3というのは少し早いペースでした。

その中で抜け出してきたのが道中六番手あたりにつけていたファインニードルなどの上位にきた三頭だったのですが、上りタイムから逆算してみるといずれも前半のほうが速いので、最後はいかに踏ん張れたかが勝負の分かれ目だったようです。

枠順や位置取りも近かったレッツゴードンキやナックビーナスとの着差はわずかですが、それだからこそ詰まりそうで詰まらない差という感じもしますね。

ファインニードル自身は34.0で入って34.5で上がっているので、理想的なペースでレースをできたと言えます。

シルクロードステークス(GⅢ)2018 1着

条件:2018年1月28日、京都、芝1200m、良、18頭1枠1番
タイム:1:08.3 1着(34.4-33.9)
レースラップ:12.2 – 10.9 – 10.9 – 11.1 – 11.5 – 11.7(34.0-34.3)

このレースはダンスディレクターやアレスバローズなどに次ぐ4番人気だったんですが、昨年のセントウルステークスで強さを確信していただけに、僕的には少し人気しなさすぎと感じていたレースでしたね。

レースは前半が34.0とこの距離にしてはかなり遅いペースでしたが、好位追走していたこともあり楽勝でした。

有力どころではナックビーナスも前半34.4で入れていますが、こちらは上りが34.3で切れ味が欠けていることが分かります。ただ、ファインニードルも後方待機馬が33秒台前半を出せていることを考えると、極端な時計勝負には多少心配な点はあります。

ただ、現況そこまでのライバルがいないので心配は無用でしょう。

スプリンターズステークス(GⅠ)2017 12着

条件:2017年10月1日、中山、芝1200m、良、16頭7枠13番
タイム:1:08.3 12着(34.2-34.1) ※勝ち馬のタイム:1.07.6(34.6-33.0)
レースラップ:11.9 – 10.8 – 11.2 – 10.9 – 11.1 – 11.7 (33.9-33.7)

昨年のスプリンターズステークスの段階ではまだセントウルステークスをかったばっかりの新興勢力でした。ただ、セントウルステークスの内容がかなり良かったので、僕は本命のレッドファルクスに次ぐ存在と見ていたもののまさかの12着でした。

この時は能力を見誤ったかなと思っていたんですが、最近の好調ぶりを見るとやっぱり力のある馬だったのは間違いないようです。

ただ、そうなるとなぜここまで負けたかというのが気になります。数字だけ追いかける形にはなりますが、前半の34.2というのは本馬にとって理想的な流れと言えます。この後に走ったレースの内容を見ると勝ちパターンとも言える展開です。

しかし実際には直線では手ごたえ悪く、各馬が直線伸びる中馬群に飲み込まれていきます。おそらく最後の1ハロンは12秒以上かかっているでしょう。

不可解とも言える敗戦・止まりっぷりなんですが、上位に来た馬の上りタイムを見るとほとんどの馬が33秒台前半。勝ったレッドファルクスにいたっては33.0という切れ味なので、余計に止まって見えたことは間違いないでしょう。

このレースに関しては体調面や精神面で何らかの問題があった可能性は考えられますが、もしそこに問題がなかったとすれば、スピードの持続力に弱点があるとも言えます。

レースラップを見るとわかるようにスタート以外はほぼ11秒前後でレースが流れており、馬場状態が良かったとは言え、息を入れれそうな場所がありません。実際にレース画像を見ると4コーナーで少しだけ外を回らされてはいますが、直線ではもはや余裕がない感じでしたよね。

馬に力や余力があれば4コーナーは馬なりで回って来てほしかったところなんですが、仕掛け所としては間違ってないでしょうし、勝ちに行く競馬をしたけど勝てなかったとも言えます。

となるとそこまで絶対的な力があるわけではないという感じもしますね。

スプリンターズステークス2018に向けての展望

今回一番人気が予想される同馬ですが、ここ一年の充実ぶりを考えると当然でしょう。実際僕も顔ぶれを見ても、二連覇しているレッドファルクスの調子がイマイチ上がらないだけに、現状で力一つ抜けていると見ていいのではないでしょうか。

またスタートもいいですし、レースに行っての器用さは心強い限りなんですが、やはり気になるのは昨年の負け方ですよね。

昨年は内田博幸がテン乗りだったんですが、今回はここ四戦のうち三回乗って重賞を勝っている川田ジョッキーなので勝ちパターンは分かっているでしょう。

外をぶん回す乗り方さえしなければ大崩れはないような気がしますが、この馬の勝ちパターンである先行ちょい差しをうまく出せるかでしょうね。

死角

死角があるとすれば、絶対的なスピードや直線で一気に決めるだけの決め手に欠ける点でしょうか。

どうしてもレースに行っての上手さで勝っている感じなので、一旦リズムが崩れると昨年のように惨敗するような可能性も考えられます。

恐らく極端なスローペースは考えられないでしょうから、気になるのは33秒台前半のハイペースになった時ですね。

恐らく好位追走はするでしょうから、極端な外はもちろんイヤですし、かと言って内過ぎると直線で垂れてきた馬を捌くのに手間取る可能性は考えられます。

やはり枠順が一つのポイントになるでしょう。

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